シーバー病とは?シーバー病のリハビリ方法解説

スポーツ障害で多いシーバー病について解説していきます。

 

シーバー病は、日本語では「踵骨骨端症」と言います。

読み方は「踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)」です。

踵骨骨端症もシーバー病も意味は同じですので、こちらのページではシーバー病で統一します。

 

シーバー病は成長痛の1つで仕方がないと片付けられがちですが、しっかりとした対策や予防次第で回復を早めることが出来ます。

 

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シーバー病とは?

シーバー病とは、踵(かかと)に痛みが出るスポーツ障害です。

スポーツ障害とは、繰り返しの負荷によって起こるスポーツ中の怪我のことです。

シーバー病とは踵への度重なる負荷で起こる、踵の痛みです。

 

シーバー病は、成長痛の1つと言われていて小学生や中学生でよく見られる症状です。

シーバー病は子供に多いですので、大したことがないと放置されやすいですが、しっかりとした対処が必要です。

 

小学生や中学生でスポーツをしている子が「かかとが痛い」と訴えた場合は、まずこのシーバー病が疑われます。

 

シーバー病について、済生会のHPでの解説はこのようになっています。

 

踵骨骨端症(セーバー病、シーバー病)はこんな病気
踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう 別名:セーバー病、シーバー病)は、10歳前後の男児に多くみられる病気で、かかとの軽い腫れ、圧痛(押すと痛いこと)、歩行時痛がその症状です。過激な運動のあとに症状が出ることが多く、かかとの痛みのため、つま先歩きになることもあります。

踵骨骨端症(セーバー病、シーバー病) (しょうこつこったんしょう)とは | 済生会
踵骨骨端症(セーバー病、シーバー病)の原因や症状、治療法について解説。踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう 別名:セーバー病、シーバー病)は、10歳前後の男児に多くみられる病気で、かかとの軽い腫れ、圧痛(押すと痛いこと)、歩行時痛がその症状...

 

個人的にはセーバー病とはあまり聞きませんが、英語をカタカナ表記する際の誤差ですので、シーバー病でもセーバー病でもどっちでも同じです。

済生会の解説の通り、歩き方がおかしくなって判明することもあります。

 

シーバー病の症状

シーバー病の症状としては、踵の痛みがあります。

シーバー病は1回の強い負荷で起こる怪我ではありませんので、いつから痛みが出てきたのかもはっきりしないことが多いです。

 

踵の痛みは、最初は軽いものですが徐々に痛みが強くなってきてスポーツが出来ないくらいの痛みに悪化することが多いです。

 

また、常に踵が痛い訳ではなく「走ると踵が痛い」「ジャンプをすると踵が痛い」などの症状を訴えることが多いです。

 

シーバー病の原因

シーバー病の原因としては、踵への度重なる負担が考えられます。

この踵への負担は主にアキレス腱を介して起こるか、足底腱膜という足裏の腱を介して起こる2つの原因が考えられます。

 

そして、この踵の骨が脆いこともシーバー病の大きな原因です。

子供の踵には「骨端核(こったんかく)」という、分裂したような骨があります。

 

レントゲン検査をすると、分裂したように映りますが実際は分裂している訳ではなく軟骨で繋がっています。

 

15歳~16歳くらいで、この骨端核は踵の骨(踵骨)と完全にくっつきます。

 

この骨端核がまだ軟骨で繋がっている状態が、「踵の骨が脆い」状態と言えます。

 

この15歳~16歳で骨がくっつく前が、シーバー病が起こりやすい時期です。

つまり、シーバー病の原因としては踵が脆い状態で度重なる負担が踵にかかり続けることで起こります。

 

シーバー病の治療にはふくらはぎのストレッチが有効?

