2017年第4回WBCルール一覧|ラウンドで変わる球数制限・登板間隔など

 

3月7日から、2017年第4回WBCが開幕します。

日本代表侍ジャパンは、1次ラウンドをキューバ・オーストラリア・中国と戦います。

 

侍ジャパンはメジャーリーガー投手や大谷翔平投手など投手の招集が上手くいきませんでした。

WBCは球数制限などルールが細かくあり、特に投手のルールはかなりややこしいです。

 

その為、多くの投手を起用する必要があり、招集メンバーは基本的に全員が登板します。

ここではややこしい2017年WBCのルールをご紹介します。

 

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2017年WBCの球数制限のルールは?

最も選手起用に影響するのが、球数制限のルールです。

特に先発投手が長いイニングを投げるのが難しいルールになっています。

 

その結果、「第2先発」というよくわからないポジションが生まれました。

 

球数制限のルールは、ラウンドによって異なります。

全チーム、最初に戦うのが第1次ラウンドで、4チームの総当たりです。

上位2か国に入れば、次の第2次ラウンドに進出します。

 

ここでも4チーム総当たり戦で、上位2か国が決勝ラウンドに進出します。

 

つまり、WBCは大きく「第1次ラウンド」「第2次ラウンド」「決勝ラウンド」の3つに分けられており、それぞれ球数制限のルールは変わります。

 

こちらが、各ラウンドの球数制限です。

 

<第1次ラウンド球数制限>

65球

 

<第2次ラウンド>

80球

 

<決勝ラウンド>

95球

 

この球数制限のルールは、先発でも中継ぎでも同じです。

先発投手が65球で降板するということは、せいぜい5回までです。

球数を要せば3回で降板くらいの目安です。

 

つまり、いわゆるクオリティスタートはほぼ期待できませんので、「第2先発」というロングリリーフ要因が必要です。

先発・第2先発で6回ほど投げて試合を作るというイメージです。

 

第2次ラウンドでは80球あるので、5~6回程度は期待が出来ます。

それでも、ロングリリーフ要因の第2先発は待機すると思います。

 

決勝ラウンドは95球あるので、完投は難しくても7回くらいまでは引っ張れます。

逆に言えば、相手の先発投手が良ければそのまま試合終盤まで行ってしまいます。

 

決勝ラウンドで対戦するであろう、アメリカやドミニカ共和国、ベネズエラ、プエルトリコのメジャーリーガー投手を打ち崩さなければWBCで優勝できないということです。

 

WBCで打席の途中やイニングの途中で球数制限を超えた場合は?

また、この球数制限のルールはイニング途中でも適応されます。

ただし、打席途中で球数制限を超えた場合は、その打席のみ投げ切ることが可能です。

 

例えば第2ラウンドで先発した投手が、6回1アウトの時点で球数79球だったとします。

そうすると、次の打者で確実に80球に達しますが、次の打者の間は登板できます。

 

この打者が日本ハムの中島卓也選手のごとく20球粘っても、その打者は投げ切れます。

ただし、80球を超えれば次の打者で強制的に交代になります。

 

これはイニングの途中でも関係ありません。

 

また、明らかに敬遠と分かる球数は球数制限にカウントしないとされています。

微妙なところですが、キャッチャーがしっかり立ってどう見ても敬遠という場合の4球は球数制限にカウントとされません。

 

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2017年WBCの登板間隔のルールは?

そして球数制限とセットで問題になるのは、登板間隔です。

 

球数によって必要な登板間隔が異なります。

 

この登板間隔のルールは、ラウンドによって変わりません。

第1次ラウンドから決勝ラウンドまで同じルールです。

 

登板間隔のルールは、大きく3つのルールがあります。

 

①1試合で50球以上投げた投手は中4日以上空けなければ登板できない

②1試合で30球以上投げた投手は中1日以上空けなければ登板できない

③2試合連続で投げた場合は、中1日以上空けなければ登板できない

 

このルールで言うと、先発投手で50球を投げたら次に中継ぎ登板をする場合でも中4日が必要です。

 

この為、先の試合を考えて50球直前で降板させるケースも出てくると思います。

また、中継ぎで2イニング以上を投げても30球は超える可能性があります。

 

つまり、ロングリリーフもほぼ先発と同等に登板間隔が必要になります。

そうなると必然的に1イニングずつ多数の投手でリレーするケースが増えます。

 

2017年WBCでは中継ぎ投手の連投が出来ない?

このように中継ぎ投手の連投が増えそうですが、連投は2連投までしかできません。

決勝ラウンドは準決勝・決勝の2試合だけですので、連投できます。

 

ただ、第1次ラウンドと第2次ラウンドは3試合あります。

日程によっては、3試合すべてにリリーフで登板ということができません。

 

抑えやいわゆる勝利の方程式が1つでは難しいケースも想定できます。

 

中継ぎ投手には、30球以上を投げてもらって他の投手を使わないで済むようにしてほしい場面と、30球ギリギリで降板して翌日も投げて欲しい場面などかなり臨機応変な役割が期待されます。

 

「昨日抑えを引っ張り過ぎたから、今日の抑えは違う投手で」という展開もあり得ます。

 

WBC決勝ラウンドの登板間隔ルールは特殊?

