急激なダイエットで肝臓に負担?ガッテンで紹介の肝臓パンパン病とは?

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巷に様々なダイエット方法が紹介されていますが、中には健康を損なうような方法もあります。

特に無理なダイエット、急激なダイエットにはそのような身体への負担は付き物です。

そもそも人間には恒常性の機能があり、現在の状態を維持しようとするものです。

 

それを度外視した短期間の急激なダイエットでは健康被害も起こりますが、その中でも肝臓への負担が指摘されています。

10月12日のNHK「ガッテン」(旧・ためしてガッテン)でも紹介されるようですが、ダイエットで肝臓に大きな負担がかかることはあり得ます。

 

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急激なダイエットは肝臓に負担がかかる?

急激なダイエットは身体に様々な負担がかかります。

その中でも特に問題視されているのが肝臓への負担です。

肝臓の役割は色々ありますが大きく3つの機能があります。

 

1つ目は解毒作用で、お酒を飲んだ時のアルコールの分解などです。

 

2つ目は代謝機能で、ブドウ糖をグリコーゲンに変えて蓄えて必要な時にエネルギーとして体内に送り出します。

 

3つ目は胆汁生成・分泌で、脂肪の消化吸収を促します。

 

つまり、肝臓の働きは身体にとって非常に重要な役割です。

この肝臓に何らかの病気が起これば、肝臓の機能が低下してこれらの役割を果たせなくなります。

 

その肝臓の病気の1つが脂肪肝です。

そしてこの脂肪肝を招く理由の1つが無理な急激なダイエットです。

急激なダイエットは、身体にとって危機的な状態です。

 

急激に体重が減り、今まで入ってきていた栄養素も入ってこなくなるので身体は異常事態と認識して防御反応を起こします。

肝臓で起こる防御反応が脂肪肝を引き起こします。

 

過度な糖質制限ダイエットを行うと、筋肉組織の糖分を使って肝臓に過剰な中性脂肪を蓄積してしまいます。

これは今まで入ってきていた栄養素が来ないので、蓄えようとするものです。

 

ダイエットで肝臓パンパン病?

このような急激なダイエット、過度な糖質制限ダイエットは痩せますが肝臓への負担が強くかかります。

10月12日のNHK「ガッテン」でこのダイエットでの肝臓への負担を紹介されるようですが、そこでは「肝臓パンパン病」と紹介されています。

 

もちろん、肝臓パンパン病という病気はありませんが、先ほどの急激なダイエットで起こる脂肪肝はまさに肝臓パンパン病と言えるものだと思います。

 

もちろん、ダイエットをする上で糖質制限は必須項目とも言えると思います。

糖質制限という表現が誤解を生むかもしれませんが、過度な糖質の摂取を制限するのはダイエットにおいて重要です。

 

糖質とは炭水化物のことで、米やパン、麺類・小麦粉など主食に分類されるものです。

ダイエットの天敵扱いされる糖質ですが、実は3大栄養素に含まれる重要な栄養素です。

 

3大栄養素は、糖質(炭水化物)・脂質・たんぱく質の3つです。

身体にとって重要な栄養素3つが3大栄養素ですので、そのうち2つの糖質・脂質はダイエットの天敵扱いされています。

 

もちろん、この糖質と脂質の過剰摂取で太っていることが多いので、過剰な摂取を制限することは大事です。

ただ、今まで大量に摂取していたものを限りなくゼロにすると、肝臓への負担が起こります。

 

健康の為のダイエットが、脂肪肝など健康を損なうことに繋がれば本末転倒です。

「脂肪肝」というと、かつてはあまり深刻に捉えられていませんでしたが非常に危険な肝臓の病気に繋がる可能性があります。

 

ダイエットで脂肪肝?脂肪肝は肝硬変や肝臓がんのリスク

脂肪肝とは先ほどもありましたが、肝臓に脂肪が過度についてしまった状態の病気です。

脂肪肝にも色々な種類がありますが、アルコール性脂肪肝や非・アルコール性脂肪肝など様々です。

 

その中で急激な糖質制限によるダイエットも脂肪肝の原因の1つになります。

急激な糖質制限ダイエットで起こる脂肪肝は、「低栄養性脂肪肝」と呼ばれています。

 

肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれ、肝臓の病気の症状はよく分かりません。

その為、脂肪肝になっても突然激しい痛みや症状が出るわけではありません。

 

脂肪肝になると集中力の低下や肩こり、だるさ・倦怠感などの症状が起こると言われていますが、これらは原因が多すぎる症状ですので「脂肪肝が原因」と思う人はほとんどいないと思います。

 

倦怠感が多少出るくらいであれば、そこまで甚大な健康被害ではありません。

ただ脂肪肝は肝炎、肝硬変、そして肝臓がんに繋がるリスクがあるとも言われています。

 

肝硬変とは、本来再生能力の高い肝臓が耐えきれない程の負担がかかることで起こる肝臓の病気です。

肝硬変になると肝臓の機能が大きく低下し、解毒作用や代謝機能など身体にとって重要な役割を果たせなくなります。

 

そして肝硬変は肝臓がんに発展するとも言われ、それこそ命に関わる病気です。

たかが脂肪肝と言えども、悪化すれば肝硬変・肝臓がんへ発展する可能性を考えれば深刻です。

ダイエットで命の危機に繋がるとなれば、やはり真剣にやり方を考えなければなりません。

 

無理のないダイエットは1か月1キロ減量?

無理のないダイエットは、1か月に1キロ減量と言われることがあります。

これは人にもよりますのであくまで目安です。

 

例えば、相当太っている人からしたら少しの食事改善や運動で1か月1キロは楽に超えてしまいます。

逆に身長・体重の比率で考えてそこまで太っていない人からすれば、1か月1キロはハードルが高いと言えます。

 

最近の傾向としては、健康体重と美容体重の差が大きいと言われています。

つまり、標準体重では太っていると認識している人が多いということです。

 

当然ですが、標準体重を下回るようなダイエットをしようとすれば無理なダイエットになる確率は高いです。

そして、そもそも体重を落とす必要があるのかも疑問なことは多いです。

 

体重が減る=スタイルが良くなるとも言い切れず、筋肉のバランスが崩れていればお尻が下がる、脚が太くなるなどのスタイルの崩れに繋がります。

体重がそこまでないのに太っていると認識している人は、このスタイル改善が必要な場合が多いと思います。

 

まずは無理なダイエットのリスクや危険性を知り、そして体重を減らすべきかスタイル改善をするべきかの判断が必要だと思います。

無理なくダイエットをするには、パーソナルトレーナーなど専門家の指導のもと行うことがおすすめです。

 

健康は全てではないが、健康を失えばすべてを失うという言葉があります。

健康を損なってまで得られるダイエットでは、文字通り全てを失う可能性がありますので、無理なダイエットはくれぐれも気を付けて欲しいと思います。

 

この記事を書いた人
中谷圭太郎

東京の東中野・落合にあるピラティス&コンディショニングスタジオhc-life代表トレーナー。スタジオ経営、パーソナルトレーニングレッスンの傍ら、公式ブログを中心にトレーニングや健康に関する情報を発信中。

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