事実は一つ、解釈は無数

 

先日参加しました、アリゾナ解剖実習のレポートを1日毎にしておりましたが、長いので(笑)、1個にまとめてずらっと書いてみます。

 

様々なことを学びました。

今までにない程の情報量がありました。

 

セミナーに参加すると多くの情報が頭に入るか、動いて身体で覚えます。

その為頭か身体、もしくはその両方が疲労します。

 

今回は、さらにプラスして目からの情報が膨大でした。

 

今まで解剖学のテキストでしか見たことないもの、

イメージ図や写真でしか見たことがないものが、リアルにそこに存在している。

 

イメージと全然違うもの、教科書通りのもの、本当に様々でした。

 

説明しても実際に見ないとなかなか伝わらないのが残念ですが、

「腹横筋ってこんな薄いの!?」

「むしろ腹斜筋もこんな薄いの!?」

「小胸筋デカっ!全然小じゃない!」

「腸脛靭帯って本当に強固なんだな」

「外旋六筋ってそれぞれこんな違うのか!」

 

などなど見て初めて分かること、よりイメージ出来ることが多々ありました。

 

ただこれは見た事実でしかありません。

 

例えば、横隔膜は左右で明らかに質感が違いました。

本当に別物と言えると思います。

 

それは、紛れもない事実です。

 

ただそれをどう解釈するか?

 

ある人は「左は姿勢保持、右は呼吸がメインだから違う」と言うかもしれません。

 

またある人は、「左右の内臓が違うから」と言うかもしれません。

 

それは、左右が別物であるという「事実」をどう「解釈」するか?によると思います。

 

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事実は一つ、解釈は無数

今回、専門的なこともそれ以外のことも、一番学んだことを一言で言えば「事実は一つ、解釈は無数」という事です。

実はだいぶ前に学んだ言葉でしたが、今回しっかりと腑に落ちた気がします。

 

先程の例も、横隔膜が左右で違うは「事実」ですが、それについての「解釈」は無数です。

 

様々な研究がされても、「こういう実験をしたらこういう結果が出た」というまた新たな「事実」が生まれますが、それもどう解釈するかは無数だと思います。

 

今回の解剖実習、膨大な量の事実を知りました。

 

ただ、そこにあった事実をどう解釈するかはその人次第という事を知りました。

 

この筋肉の付き方から考えると、あのメソッドは果たして…

ここだけ鍛えても全身の動きは大して変わらないのでは…

 

これらは、私の勝手な解釈です。

 

ただ多くのメソッドも、誰かの解釈によって生まれていると思います。

 

この筋肉の役割、この骨の役割、この臓器の役割

 

ここにこの筋肉があるのは「事実」だが、この役割は誰かの「解釈」。

 

そう考えると、ありとあらゆるメソッドが信じられなくなってきました。

 

そんな中、解剖実習の翌日に「EXOS」「Fischer SportsFischer sports」へ施設見学をさせて頂きました。

 

私の中では、この見学まで込だからこそのツアーだったと思っています(これも私の勝手な解釈ですが)

 

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メソッドとシステム

それは、EXOSの見学中のことでした。

EXOSの説明を受ける中で、EXOSの見事なシステムに感動していました。

 

そんな中、システムとメソッドについての説明で、こんなことを聞きました。

 

「良くないエクササイズがある訳ではなく、良くないプログラミングがあるだけ」

 

これはメソッドも同じで、「良くないメソッドがある訳ではなく、良くないシステムがるだけ」だと思いました。

 

これも私の解釈ですが、どうも日本では様々なメソッドを作り出すのは非常に優秀な反面、そのメソッド同士が上手く連携していない気がしています。

 

良いメソッドはたくさんあるが、いいシステムが少ないといった感じでしょうか。

 

例えば、「体幹トレーニング」は1個のメソッドです。

最も細かく言えば、「プランク」という1個のエクササイズがあります。

 

この体幹トレーニングが無意味かと言えばそんなことは決してありません。

ただ、体幹トレーニングだけやれば全て解決かと言えば、それも違います。

 