このややこしい登板間隔のルールですが、決勝ラウンドはまた特殊なようです。

準決勝は第1試合が21日、第2試合が22日、決勝が23日にあります。

 

この日程で第2次ラウンドまでと同じ登板間隔のルールだと、圧倒的に準決勝を第1試合でやった方が有利です。

準決勝第1試合で30球以上を投げても決勝で登板可能ですが、準決勝第2試合で30球以上を投げると決勝で登板できなくなります。

 

この不公平をなくすために、準決勝で30球以上を投げた投手は決勝で登板できないルールになっているようです。

つまり、準決勝第1試合で30球以上を投げて、中1日空けても決勝には登板できません。

 

どちらにしても、準決勝で30球以上を投げれば決勝で登板できず、準決勝・決勝の2試合ですので連投の登板間隔ルールは関係ありません。

準決勝では恐らく、先発以外は30球未満で降板させる投手リレーになると思います。

準決勝・決勝ともに多くの投手が投入される総力戦が予想されます。

 

2017年WBCで延長になるとタイブレーク制が導入

この2017年WBCでは、タイブレーク制が導入されています。

 

このタイブレークのルールでは、9回を終わって同点の場合は10回を通常通りの延長戦で行います。

10回を終えても決着がつかず11回に突入した場合からタイブレーク制となります。

 

タイブレーク制では、ノーアウト1・2塁からスタートします。

打順は前の回からの引継ぎで、先頭打者の前2選手がランナーになります。

 

例えば、10回の攻撃が5番打者で終わった場合11回の攻撃はノーアウト1・2塁で6番打者から始まります。

セカンドランナーは4番打者、ファーストランナーは5番打者となります。

 

これは少年野球などでもよく行われるルールですが、プロの大会では珍しいケースです。

ただ、球数制限がある以上あまりにイニングが伸びるとその先の試合に支障が出ます。

 

野球の今後の五輪採用などを考えても、このようなルールは必須になりそうです。

 

2017年WBCのコールドゲームのルール

2017年WBCでは、コールドゲームもあります。

コールドゲームは5回終了時点で15点差以上、7回終了時点で10点差以上がついていれば、コールドゲームとなり試合終了になります。

 

これも少年野球などで見られるルールです。

 

投手の球数制限や登板間隔のルールがあるので、コールドゲームを狙える展開になれば積極的に狙いに行くと思います。

 

例えば、9点リードの7回に先頭打者が出塁して送りバントなど、普通の試合展開ではなさそうなことが作戦として取られる可能性があります。

 

2017年WBCの勝ち上がりルールとは?

また、2017年WBCは勝ち上がりのルールも少し難しくなっています。

 

WBCは大きく第1次ラウンド、第2次ラウンド、決勝ラウンドの3つに分かれていますが、それぞれ勝ち上がりルールが違います。

 

WBC第1次ラウンドの勝ち上がりルール

第1次ラウンドは、プールA組~プールD組に分かれています。

 

大会会場に合わせてソウルプール、東京プールと表現しているものもあります。

 

侍ジャパンは東京プール(プールB)です。

 

この第1次ラウンドは4チームで総当たり戦を行い、上位2か国が次の第2次ラウンドに進出します。

 

WBC第2次ラウンドの勝ち上がりルール

第1次ラウンドを突破すると、第2次ラウンド進出です。

この第2次ラウンドも、第1次ラウンドと同じ勝ち上がりルールです。

 

プールA(ソウルプール)の上位2か国とプールB(東京プール)の上位2か国で、第2次ラウンドプールEを戦います。

 

勝ち上がったのが、プールA1位のイスラエル、プールA2位のオランダ、プールB1位の日本(侍ジャパン)、プールB2位のキューバです。

 

また、同じくアメリカではプールCの上位2か国とプールDの上位2か国が第2次ラウンドプールFを戦います。

 

各第2次ラウンドのプールで、上位2か国が次の決勝ラウンドに進出となります。

 

第1次ラウンド・第2次ラウンドで同率の場合のルールは?