シーバー病の治療では、まずは安静にすることが多いです。

シーバー病はスポーツ障害の一種です。

 

スポーツ障害全般に言えることですが、基本的にはオーバーユース(使い過ぎ)で起こりますので、休めば改善されます。

 

ただ、使い過ぎ以外の原因が何かあれば、休んで症状が良くなってもまた動けば再発します。

この時、シーバー病の治療方法としてよく行われるのがふくらはぎのストレッチです。

ふくらはぎの筋肉はアキレス腱に繋がり、このアキレス腱が踵の骨を引っ張ります。

その為、ふくらはぎの筋肉の柔軟性が低ければシーバー病になりやすいと言えます。

 

これがシーバー病の治療でふくらはぎのストレッチが行われる理由です。

もちろん、シーバー病にふくらはぎのストレッチは有効ですが、ふくらはぎのストレッチだけでシーバー病が改善することは少ないと思います。

 

シーバー病では、ふくらはぎの筋肉が硬いだけでなくふくらはぎに過度な負担がかかるような動きの癖や他の筋力不足・柔軟性不足が考えられます。

 

例えば、シーバー病は走る動作やジャンプ動作で起こりやすいですが、この走る動作やジャンプ動作に何らかの問題があれば、シーバー病のリスクは上がります。

走る動作もジャンプ動作も複雑な動作ですので、しっかりと動作分析をしないと詳細は分かりません。

 

ただ大まかな傾向としては、シーバー病になる場合は股関節の筋力や柔軟性が不足していることが多いです。

下半身の動きは、基本的に股関節と膝関節と足関節(足首)の3つが連動して起こります。

 

筋力の強さで言えば、股関節>膝関節>足首の順番です。

この強い股関節が上手く働かなければ、弱い膝や足首へ過度な負担がかかります。

 

そのような動作を繰り返していることが、シーバー病の原因とも考えられます。

このように、シーバー病の原因はかなり複雑ですので、ただ「ふくらはぎのストレッチをすればシーバー病は治る」ではあまりに雑過ぎます。

 

シーバー病のリハビリ方法

シーバー病のリハビリ方法(予防方法・対策方法)としては、先ほどのシーバー病の原因にあるようなものを改善する必要があります。

 

もちろん、ふくらはぎの筋肉の柔軟性や、足裏の筋肉の柔軟性も必要です。

これに加えて連動する股関節や膝の動きも改善する必要があります。

 

また、ヒールカップなどもシーバー病に使われますが、これらはあくまで対処方法であると思いますので、治すためのものではないと思います。

根本的な対策方法としては、踵の骨への過度な負担を避ける為に正しい動きや筋力・柔軟性を付けることです。

 

ただ、スポーツ障害全般に言えることですが、どれだけ筋力や柔軟性があっても、この年代であれば使い過ぎればシーバー病のリスクは増えます。

 

その為、適度な休養もシーバー病の予防には必要です。

小学生や中学生でも競技レベルはかなり高い場合が多いですが、その場合は怪我のリスクも高いと言えます。

 

成長段階を考えれば、小学生や中学生では過度に競技レベルを競う段階ではありません。

もちろん、やっている本人や携わっている人はそんな気持ちでやっていないはずです。

 

ただ、その選手の競技人生トータルで考えれば、小学生や中学生では全くもって無理をする場面ではありません。

個人的には、成長期のスポーツ障害は多少休ませ過ぎくらいでもいいと考えています。

 

スポーツ障害は対策次第で症状を軽減できる

シーバー病は踵に起こるスポーツ障害です。

膝で起こるオスグッドに比べるとシーバー病の知名度は低いと思いますが、実際に起こる数としては少なくありません。

 

こちらでは、シーバー病以外のスポーツ障害についても解説しています。

スポーツ障害とは?スポーツ障害の種類を解説

 

また、スポーツ中に多い怪我では大きくスポーツ障害とスポーツ外傷があります。

シーバー病のように度重なる負担で起こるものがスポーツ障害、1回の強い負荷で起こる怪我がスポーツ外傷と呼ばれています。

 

それぞれの怪我に合わせた対策やリハビリ方法などを知ることで、安全にスポーツに取り組めます。

 

スポーツ障害では休息、リハビリなどが必要ですので、特に休息をどの程度挟むのかの判断が難しい症状と言えます。

しかし、痛みに慣れればOKというものでもありませんので、他の怪我に繋がるリスクも考えて慎重に進めるべきだというのが個人的な見解です。

 

この記事を書いた人
中谷圭太郎

東京の東中野・落合にあるピラティス&コンディショニングスタジオhc-life代表トレーナー。スタジオ経営、パーソナルトレーニングレッスンの傍ら、公式ブログを中心にトレーニングや健康に関する情報を発信中。

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