そして、プランクが無意味なエクササイズかと言えばそんなことはありませんが、やはりプランクだけやれば何でもOKかと言えば、それも違います。

 

ただ、「体幹トレーニングだけやればOK」的な伝わり方で広まってしまうことが問題なだけで、別にそれが悪い訳ではない。

 

これはダイエット法でも何でもそうですが、「これさえやれば」的な広がり方が非常に多いことに気付きました。

 

私がトレーナーの勉強を始めた頃は、それこそ「ドローインさえできればOK」的な感じがありました。

 

これもドローインが悪いのでなく、「ドローインさえできればOK」が悪いと思います。

 

そう考えると、悪いメソッドなんてそうないように感じます。

ただ「○○だけやればOK」に関しては、大いに問題有なケースが多いと思います。

 

自分に都合のいい解釈

メソッドの広がり方をとってもそうですが、「事実は一つ、解釈は無数」と言っても、自分に都合のいい勝手な解釈はいけません。

 

ただ、人間自分に都合のいい勝手な解釈をしてしまいがちだということも今回感じたところです。

 

ドローイン派の人は、どんな文献が上がってこようが、「やっぱりドローインが大事じゃん」という解釈をしようとすると思います。

だってそうじゃないと困るから。

 

私も今「猫背になった方がいい」といった文献が出てきても、内容がどうであれ全否定する構えで見ると思います。

だってそんなものが正しかったら困るから。(さすがにそんなもの出てくることはないと思いますが…)

 

今回のツアーで色々教えてくれたトムこと、トーマスマイヤースは「アナトミートレイン」という世界で読まれる本を出版しています。

 

内容は筋膜についてです。

であれば、トムとしては「何でも筋膜が原因で、筋膜にアプローチをすればすべてが解決」になれば都合がいいです。

 

ただ、トムはそんなこと言いませんでした。

 

筋膜の第一人者でありながら、それでも筋膜だけが全てではないと、「謙虚さ」をひしひしと感じました。

 

見学させて頂いた「Fischer sports」の菅野さんも、若い頃に持つべきものとして、「謙虚さ」「素直さ」「感謝の気持ち」についてお話して頂きました。

 

トレーナー2年目くらいの自分によーーーーく聞かせてやりたいお話でした(笑)

もちろん今もしっかり聞かねばならない話です。

 

そんな感じの今回のツアーを通して、

 

「事実は一つ、解釈は無数。でも自分勝手な解釈はアカンよ。」

 

ということを学びました。

 

ツアー前に、「人生が変わる経験になると思います」と言われました。

 

ツアーが終わった時は、「めっちゃ勉強になったけど別に人生は変わってない」と思っていましたが、振り返るとこういった感じで明らかに考え方、物の見方が分かっていると思います。

 

これが「人生が変わる経験」ということですかね。

 

改めてこの記事を見返しましたが、

「なげーんだよ!文字ばっかで」

「なんか筋肉とか骨とか言われても訳わからん」

「別にエビデンス出ればそれで解決やん」

「いや、体幹トレーニングが一番大事です!」

「解剖実習と施設見学を繋げるのはこじつけ」

「ドローインよりブレーシングです!」

などなど色んな意見があるかもしれませんが、それも解釈は無数ということで。

 

ただ、私はこう思ってこう書いたという事実だけ、ここに残しておきます。

 

最後に、

1聞いたら20くらい教えてくれるトム、
解剖を神業でリードしてくれたトッド、ローリー、ホーリー、
しつこい質問を通訳して頂いたマイコさん、カヨさん、

そして、ツアーをリードしてくれた谷さん、トラビスさん、たいぞうさん、

ツアーにご参加の皆様、翻訳して頂いた山本さん、
そしてご献体頂いた皆様とご家族に、特に私のグループのご献体のJenniferへ、感謝感謝のツアーでした!

本当にありがとうございます!!

 

パーソナルトレーナー 野中

 

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