睡眠時無呼吸症候群とは?睡眠時無呼吸症候群の症状・原因・対策

睡眠障害について解説しておりますが、こちらのページでは睡眠時無呼吸症候群について解説していきます。

睡眠障害と言っても様々なものがありますが、その中でも知名度の高いものがこの睡眠時無呼吸症候群だと思います。

 

症状として大きないびきが特徴で、それが事態の深刻さをわかりにくくしています。

 

ただ睡眠時無呼吸症候群は非常に危険な病気で、罹患している本人だけでなく周りの人を巻き込む大きな死亡事故につながる危険性もあります。

そんな睡眠時無呼吸症候群について解説していきます。

 

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睡眠時無呼吸症候群とは?別名SAS(サス)

睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている間に呼吸が止まることがある病気です。

 

睡眠時無呼吸症候群は英語では「Sleep Apnea Syndrome」と呼ばれ、頭文字をとってSAS(サス)と呼ばれることもあります。

 

ただ日本では「睡眠時無呼吸症候群」という呼び方の方が一般的なようです。

 

睡眠時無呼吸症候群の医学的な定義としては、次の通りです。

 

・無呼吸が一晩(7時間以上の睡眠)に30回以上ある

・無呼吸が睡眠中1時間当たりに5回以上ある

※無呼吸の定義は、10秒以上の気流停止(気道の空気の流れが止まった状態)

 

医学的な定義はややこしいですが、大まかな定義としては睡眠中に度々呼吸が止まる症状を睡眠時無呼吸症候群と呼びます。

 

千葉大学のサイトでは、睡眠時無呼吸症候群についてこのように書かれています。

 睡眠中に呼吸(口や鼻の空気の流れ)が10秒以上停止する状態のことを睡眠時無呼吸といいます。ほとんどの場合、これにはいびきを伴います。1時間あたり5回以上無呼吸や低呼吸が発生し、そのために熟眠できず、日中など起きている時間に異常な眠気を催す状態のことを睡眠時無呼吸症候群といいます。脳、神経、心臓の病気が原因で起こるタイプを中枢型、のどが閉じてしまうことで起こるタイプを閉塞型、両者が混合して起こるタイプを混合型と呼んでいます。閉塞型が最も多く、肥満と強い関連があります。ただしこのタイプは、肥満がなくても起こる場合があります。

千葉大学大学院医学研究院 呼吸器内科学

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睡眠時無呼吸症候群の症状・徴候とは?

睡眠時無呼吸症候群の症状としては、様々なものがあります。

 

睡眠時無呼吸症候群ではその名の通り睡眠中に呼吸が止まる症状がありますが、実際に問題になるのは起きている時に起こる症状です。

 

睡眠時無呼吸症候群の寝ている間の症状は、日中に起こる症状の原因とも言えます。

 

ここでは、睡眠時無呼吸症候群の症状を「寝ている時」「起きたとき」「日中」の3つに分けて解説します。

 

睡眠時無呼吸症候群の寝ている時の症状

・呼吸が止まる

・いびきをかく

・むせる

・呼吸が乱れる、息苦しい

・寝汗をよくかく

・中途覚醒(睡眠中に途中で起きることが多い)

 

睡眠時無呼吸症候群の起きたときの症状

・熟睡感がない

・身体が重い、だるい

・口が乾いている

・頭痛

 

睡眠時無呼吸症候群の日中の症状

・強い眠気

・倦怠感、だるさがある

・易疲労感(すぐに疲れる、いつも疲れている)

・集中力低下

 

症状の1つだけ取れば、どれもよくあるものです。

疲れていれば当然倦怠感などはありますが、これらの症状が長期間続いたり、複数あったりする場合は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

 

特に睡眠中の症状がある上で起きた時の症状、日中の症状があれば睡眠時無呼吸症候群を疑った方がいいと思います。

 

睡眠障害対処12の指針でも紹介していますが、いびきは「うるさい」「迷惑」などで片付けられやすいものの、重要な睡眠障害のサインである場合があります。

 

