トミー・ジョン手術を受けた日本人選手(投手・野手)一覧まとめ

ダルビッシュ有投手、松坂大輔投手、和田毅投手、藤川球児投手、吉見一起投手。

この球界を代表する名投手達の共通点は「トミー・ジョン手術」を受けたことがある投手です。

 

トミー・ジョン手術とは、肘の内側側副靭帯断裂(損傷)という大怪我から復帰する為の手術です。

 

昔は肘の内側側副靭帯断裂=投手生命終わりくらいの怪我でしたが、今ではこのトミー・ジョン手術のおかげで復帰できる可能性がかなり高くなりました。

そんなトミー・ジョン手術を受けた日本人投手のご紹介です。

 

トミー・ジョン手術(肘内側側副靭帯再建手術)とは?

トミー・ジョン手術(肘内側側副靭帯再建手術)とは?
トミー・ジョン手術(肘内側側副靭帯再建手術)についてパーソナルトレーナーが解説します。 日本人選手の復帰例や、復帰の確率、トミー・ジョン手術の名前の由来などを紹介しています。 トミー・ジョン手術は確実に復帰できる保証もなく、復帰まで1年以上かかります。

 

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トミー・ジョン手術を受けた主な日本人投手一覧

三井勝晴投手 (1974年)

村田兆治投手 (1983年)

中込伸投手  (1993年)

桑田真澄投手 (1995年)

成本年秀投手 (1997年)

佐野重樹投手 (1997年)

酒井弘樹投手 (1998年)

赤堀元之投手 (1999年)

藤井秀悟投手 (2003年)

藤田太陽投手 (2003年)

辻内崇伸投手 (2007年)

江尻慎太郎投手(2007年)

五十嵐亮太投手(2007年)

神内靖投手  (2008年)

田澤純一投手 (2010年)

松坂大輔投手 (2011年)

和田毅投手  (2012年)

須永英輝投手 (2012年)

金森敬之投手 (2012年)

山本斉投手  (2012年)

久保裕也投手 (2012年)

藤川球児投手 (2013年)

江草仁貴投手 (2013年)

吉見一起投手 (2013年)

金伏ウーゴ投手(2013年)

野間口貴彦投手(2013年)

釜田佳直投手 (2014年)

岩下大輝投手 (2015年)

ダルビッシュ有投手(2015年)

二保旭投手 (2016年)

高橋朋己投手(2016年)

 

圧倒的な実績を誇る投手から、まだ実績のない2軍育成中の投手まで様々です。

2軍で行く育成中と言ってもアマチュア時代から相当な球数を投げてプロ野球選手となった投手ですので、プロ入り時点で既に内側側副靭帯へのストレスはかなり強い場合考えられます。

また、楽天の釜田佳直投手が20歳でトミー・ジョン手術を受けるなど、トミー・ジョン手術の低年齢化も進んでいます。

 

高橋朋巳投手のトミー・ジョン手術詳細

高橋朋己投手の怪我の状態については特に発表されていません。

西武ライオンズからの発表は、左肘のトミー・ジョン手術を受けて成功とだけあります。

高橋朋己投手が手術を受けた病院も発表されず、復帰時期も未定とされています。

トミー・ジョン手術を受ける場合は、左肘の内側側副靭帯断裂の怪我の可能性が高いです。

 

左肘内側側副靭帯の部分断裂でトミー・ジョン手術の場合もありますが、多くは内側側副靭帯の断裂で手術となります。

肘内側側副靭帯断裂の怪我は、かつては投手生命が終わり位の大怪我でした。

ところが、このトミー・ジョン手術が確立されその成功確率が上がってきたことで復帰可能な怪我となってきました。

ただトミー・ジョン手術は100%復帰できると言える手術ではなく、高橋朋己投手の復帰も保証されていません。

 

トミー・ジョン手術からの復帰は、一般的に1年~1年半と言われています。

1年を切る早い復帰例もありますが、結果はあまりよくないので無理に早期復帰する怪我ではありません。

1年数か月後と考えると、高橋朋己投手の復帰時期は2018年開幕からとなる可能性が高いです。

2017年のシーズン終盤に復帰も可能かもしれませんが、トミー・ジョン手術から復帰直後はやはり本来の投球は難しく、勝負所のシーズン終盤に投げるのは怖いです。

2017年は復帰出来て2軍でシーズン終盤に復帰、もしくは教育リーグなどで復帰だと思います。

高橋朋己投手の本格的な復帰は2018年となると思います。

そうなると、2017年は育成契約となる可能性があります。

 