第1次ラウンド・第2次ラウンドともに、2勝1敗か1勝2敗で3チームが並ぶ可能性があります。

 

この場合のルールもあらかじめ決められています。

まずはこの並んだ3チームで同率チームの順位決定を行います。

 

同率チームの順位決定方法は、次の通りです。

 

1、同率チームとの対戦で、守備1イニングあたりの失点数が少ない

2、同率チームとの対戦で、守備1イニングあたりの自責点数が少ない

3、同率チームとの対戦で、打率が高い

4、WBCIによる抽選

 

TBSホームページより抜粋

 

このルールは、サッカーで言う得失点差やアウェーゴール数のようなイメージです。

抽選は気の毒ですが、打率まで同率の場合ですので、抽選になる確率は限りなく0に近いと言えます。

 

この順位決定方法で、同率チームの順位を決定します。

2勝1敗で3チームが並んだ場合は、この同率チームの順位決定方法の1位が次のラウンド進出、2位対3位でプレーオフを戦い、その勝者が次のラウンド進出となります。

この場合残りの1チームは0勝3敗ですので、そのチームは敗退です。

 

1勝2敗で3チームが並んだ場合は、3勝0敗のチームが必ず存在しますので、そのチームは1位通過です。

 

残りの1勝2敗の3チームで同率チームの順位決定方法に従い、2位対3位でプレーオフを行います。

このプレーオフに勝利した方が、次のラウンド進出となります。

 

非常にややこしいですが、かなり高い確率で「2勝1敗なら次のラウンド進出」と考えていいと思います。

 

侍ジャパンのイスラエル戦での決勝ラウンド進出の条件は?3/15追記

こちらでご紹介した2勝1敗では、侍ジャパンは決勝ラウンドに進出できない可能性が出てきました。

侍ジャパンがイスラエル戦に敗れると、2勝1敗で日本・オランダ・イスラエルが並ぶことになります。

 

そうなると、上記の失点率で順位を決めてプレーオフが行われることになります。

 

こちらが、イスラエル戦での侍ジャパンの決勝ラウンド進出条件です。

 

イスラエル戦に勝利…1位で決勝ラウンド進出(オランダが2位で決勝ラウンド進出)

イスラエル戦に4失点以内で敗北…1位で決勝ラウンド進出(オランダ対イスラエルのプレーオフ)

イスラエル戦に5失点以上で敗北…イスラエルとプレーオフ(オランダが1位で決勝ラウンド進出)

 

勝てば文句なしですし、4失点以内の負けなら勝ちに等しいです。

つまり、4点以内に抑えればどちらにしろ勝ちと言えます。

5点に以上取られても、勝てば問題なく決勝ラウンド進出です。

 

ただ、一番怖いのが投手をつぎ込んだ上に5失点以上で負けることです。

こちらも上記の登板間隔のルールにより、連投した投手は次の試合に登板できません。

また、30球以上を投げた投手も次の試合に登板できません。

イスラエル戦に登板するとプレーオフで登板できない投手はこちらから

 

WBC決勝ラウンドの勝ち上がりルールとは?

決勝ラウンドは非常に分かりやすく、トーナメント方式です。

プールE2位対プールF1位、プールE1位対プールF2位の準決勝を行い、勝ったチーム同士で決勝戦を戦います。

 

侍ジャパンとしては、第2次ラウンドでは1位通過でも2位通過でもそこまで変わらないと思います。

 

勝ち上がってくるのが、アメリカ・ドミニカ共和国・プエルトリコ・ベネズエラなどと予想されます。

ここなら勝てそうだけどここなら厳しいというより全部厳しい相手です。

 

1位通過なら決勝進出が狙えて2位通過なら決勝進出は厳しいということはないと思いますので、第2次ラウンドは絶対1位通過という戦いにはならないと思います。

 

WBCでのビデオ判定のルールとは?

この第4回WBCでは、ビデオ判定が導入されています。

第1次ラウンド・第2次ラウンドではホームランの判定のみビデオ判定が可能でした。

 

決勝ラウンドでは、ストライク・ボールの判定以外はビデオ判定を要求できます。

この為、準決勝のオランダ・プエルトリコ戦ではビデオ判定が連発となり、侍ジャパン対アメリカでもビデオ判定が連発となりそうです。

 

2017年WBCルールまとめ

2017年WBCのややこしいルールをご紹介しました。

ややこしいので、再度こちらにまとめます。

 

<球数制限>

第1次ラウンド 65球

第2次ラウンド 80球

決勝ラウンド 95球

※打者の途中の場合はその打者のみ登板可能

※イニング途中でも球数制限を超えたら降板

 

<登板間隔>

50球以上…中4日

30球以上…中1日

2連投…中1日

 

<タイブレーク制>

延長11回からノーアウト1・2塁でスタート

 

<コールドゲーム>

5回15点差、7回10点差以上でコールドゲーム

 

<勝ち上がりルール>

第1次ラウンド・第2次ラウンドは4か国総当たりで上位2か国が次のラウンド進出。

2勝1敗でおそらく通過可能。

決勝ラウンドは準決勝・決勝のトーナメント方式。

 

<ビデオ判定>

第1次ラウンド・第2次ラウンドはホームラン判定のみ採用。

決勝ラウンドはストライク・ボール判定以外で採用。

 

2017年WBCの日程はこちらから

 

2017年WBC日本代表メンバーはこちらから

 

2017年WBC日本代表の試合結果はこちらから

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