梨状筋症候群とは?梨状筋症候群の症状・原因・治療・ストレッチ・リハビリなどをパーソナルトレーナーが解説

 

パーソナルトレーナーの野中です。

 

腰痛に近い症状である梨状筋症候群をご紹介します。

 

梨状筋症候群とは、坐骨神経痛の原因となる症状の1つです。

 

梨状筋というのはお尻の筋肉の1つですが、この梨状筋に何らかの異常が起こると梨状筋症候群が起こります。

 

梨状筋症候群では足の痺れなどの症状が出ますが、坐骨神経痛の1種と言えます。

 

坐骨神経痛は背骨などに異常が起こっていますが、この梨状筋症候群も同じような症状が出ます。

 

背骨に異常がある場合は、改善が難しいですが梨状筋症候群であればストレッチやトレーニングなどで改善がしやすいと言えます。

 

病院で「坐骨神経痛」と診断されても、実は梨状筋症候群で梨状筋の問題が改善できれば坐骨神経痛の症状が治るという場合も多いです。

 

 

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梨状筋症候群とは?

梨状筋症候群とは、お尻の筋肉の1つである「梨状筋」の機能障害によっておこる様々な症状の総称です。

 

症候群という名前は、1つの症状をさすものではなく関連する様々な症状をまとめた表現です。

 

その為、梨状筋症候群とは梨状筋の機能障害によって起こる症状全般を指します。

 

梨状筋とは、お尻の筋肉の中でも最深部にある筋肉です。

 

梨状筋は「深層外旋六筋」と呼ばれる筋肉のうちの一つで、梨状筋のほかに内閉鎖筋・外閉鎖筋・上双子筋・下双子筋・大腿方形筋があります。

 

この深層外旋六筋の中でも特に大きな筋肉が梨状筋です。

 

また、梨状筋の近くには足へ繋がる神経が多く通っており、梨状筋に何らかの問題が起こるとこの神経が圧迫されてしまい、神経症状と呼ばれる足の痺れなどが起こります。

 

特に影響を受けやすいのが「坐骨神経」です。

 

梨状筋症候群という名前よりも「坐骨神経痛」の方がかなりメジャーだと思います。

 

この坐骨神経痛も梨状筋症候群で起こる症状の1つです。

 

脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアのように背骨に何らかの問題があり、坐骨神経痛の症状が出る場合もありますが、実はこの梨状筋症候群で坐骨神経痛の症状が出ている場合も多いと言われています。

 

 

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坐骨神経痛の原因は梨状筋症候群?

梨状筋症候群は坐骨神経痛の原因の1つとなりますが、「坐骨神経痛の原因の95%は梨状筋症候群」という人もいます。

 

この数字自体はどうだかわかりませんが、確かに梨状筋症候群が坐骨神経痛の原因となっている場合は非常に多いと思います。

 

坐骨神経痛で腰部脊柱管狭窄症腰椎椎間板ヘルニアなどの背骨に問題がある場合は、改善が難しいケースもあります。

 

ただ、このような背骨の問題よりも梨状筋症候群の方が改善は早いと言えます。

 

この梨状筋症候群が非常に多い理由としては、現代のライフスタイルや運動不足などが考えられます。

 

現代人はとにかく座っている時間が長くなっています。

 

デスクワークが勤務時間の大半を占めるという方も多いと思いますし、パソコンやスマホの普及率が上がるにつれて座っている時間もやはり長くなります。

 

学生でも、学校の授業や塾の授業中はずっと座っていますし、その後家に帰ってテレビやゲーム、スマホなどを使えば座っている時間は増えます。

 

その他運転や電車などの通勤も座っていれば、1日の半分以上を座って過ごすということも珍しくありません。

 

ここ数十年の間だけで見ても、座っている時間はかなり長くなっていると思いますが、長時間座っているとその間ずっと梨状筋は圧迫されたままになります。

 

そして運動不足で梨状筋を活発に使う時間も少ないと、梨状筋の筋力低下や拘縮が起こります。

 

筋肉とは本来弾性がある組織ですが、凝り固まった筋肉はこの弾性が失われます。

 

そうなると、近くを通る坐骨神経などが圧迫されてしまい坐骨神経痛の症状を引き起こします。

 

 

梨状筋症候群の症状とは?

梨状筋症候群の症状としては、痛みや痺れが起こります。

 

梨状筋症候群で痛みや痺れが出る範囲は、お尻や太もも裏、ふくらはぎなどに起こります。

 

これは局所的に症状が出る場合もありますし、広範囲で起こる場合もあります。

 

この梨状筋症候群の症状の出方は、圧迫される神経がどこかにもよります。

 

そして、梨状筋症候群では常に症状がある場合もあれば特定の条件で症状が出る場合もあります。

 

身体を前屈させると症状が強く出る、ずっと座っていると症状が増す、強くなる。

 

横向きで寝ると痛みが増すなどの特徴もありますが、人によって完全に当てはまる症状と全く当てはまらない症状があると思います。

 

これは梨状筋症候群という名前通りに、かなり広い症状をまとめて「梨状筋症候群」と表現していることもありますが、圧迫される神経や圧迫のされ方の微妙な差によって症状は大きく変わります。

 

 

梨状筋症候群の治療方法とは?

