睡眠とカフェイン

先日、国内で初めて「カフェイン中毒による死亡事故」が報告されました。

今までもあったものの、判明していないケースもあると思いますが、改めて「カフェイン」について考えるべき事故だと思います。

エナジードリンクを摂取しない日本人はいるかもしれませんが、カフェインを摂取しない日本人はいないと思います。

 

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睡眠指導士の観点から考えるカフェインの摂取

睡眠指導士の掲げる、「睡眠障害の対処12の指針」によりますと、カフェインの摂取に墓のように書かれています。

カフェインの覚醒作用は、入眠を妨げ、中途覚醒を増加させます。

ここで注意すべきはカフェインの作用時間です。

カフェインの覚醒作用は、摂取後およそ30~40分後に発現し、4~5時間持続します。

寝つきが良くない場合は、就寝前4時間のカフェインの摂取を避けるべきです。

 

睡眠障害の対処12の指針より抜粋

 

つまり、日常的にカフェインを摂取すると言ってもこの作用時間を考えればそこまで多量の摂取にはなりません。

 

1日3杯コーヒーを飲んでもカフェインの過剰摂取にはならない

例えば、朝7時に起きて0時に眠ると仮定します。

起きてすぐにコーヒーを飲み、カフェインを摂取します。

覚醒作用としては、お昼前くらいまでは続きます。

 

12時からランチをとり、食後にコーヒーを頂きます。(13時とします)

その後、覚醒作用の途切れる19時頃に残業などをしていて最後のひと踏ん張りでエナジードリンクを摂取しても、1日にコーヒー2杯とエナジードリンク1本になります。

 

エナジードリンクに含まれる成分に問題がある可能性もあると思いますが、ただのカフェイン摂取とすれば1日3回くらいで十分になります。

国立がんセンターの発表によりますと、「コーヒーを1日3~4杯飲む人の死亡リスクは、全く飲まない人に比べ24%低いことが分かりました。」とありますので、やはりこの程度が妥当と思います。

 

ところが、「そうもいかないケース」が、このような事故に繋がると思います。

 

適正な睡眠時間がとれない現代の日本人

以前に適正な睡眠時間は何時間?という内容をご紹介致しましたが、個人差がかなりあるとはいえ多くの労働力世代の方は7~8時間くらいが適正のことが多いと考えられます。

その時間を大幅に下回る生活が何年も続いている場合に、睡魔と戦う為に「多量のカフェイン摂取」に繋がると思います。

 

そうなると、こういった事故は「カフェインに対する理解」だけでは足らず、社会全体の問題に繋がると思います。

ただ、私は経済や政治の専門家ではないので、社会問題の話ではなくあくまで睡眠指導士の立場でお伝えさせて頂くと

 

・適正な睡眠時間を大幅に下回る生活を何年も続けていれば、自身の健康に対するリスクは非常に高い

・カフェインの過剰摂取をしないと出来ない生活の時点で、もう健康な生活ではない

 

この2点を理解したうえで、ご自身で選択すべきだと思います。

 

このような生活になっている場合、なかなか冷静に選択できるものではないと思いますが身体を壊してからでは遅いです。

仕事が大変、子育てが大変、介護が大変などの理由で上記のような生活を強いられている方は多いと思います。

ただご自身の健康、もっと言えばご自身の命よりも重要なものはないと思います。

もちろん短期間であればすぐに身体を壊すようなものではありませんが、長期間に及ぶ場合は周りの支援を仰ぎどうにかそのような生活を脱する必要があります。

 

この事故から多くの働く世代が「気付く」ことが、何よりも必要だと思います。

 

 

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睡眠の基礎知識
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この記事を書いた人
パーソナルトレーナー中谷圭太郎

東京の東中野・落合にあるパーソナルトレーニングスタジオhc-life代表トレーナー。スタジオ経営、パーソナルトレーニングレッスンの傍ら、公式ブログを中心にトレーニングや健康に関する情報を発信中。

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