健康運動実践指導者とは?健康運動実践指導者の合格率・試験・年収や就職への影響についてパーソナルトレーナーが解説
パーソナルトレーナーに近い資格である「健康運動実践指導者」についてご紹介します。
健康運動実践指導者は、健康運動指導士と同じような資格ですが少し異なります。
どちらも公益財団法人健康・体力づくり事業財団が発行する資格ですが、イメージ的には健康運動指導士の上位資格がこの健康運動実践指導者と言えそうです。
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健康運動実践指導者とはどんな資格?
健康運動実践指導者の資格は、「積極的な健康づくりを目的とした運動を安全かつ効果的に実践指導できる能力を有すると認められるもの」と公益財団法人健康・体力づくり事業財団では定義づけられています。
ただこれだけだとよく分からないので、もう少し詳しくみていきます。
健康運動実践指導者の役割としては、「運動による健康づくり」です。
そのため健康運動実践指導者の活動する場所は、フィットネスクラブやアスレティッククラブ、病院や診療所、介護施設や福祉施設、学校などです。
簡単に言えば運動指導者の為の資格ですが、健康運動実践指導者はどちらかというとアスリートのサポートのような仕事ではなく運動の普及、国民の健康づくりといった役割が期待されています。
それは元々の健康運動実践指導者の始まりである、第2次国民健康づくり運動(アクティブ80ヘルスプラン)といった政策に基づいています。
健康運動実践指導者の役割は、健康づくりの国民運動化(ポピュレーションアプローチ)と言えそうです。
健康運動実践指導者と健康運動指導士の違いとは?
健康運動実践指導者の資格取得を考える上で気になるのは、健康運動指導士との違いです。
健康運動実践指導者も健康運動指導士もともに公益財団法人健康・体力づくり事業財団が発行する資格ですので、何らかの違いがありそうです。
ただこちらは公益財団法人健康・体力づくり事業財団のホームページでもはっきりと「何が違います」というような表記はありません。
イメージ的には、健康運動指導士の上位資格が健康運動実践指導者というイメージがあります。
実際に健康運動実践指導者の方が細かい受験資格があり、資格の取得の難易度としては健康運動実践指導者の方が高そうです。
ただ、はっきりは書かれていないものの健康運動指導士は怪我や生活習慣病などのハイリスク者への個別指導・健康支援といった表記があります。
健康運動実践指導者には「自ら見本を見せられる実技指導と、特に集団に対する運動指導にたけたもの」という表記があります。
その為、怪我や病気のリスクがある人のサポートは健康運動指導士、健康増進・生涯健康サポートは健康運動実践指導者という住み分けでしょうか?
ただ個人的には、この健康運動指導士と健康運動実践指導者の資格によってパーソナルトレーナーとして大きな優劣が付く印象はありません。
健康運動実践指導者の資格は就職や年収に有利?
健康運動実践指導者の資格取得を目指す上で気になるのが、「健康運動実践指導者の資格を取得すると年収や就職に有利か?」ということだと思います。
健康運動実践指導者に限らず他のパーソナルトレーナーの資格やパーソナルトレーナーに近い資格でも同じですが、この資格があれば就職に有利だったり年収が上がるという資格は基本的にはないと思います。
もちろん、現場によっては必須の資格もあります。
ただ、年収などに影響することは少ないと思います。
何らかの資格取得が望ましいとされていて、その中にこの健康運動実践指導者も入っているというケースは多いと思います、
その為、健康運動実践指導者の資格は持っているに越したことはない資格ですが、あればいくら年収が上がる、あれば就職で有利だから取ろうという資格ではないと思います。
こちらもどの資格でも同じですが、発行している団体の理念などに賛同できるかなどが決め手になると思います。
ただ、一つ健康運動実践指導者の資格で有利になりそうな点が、公益財団法人健康・体力づくり事業財団が発行している資格ということです。
民間資格に変わりはないですが、公益財団法人ですので地方自治体からの仕事などで有利に働くことが考えられます。
将来的に地方自治体と連携して仕事をしたいというビジョンがある場合には、健康運動実践指導者の資格はぜひ取得しておきたい資格と言えそうです。
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健康運動実践指導者の資格試験とは?受験資格や合格率は?
健康運動実践指導者の受験資格は色々決まりがありますが、その後に資格試験があります。
健康運動実践指導者の資格を取得するには、健康運動実践指導者の養成講習会を受講しその後の試験を受けて合格する必要があります。
試験は実技・筆記があり、養成講習を受講すると受験可能です。
筆記試験には運動生理学やバイオメカニクス、栄養、スポーツ障害の予防や応急処置、体力測定などの分野があります。
内容は養成講習会の内容に準じますので、しっかりと養成講習会で学んだ内容が頭に入っていれば合格可能だと思います。
また、筆記試験はマークシートの5者択一のようです。
実技試験はダンス・水泳・ジョギング・ウォーキングから1つを選択して行います。
そして気になる健康運動実践指導者の合格率ですが、概ね80%前後である場合が多いようです。
養成講習会がそのまま試験対策になりますので、健康運動実践指導者の資格取得を目指す場合はまずは養成講習会に参加することになります。
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