先日ヤクルトスワローズの由規投手が右肩腱板損傷の怪我から復帰2戦目で1786日ぶりの勝利を挙げましたが、由規投手も育成契約から支配下選手登録されたばかりでした。

野手ですが、脇谷亮太選手もトミー・ジョン手術を受けた際は育成契約となりましたので、トミー・ジョン手術を受けたら育成契約という前例はあります。

 

高橋朋己投手の2017年シーズン終盤の復帰にかけて支配下選手登録をしたままにする可能性もありますし、無理せず2018年から復帰ということで育成契約に切り替える可能性もあります。

育成契約にしろ、支配下選手登録のままにしろ、高橋朋己投手には過酷な長いリハビリが待っています。

 

釜田佳直投手のトミー・ジョン手術詳細

釜田佳直投手がトミー・ジョン手術を受けたのは20歳のシーズンです。

ダルビッシュ有投手がトミー・ジョン手術を受けたのは29歳。

松坂大輔投手、藤川球児投手、和田毅投手、吉見一起投手らは30歳を超えてからです。

 

こういった日本人投手のトミー・ジョン手術を受けた年齢から考えると、釜田佳直投手がトミー・ジョン手術を受けた20歳という年齢がいかに若いかがわかります。

つまり、時代が違えば釜田佳直投手の投手生命は20歳で終わっていたかもしれません。

トミー・ジョン手術が上手くいかなかった場合も、同様に20歳で実質投手生命が終わっていたとも考えられます。

 

甲子園でも活躍し、高校選抜でも活躍。

楽天の未来のエースと期待され、ドラフト2位で入団。

高卒ルーキーながらいきなり7勝を挙げる活躍。

 

楽天のエース、WBC日本代表、そしてメジャーへ。

様々な期待が膨らむ20歳の投手の投手生命が絶たれる。

そんなバカな話があっていい訳がありません。

 

ただ、それを救ったのがトミー・ジョン手術、そしてその後のリハビリです。

釜田佳直投手本人やリハビリを支えるトレーナー、トミー・ジョン手術の執刀医。

様々な人の努力により釜田佳直投手は肘の内側側副靭帯損傷という大怪我から復帰を果たしました。

 

この事実は2つの側面から考えることが出来ます。

1つは、「なぜ20歳の投手が内側側副靭帯損傷なんていう大怪我を負ってしまったのか?」

もう1つは、「20歳でトミー・ジョン手術を受けた投手が今後どんなキャリアを描くのか?」

前者は、釜田佳直投手本人が「投げ過ぎだった」とコメントしているように、いわゆる「2年目のジンクス」に陥っていた時にムキになって投げ過ぎたようです。

そして、トミー・ジョン手術に至る前に、右肘肘頭骨の疲労骨折の怪我を負っています。

 

この怪我の影響か、既にこの時内側側副靭帯にも微細損傷があったのか、とにかくこの右肘頭骨疲労骨折のあとに内側側副靭帯損傷でトミー・ジョン手術となっています。

 

投球数の管理、肘へ負担のかかる肩などその他の部位の問題、そもそもの2年目の不調の原因。

内側側副靭帯損傷に至る原因は様々な問題が考えられますが、防げたのではないか?という気もしてしまいます。

こればっかりは本人やチームスタッフにしかわかりませんが…

 

吉見一起投手のトミー・ジョン手術詳細

吉見一起投手は2013年にトミー・ジョン手術を受けました。

実は吉見一起投手は、2年後のの2015年にも右肘を手術しています。

 

こちらはトミー・ジョン手術ではなく、「尺骨神経剥離術」という手術です。

「神経の正常化を図る手術」などよくわからない表現もありましたが、こちらの「尺骨神経剥離術」が一番適切だと思います。

手術自体は20分程度で終わった軽いもののようで、トミー・ジョン手術の影響もあったようです。

神経が癒着していて圧迫されて痛みが出ていたものを、剥がすような手術のようです。

こちらは手術後6週間ほどノースロー調整で、もう大丈夫のようです。

 

ダルビッシュ有投手のトミー・ジョン手術詳細

ダルビッシュ有投手は2015年にトミー・ジョン手術を受けました。

右肘トミー・ジョン手術からのメジャー復帰登板となったパイレーツ戦。

「とりあえず投げられればOK」の復帰登板で、ダルビッシュ有投手は圧巻の投球でした。

最速158キロで5回3安打1失点7奪三振。見事勝利投手となりました。

このパイレーツ戦は85~90球をめどに降板ということが決まっていましたが、予定通り5回を終わった時点で81球に達し、降板しました。

 

