今回は、パーソナルトレーナーの資格「NSCA-CPT」についてご案内致します。
NSCA-CPTは、前回ご紹介したJATI-ATIと同様に民間資格という位置付けになります。
民間資格ですが、NSCA-CPTはパーソナルトレーナー業界内では非常に広く知られた資格です。
その為、業界内では有資格者として十分認められる資格と言えます。
ただ、その分資格の難易度は上がりますので、学生や別業種からの参入であればすぐに資格を取得するのは難しいかもしれません。
そんなNSCA-CPTについて解説していきます。
NSCA-CPTとは?
NSCA-CPTは、パーソナルトレーナーの中では広く認知された資格になりますので「有資格者」としてパーソナルトレーナーの活動をすることが可能となります。
そして、これもJATI-ATIと同じですが、パーソナルトレーナー自体が国家資格ではない為、このNSCA-CPTの資格を持っているから出来ること、持っていないと出来ないことは基本的にありません。
こちらも、NSCAジャパンという団体が発行しておりますので、このNSCAジャパンの考え方や発信している内容、主催しているセミナーなどに興味があるか?
といったところが、資格を取るか否かの判断基準になると思います。
NSCA公式サイトでは、NSCA-CPTはこのように紹介されています。
健康と体力のニーズに関して、評価・動機づけ・教育・トレーニングやコンディショニング全般の指導を行う、優れた専門的能力をもつ人材を認定する資格です。
指導対象者はアスリートだけでなく、年齢・性別・経験を問わず幅広い層に対してトレーニング指導を行います。そのため、NSCA-CPTはトレーニングの知識に加え、医学的、運動生理学的な専門知識とトレーニングの指導技術が必要となります。
NSCA公式サイトより
資格取得/更新 | NSCAジャパンNSCAの認定資格は、取得して終わりではありません。ストレングス&コンディショニング(S&C)の専門職は、資格取得のために得た知識を基に、現場に則した指導法を習得するための努力が常に求められています。
NSCA-CPTは「パーソナルトレーナーの資格」
このCPTはCertified Personal Trainerの略で、文字通りパーソナルトレーナーの資格と言えると思いますので、そういった点では、「パーソナルトレーナーの資格を持っています」と言いやすいと思います。
こちらの団体ですが、「ジャパン」とついているので、立ち位置は日本支部です。
このNSCAの本部はアメリカにあります。
その為、「将来アメリカで活動をする」という明確な目標がある場合も、目指す要素になると思います。
パーソナルトレーナーの資格と言える資格は実はかなり少ないですので、そういった意味でもNSCA-CPTは貴重な資格と言えます。
JATI-ATIと、NSCA-CPTのどちらを取るべきか?
これについては、「パーソナルトレーナーの資格 JATI-ATI」のページでご紹介してありますのでご確認ください。
また、JATI-ATIにも上位資格がありますが、NSCA-CPTの方が上位資格は有名です。
その上位資格がNSCA-CSCSです。
NSCA-CSCSには一つ難しい受験資格があり、それは「4年制大学を卒業しているもしくは、卒業見込み」ということです。
日本のパーソナルトレーナーの場合、高校から専門学校へ進学し、そのままパーソナルトレーナーとして活動している方や、あるいは高校から柔道整復師・鍼灸師・理学療法士などの専門学校へ進学し、卒業後パーソナルトレーナーとして活動されている方が多いと思います。
そういった背景から、意外と大学を卒業している方は多くないと思います。
その為、大学生や大卒の方はNSCA-CSCSを狙っていくのもありだと思います。
そういったメリットもありますが、NSCA-CPTも、JATI-ATI同様、得られるメリットとしてはやはり同じです。
- 有資格者のトレーナーですという証明になる
- 団体のセミナー、会報誌などを通して、知識やスキルアップが可能
- 資格試験時の勉強で知識向上
の3点がNSCA-CPT取得でのメリットだと思います。
特にこちらの辞書並みのNSCAテキストを読んで勉強することで得られる知識向上は、NSCA-CPTの大きなメリットになると思います。
この本を読んで内容を理解するだけでも、NSCA-CPTの資格を取得する意味があると言えます。
特に学生トレーナーや、転職してパーソナルトレーナーを目指す方には非常にいい教科書になると思います。
当然ですが、学生トレーナーや異業種の転職者からすればかなり難しい内容になると思います。
ただ、これくらいの知識が無ければパーソナルトレーナーにはなれないと言えますので、資格を取得しなくても勉強用に購入するだけでも十分使える教科書だと思います。
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