梨状筋症候群の治療方法としては、梨状筋のマッサージやストレッチなどが行われます。

 

梨状筋の機能が正常になれば梨状筋症候群は改善されますので、これは当たり前ですが単純な治療法です。

 

もちろんこれで梨状筋症候群の症状は改善されますが、根本的な原因は別にあることが多いです。

 

つまり、梨状筋のマッサージやストレッチだけの治療では「その場ではよくなるけどすぐ戻る」という可能性が高いです。

 

梨状筋症候群の症状が出る原因としては、梨状筋への過度な負担や梨状筋の機能低下が考えられます。

 

梨状筋は股関節の外旋という捻りの動きを担う筋肉ですので、他の股関節の筋肉と強調して動きます。

 

その為、股関節周囲の筋肉に何らかの異常が起こると、その結果梨状筋へ過度な負担がかかり梨状筋症候群を引き超す可能性もあります。

 

このような理由で梨状筋症候群の治療方法としては、梨状筋以外の股関節周囲の筋肉へのマッサージやストレッチなども行われます。

 

また、重症化すればブロック注射や抗炎症薬、筋弛緩薬などが使われる場合もあり、最悪は手術で筋肉の部分切離などが行われます。

 

ただ梨状筋症候群で手術となるのは稀で、梨状筋症候群はこのような治療法よりも運動療法などリハビリが有効な症状と言えそうです。

 

 

梨状筋症候群にはストレッチが有効?

梨状筋症候群には、先ほどの治療方法でもあるようにストレッチは有効です。

 

単純に梨状筋症候群の原因を言えば、梨状筋が固まってしまっているのでストレッチをして柔軟性を高めることが必要です。

 

ただ、ストレッチをするだけでは梨状筋の柔軟性は向上しません。

 

梨状筋症候群は梨状筋の機能低下で起こっていますので、梨状筋をしっかりと動かし梨状筋が機能するようなトレーニングが必要です。

 

使わない筋肉は必ず筋力低下しますので、長時間座っていて運動不足の人はお尻周りの筋肉が全般筋力低下を引き起こしていることがほとんどです。

 

特にその中でも梨状筋の機能が低下すると梨状筋症候群が起こりますので、ストレッチだけでなくリハビリとして筋トレなども行う必要があります。

 

また、他の股関節周囲筋の機能低下や股関節の動きの不良なども梨状筋症候群の原因となりますので、梨状筋に限らず股関節周囲のトレーニングをしっかり行うことが梨状筋症候群の改善には有効です。

 

 

梨状筋症候群のリハビリ方法は?

梨状筋症候群のリハビリ方法としては、初期は梨状筋や股関節周囲筋のストレッチやマッサージを中心に行うことが多いです。

 

そして痛みが引いてある程度動かせる状態になれば、トレーニングなどリハビリを開始していきます。

 

まずは梨状筋など股関節周囲の筋肉をしっかり働かせる必要があります。

 

股関節の正しい動きを身に付けるために、スクワットやデッドリフトと呼ばれるような筋トレも有効です。

 

ただいきなりスクワットのような筋トレをしようにも、様々な関節が同時に動く筋トレですので非常に難しい動きです。

 

このようなリハビリを行うには、まずはパーソナルトレーナー理学療法士などの専門家に身体の状態をチェックしてもらい、それに合わせたリハビリメニューを組むことがおすすめです。

 

また、座り姿勢が悪いと梨状筋症候群を引き起こしやすいと言えますので、座り姿勢の改善も必要な場合が多いです。

 

この場合も、なぜ座り姿勢が崩れているかのチェックが必要になりますので、やはりこれも専門家に身体の状態をチェックしてもらってから行う必要があります。

 

梨状筋症候群の症状がある方は、ほぼ間違いなく座り姿勢が崩れていると言えます。

 

このように姿勢の不良は様々な症状を引き起こしますので、梨状筋症候群がある方は腰痛や肩こりなどのその他の不定愁訴(身体の不調)を抱えていることも多いです。

 

姿勢の改善は、そのような症状の改善にもつながります。

 

 

梨状筋症候群に近い症状や腰痛の種類

梨状筋症候群は坐骨神経痛の原因となりますし、広く言えば腰痛の一つとも言えます。

 

このように、腰痛などの症状は様々な名前があり混乱しやすいものです。

 

こちらでは、そのような腰痛などの種類をご紹介しています。

 

 

腰痛とは?腰痛の種類一覧はこちら

 

坐骨神経痛

 

腰椎椎間板ヘルニア

 

腰痛症

 

ぎっくり腰

 

 

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パーソナルトレーナー 野中

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