ダルビッシュ有投手は、トミー・ジョン手術後のリハビリ期間に体重を増加。

体重107キロになってトミー・ジョン手術から復活しています。

これには賛否両論ありました。

ダルビッシュ有投手は球速もアップして、マイナーの調整登板からいきなり156キロ(実は160キロ説もあります)を記録しています。

しかし、トミー・ジョン手術で再建した右肘内側側副靭帯へのストレスが、筋肉が大きくなったことで増しているのでは?とも考えられます。

 

しかもトミー・ジョン手術では、手首の腱を肘へ移植する手術です。

つまり、その再建した代わりの靭帯が今まで通りに働く保証もない中でさらに内側側副靭帯へストレスを増やしたらと考えると、危険性は高いと言えます。

 

実際に、トミー・ジョン手術後に再度肘の内側側副靭帯を断裂し、再びトミー・ジョン手術を受けるという投手もいます。

 

ダルビッシュ有投手は「靭帯を守る筋肉も鍛えているから大丈夫」ということで、それは問題ないとコメントしています。

 

同じメジャーリーガーのイチロー選手は、身体を大きくする流れに断固反対のようです。

生まれ持った身体のバランスを崩すことで悪い方に働くと、自身の経験を踏まえインタビューで語っていました。

 

個人的には、まず可動域の制限が生まれながら身体を大きくしているのなら、論外だと思います。

つまり、パフォーマンスは落ちますし何より怪我のリスクは跳ね上がります。

これは、パフォーマンスピラミッドという考え方で十分説明がつきます。

 

この可動域が十分ある状態で身体が大きくなった場合はどうなるかですが、これもイチロー選手が言っていましたが、「筋肉は鍛えられても靭帯や腱は鍛えられない」ということが考えられます。

つまり、筋肉だけ強くなりそれを支える靭帯や腱の強さが変わらないので、靭帯は強くなった筋肉がもたらす負荷に耐えられないという発想です。

その為、肘の内側側副靭帯の再断裂=2度目のトミー・ジョン手術の可能性を高くしています。

 

ただ、そういった意見をダルビッシュ有投手は一蹴しています。

それを守る筋肉も一緒に付けているから大丈夫だと。

確かに、ダルビッシュ有投手のトレーニングや栄養に関する知識はマニアと呼ばれるほどすごいようです。

 

さすがに可動域が狭すぎるのはないとして、

筋肉だけ強くしてもダメなのか、それともダルビッシュ有投手の言うように、支える筋肉も鍛えているから大丈夫なのか。

再断裂で2度目のトミー・ジョン手術となるのか、逆にトミー・ジョン手術で球速が上がって帰って来るのか。

そういった視点で見ても、ダルビッシュ有投手の復帰は非常に注目されました。

 

復帰直後は球速もアップしてただパワーアップして帰ってきただけでしたが、トミー・ジョン手術から復帰登板3戦目のアストロズ戦で右肩の張りの為5回で緊急降板しました。

レンジャースの発表によると「右肩の張りの為、大事を取って緊急降板させた」とのことですが、トミー・ジョン手術という大怪我からの復帰後だけに心配なニュースです。

 

その後も度々故障で離脱しているダルビッシュ有投手。

身体を大きくしたのが明らかな成功とも明らかな失敗とも言えない状況ですが、2018年にトミー・ジョン手術ではありませんが手術を受けました。

普通に投げられるだけでもすごいと言えますが、進化して復帰とまでは至ってないのが現状です。

 

トミー・ジョン手術を複数回受けた日本人投手一覧

荒木大輔投手 (1988年、1989年)

館山昌平投手 (2004年、2013年、2014年)

林昌勇投手  (2005年、2012年)

久本祐一投手 (2008年、2014年)

大塚晶則投手 (2008年、2009年、2010年)

 

林昌勇投手は韓国人投手ですが、日本に馴染みのある選手ということで掲載しています。

ちなみに、ヤクルトが格安で林昌勇投手を獲得できたのはトミー・ジョン手術明けだったからと言われています。

 

トミー・ジョン手術は、一度受けたらもう完全復活となるとは限りません。

肘の内側側副靭帯の再建手術後、再び断裂して再度再建手術となるケースもあります。

 

ヤクルトの館山昌平投手は、3度のトミー・ジョン手術を受けながらその度にリハビリを経て復活しています。

 

トミー・ジョン手術を受けた主な日本人野手一覧

高須洋介選手 (1999年)

佐藤真一選手 (2000年)

鈴木尚広選手 (2000年)

柴田博之選手 (2000年)

川島慶三選手 (2011年)

脇谷亮太選手 (2011年)

白根尚喜選手 (2012年)

 

