多くの日本人が悩まされる腰痛について解説しています。
こちらのページでは、「回旋型腰痛」について解説していきます。
回旋型腰痛とは、専門用語ですので一般の馴染みは薄いと思います。
ただ、ネットで調べれば何でも出てくる時代ですので「自分は回旋型腰痛」と思う方も多いと思います。
ここでは、回旋型腰痛の症状や原因、回旋型腰痛対策の為のストレッチやリハビリ方法について解説していきます。
回旋型腰痛とは?
回旋型腰痛とは、身体を捻った時に痛みが出る、もしくは痛みが増える腰痛のことを言います。
腰痛とは腰の痛みの総称ですので、腰痛といっても種類が非常に多いです。
回旋型腰痛は、どのような動きで痛みが出るかで分類する腰痛の一種です。
同じ分類方法では、身体を前屈みにした時に痛みが出る「屈曲型腰痛」や、身体を反らせた時に痛みが出る「伸展型腰痛」などがあります。
回旋型腰痛では、左に身体を捻ると痛みが出る場合や右側に身体を捻ると痛みが出る場合、どちらに捻っても痛みが出る場合など様々です。
回旋型腰痛の症状
回旋型腰痛の症状としては、身体を捻った時に出る腰の痛みです。
回旋型腰痛では動かないと痛みが全く出ずに、身体を捻った時だけに痛みが出る場合もあります
何もしなくても痛みが出るものの、身体を捻るとさらに強い痛みが出るということもあります。
また、身体を捻る動作は実はかなり複雑な動作です。
身体を捻る時は、股関節・腰(腰椎)・胸(胸椎)・肩・肩甲骨など様々な部位が連動します。
この時の動く場所の比率によっても腰の痛みが出るかが変わります。
その為、捻り方のよって回旋型腰痛の症状はかなり変わると言えます。
不意に身体を捻った時だけ腰が痛いという症状も、回旋型腰痛では起こり得ます。
回旋型腰痛の原因
回旋型腰痛の原因としては、様々なことが考えられます。
そもそも、腰痛の原因は85%が不明とも言われ、はっきりしていません。
その為、回旋型腰痛の原因も何か医学的に解明されているというよりは予測に過ぎませんが恐らく関係あるだろうというものがあります。
それが左右の筋肉のアンバランスです。
腰を回旋させる筋肉は1つではなく、多くの筋肉が連動して動きます。
これらが全てしっかり働けば回旋型腰痛の症状は出ませんが、回旋型腰痛の場合はどこかの筋肉が硬すぎたり弱すぎたりします。
特に回旋型腰痛に関わりが強いとされるのが、腰方形筋という筋肉です。
左右に腰方形筋はありますが、この筋肉の左右での筋力差や柔軟性の差が回旋型腰痛の原因とも考えられます。
さらに、大腰筋という筋肉の関与も強いと考えられます。
大腰筋は、腸腰筋と呼ばれる筋肉の一種です。
この大腰筋は身体の奥にあり、非常に太い筋肉です。
大腰筋も左右にありますが、大腰筋の筋力・柔軟性に左右差があれば回旋型腰痛の原因となります。
また、回旋型腰痛はスポーツで起こる腰痛でも多いです。
特に野球やテニス、ゴルフなど回旋動作が多いスポーツでよく見られます。
回旋動作が多いスポーツでは、左右対称ではなく片方への回旋動作が多くなります。
よく、ゴルフ選手が逆でスイングをして身体のバランスを整えるということをやっていますが、このような身体のバランスの崩れが回旋型腰痛の原因とも言えます。
回旋型腰痛のリハビリにストレッチは有効?
回旋型腰痛のリハビリとしては、ストレッチがよく行われます。
これは、半分正解ですがストレッチだけでは不十分なことが多いです。
ストレッチでは柔軟性の向上は見込めますが、回旋型腰痛の原因には柔軟性の左右差だけでなく筋力の左右差もあります。
この筋力差を埋めるのはストレッチだけではできません。
さらに、筋力の左右差が出るのは腰回りの筋肉の影響だけではありません。
腰よりも下の膝や足首などの怪我なども影響します。
これらの怪我のリハビリをしっかりしないと回旋型腰痛の原因ともなります。
また、身体を捻る動作は多くの部位が連動します。
股関節・背骨(腰・胸)・肩・肩甲骨などが連動しますが、これらのうちどこかがスムーズに動かないと腰に過度な負担がかかります。
その為、リハビリとしてもこれらのトレーニングが必要です。
特に身体を捻る際に大きく動くのが、股関節と胸の背骨である胸椎です。
この2か所のストレッチやトレーニングが、回旋型腰痛の改善には欠かせません。
その為、回旋型腰痛が腰の筋肉のストレッチだけで解消することはないと思います。
症状の改善にはなっても、根本的な解決には繋がりません。
回旋型腰痛をはじめ腰痛の種類は多い
回旋型腰痛は、腰痛の分類方法の中で痛みが出る動きで分類する腰痛です。
この分類方法以外のも、腰痛の種類を分類する方法は色々あります。
腰痛の治る期間で分類する急性腰痛症と慢性腰痛症、症状別で分類する腰椎椎間板ヘルニアなどもあります。
また、腰痛の解説はこちらからご確認くださいませ。
腰痛を改善するには、まずは自分の腰痛がどのような状態なのかを知ることが第一歩です!
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