家族でいびきが強い人がいれば、専門医の受診を勧めてください。
また、一人暮らしで自分がいびきをかいているかどうかわからないという人も多いと思います。

 

その場合は、睡眠アプリなどで調べることもできます。

 

また、いびきや無呼吸の症状がわからなくても、上記の症状が強い場合は一度専門医の受診をお勧めします。

 

睡眠時無呼吸症候群の原因

睡眠時無呼吸症候群の原因は様々です。

睡眠時無呼吸症候群の原因は大きく2つの種類に分けられます。

 

1つは閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)と呼ばれるもので、もう一つは中枢性睡眠時無呼吸タイプ(CSA)と呼ばれるものです。

 

一つずつ解説していきます。

 

閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)とは?

睡眠時無呼吸症候群の約9割はこの閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)と言われています。

よく太るといびきがすごいというイメージがあると思いますが、まさにそれがこの閉塞性睡眠時無呼吸タイプです。

 

閉塞性睡眠時無呼吸タイプは、気道に空気の通り道が無くなり無呼吸となります。

 

気道に空気が通る十分なスペースがなくなる原因としては、首や喉周りの脂肪が増えること、扁桃肥大などがあります。

 

また、そもそもの骨格の問題もあると言えます。

 

骨格的にこの気道が狭い、塞がりやすい人が太ってしまうと気道に空気が通るスペースが確保しにくくなります。

 

その為、体重が何キロを超えたら睡眠時無呼吸症候群のリスクが増えるというよりも、骨格に対しての脂肪沈着の具合によって睡眠時無呼吸症候群が起こると言えます。

 

中枢性睡眠時無呼吸タイプ(CSA)とは?

中枢性睡眠時無呼吸タイプとは、喉や気道の問題ではなく脳からの命令系統の問題で起こる睡眠時無呼吸症候群です。

 

睡眠時無呼吸症候群では圧倒的に閉塞性睡眠時無呼吸タイプの方が多いですので、稀な睡眠時無呼吸症候群と言えます。

 

中枢性睡眠時無呼吸タイプになる原因は様々あると言われていますが、特に心臓に疾患があるなど心臓の機能低下がみられる人にはこの中枢性睡眠時無呼吸タイプによる睡眠時無呼吸症候群が起こりやすいと言われています。

 

睡眠時無呼吸症候群の対策方法

睡眠時無呼吸症候群の対策方法としては、まずは適正体重の維持、つまりダイエットが有効です。

睡眠時無呼吸症候群の原因の多くは閉塞性睡眠時無呼吸タイプで、気道に空気が通るスペースがなくなって起こります。

 

そして、その原因の多くは骨格に対して増えすぎた喉や首周りの脂肪です。

 

その為、何キロ痩せれば睡眠時無呼吸症候群が改善されるという指標は難しいですが、適正体重で睡眠時無呼吸症候群が発症するケースは少ないです。

 

適正体重はBMIという体重と身長の比率で求める指標があります。

BMIの計算方法は「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」です。

 

身長はcmではなくm(メートル)で計算します。

BMIは22が適正と言われ、18.5~25が普通体重と分類されます。

 

BMIが25を超えている場合は、まずはBMIを下げる、つまりダイエットをすることで睡眠時無呼吸症候群の対策となります。

 

ダイエット方法は、巷で数え切れないほどの方法が出ては消えています。

 

○○式ダイエットなどは、あまりあてにせずパーソナルトレーナーや管理栄養士などの専門家に依頼することをお勧めします。

 

睡眠時無呼吸症候群でダイエットをするということは、極論命の懸かったダイエットですので、下手なやり方で失敗している間に重篤な健康被害が出る恐れがありますので、ぜひ専門家の指導のもとダイエットに取り組んでください。

 

また、アレルギー性の鼻炎など鼻に問題がある場合も上手く呼吸が出来ず、睡眠時無呼吸症候群を引き起こす原因となっている場合があります。

 