実はトミー・ジョン手術は投手に限った手術ではなく、日本人野手もトミー・ジョン手術を受けています。

併殺崩しスライディングで怪我をして話題となった川島慶三選手もトミー・ジョン手術を経験しています。

あの代走のスペシャリストの巨人・鈴木尚広選手もトミー・ジョン手術の経験者です。

 

脇谷亮太選手はトミー・ジョン手術を受けた際に巨人で育成枠での契約となり、トミー・ジョン手術後のリハビリが終了したのち支配下登録選手に復活しています。

 

その後人的補償で西武へ移籍し、再びFAで巨人に復帰しています。

 

トミー・ジョン手術を回避した日本人投手一覧

肘の内側側副靭帯を完全断裂した場合は、即トミー・ジョン手術の適応となります。

ところが、肘の内側側副靭帯の部分断裂の場合は、怪我の程度によってはトミー・ジョン手術を回避する場合があります。

 

ダルビッシュ有投手は肘の内側側副靭帯部分断裂でトミー・ジョン手術に踏み切っています。

以下は、肘の内側側副靭帯の部分断裂がありながらトミー・ジョン手術を回避した投手一覧です。

 

浅尾拓也投手(2014年)

田中将大投手(2014年)

大瀬良大地投手(2016年)

 

また、メジャー移籍の際にメディカルチェックで肘に問題があったとされている前田健太投手も、もしかしたらこの肘の内側側副靭帯に部分断裂があるのかもしれません。

ドジャース側はトミー・ジョン手術での長期離脱を踏まえた契約を提示したとも言われていますので、今後前田健太投手にもトミー・ジョン手術の可能性は十分あると思います。

今後、トミー・ジョン手術を回避した投手がトミー・ジョン手術を受けることになる可能性は十分あります。

 

「じゃあ最初からトミー・ジョン手術を受けていればよかったのに」とも思われがちですが、トミー・ジョン手術は1年半ほど手術とリハビリに費やす上に、100%復帰を保証できる手術ではありません。

回避できるなら回避したい手術ですが、トミー・ジョン手術後に球速がアップするケースもあり、トミー・ジョン手術を受けるか否か?の選択は選手生命を左右する大変難しい決断と言えます。

 

大瀬良大地投手のトミー・ジョン手術回避詳細

大瀬良大地投手は2016年春キャンプ中に右肘を痛めた影響で、2軍調整が続いていました。

大瀬良大地投手の怪我は「右肘内側側副靭帯損傷」の怪我でした。

この怪我は当初はもっと軽い怪我と思われていましたが、結果的に復帰まで5カ月かかってしまいました。

 

トミー・ジョン手術は、内側側副靭帯が完全に断裂していなくても部分断裂で手術となる場合があります。

今季トミー・ジョン手術から復帰したダルビッシュ有投手は内側側副靭帯の断裂ではなく部分断裂でトミー・ジョン手術を受けています。

 

つまり、大瀬良大地投手の怪我は下手したらトミー・ジョン手術で復帰まで1年以上かかっていた可能性もある怪我でした。

怪我した当初はあまりニュースになっていませんでしたが、復帰までかなり時間がかかりましたので、恐らくトミー・ジョン手術の選択肢も浮かぶ状況であったと思います。

 

大瀬良大地投手はトミー・ジョン手術を回避し、2軍で調整を続けていました。

実戦復帰前に腰を痛めるなど、なかなか調整はスムーズにはいっていなかったようですが、5月2日のウエスタンリーグ・阪神タイガース戦で実戦復帰し、その後は5試合に登板。

 

1勝0敗で防御率は3.20、球速は最速140キロ後半まで戻り、徐々に調子を取り戻していきました。

チーム状況も抜群に良かったので、無理に1軍に上がる必要は無かったのか、万全を期してオールスター明けの後半戦から1軍復帰登板となりそうです。

 

大谷翔平選手のトミージョン手術の可能性は?

大谷翔平選手はメジャー1年目となる2018年6月に、右肘内側側副靭帯損傷のグレード2で故障者リスト入りとなりました。

いきなりトミージョン手術を検討した訳ではなく、PRP注射で様子を見るということになりました。

仮に経過を見て改善の傾向がなければ、トミージョン手術となる可能性が高いです。

大谷翔平選手までトミージョン手術となると、メジャーリーグに渡った日本人投手はトミージョン手術になるというのがスタンダードと言えるくらいの確率になってしまいます。

 

※追記

大谷翔平選手は復帰戦で新たな靭帯の損傷が見つかりました。

その結果、トミー・ジョン手術の可能性が非常に高くなりました。

大谷翔平選手のトミー・ジョン手術に関する情報はこちらです。

 

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