この場合は、睡眠の問題やダイエットの問題ではなく鼻を改善しないと睡眠時無呼吸症候群も改善しません。

 

その為、鼻炎などがある場合は耳鼻科を受診してまずは鼻を治すことから始めます。

市販の鼻腔を広げるグッズなどでもそれで呼吸が改善すれば十分睡眠時無呼吸症候群の対策になると思います。

 

また、アルコールを摂取した後も睡眠時無呼吸症候群になりやすいので、過度の飲酒は禁物です。

アルコールを摂取すると筋肉が弛緩し、舌根沈下といって舌が気道を塞ぎやすくなります。

 

もちろん、アルコールを一切禁止という訳ではありませんが、過度な飲酒は睡眠時無呼吸症候群を招くということを理解しておく必要があります。

 

また、最近ではナステントという一般医療機器が有名です。

軽症のいびきの場合は、このナステントを使うことから治療を始めるのがおすすめです。

ナステント公式サイト

ナステント公式サイト │ 鼻チューブでいびきのない睡眠を
医療機器・ナステントは、あなたに快適な睡眠をもたらします。軟口蓋に届いたチューブがいびきの原因となる気道の閉塞・寝苦しさ・頻繁な覚醒を予防して呼吸の確保を助けます。

 

睡眠時無呼吸症候群の治療方法とは?CPAP療法(シーパップ療法)が有名

睡眠時無呼吸症候群の治療方法とは、大きく3つに分類されます。

まず1つ目は最もポピュラーなCPAP(シーパップ療法)です。

シーパップ療法とは、「Continuous Positive Airway Pressure」の頭文字をとったものです。

 

シーパップ療法の意味としては、経鼻的持続陽圧呼吸療法と呼ばれています。

 

ただ、これだけでは意味が分かりません。

 

シーパップ療法の実際としては、装置から鼻へエアチューブで気道に空気を送り続けます。

 

これを寝ている間装着することで、睡眠時無呼吸症候群を防ぐというものです。

 

最初は医療機関へ入院し、使い方などを覚えてから自宅で使うという流れが一般的なようです。

ただこれはまずは医療機関の受診が必要になります。

 

2つ目の治療方法とは、マウスピースを用いた治療です。

マウスピースを使った睡眠時無呼吸症候群の治療では、下あごを上あごよりも前に出すことで気道を確保し、睡眠時無呼吸症候群を抑えるというものです。

 

ただ、これは中程度の睡眠時無呼吸症候群では効果を発揮するものの、重症の睡眠時無呼吸症候群では効果が不十分と言われています。

 

また、こちらも睡眠時無呼吸症候群に詳しい歯科医の受診が必要ですので、まずは睡眠時無呼吸症候群の専門の外来を受診してから紹介してもらう方がいいでしょう。

 

3つ目の睡眠時無呼吸症候群の治療方法としては、外科的手術です。

これは扁桃肥大やアデノイドなど、物理的に気道に空気の通り道が無くなりやすくなっている症状に対して、気道を確保する方法です。

 

睡眠時無呼吸症候群の原因がこのような物理的な問題であれば、手術の適応となる場合があります。

 

つまり、どのような治療方法になるにしても、睡眠時無呼吸症候群の治療方法としては、まずは専門外来の受診が必要です。

 

たかが睡眠時無呼吸症候群と言っても、運転で死亡事故などを起こすなど大きな被害が出る場合があります。

 

また、睡眠を妨げられている以上身体のどこにどのような健康被害が出てもおかしくありません。

 

もしかして私は睡眠時無呼吸症候群かも?

家族が睡眠時無呼吸症候群かも?という場合は、専門外来の受診を強くお勧めします。

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この記事を書いた人
パーソナルトレーナー中谷圭太郎

東京の東中野・落合にあるパーソナルトレーニングスタジオhc-life代表トレーナー。スタジオ経営、パーソナルトレーニングレッスンの傍ら、公式ブログを中心にトレーニングや健康に関する情報を発信中。

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