スポーツ障害とは?種類と対策・予防法を解説

野球肘 怪我のリハビリ

こちらのページでは、「スポーツ障害」について解説していきます。

 

スポーツ中に多い怪我を分類すると、大きくスポーツ外傷とスポーツ障害に分けられます。

スポーツ障害は大人でも起こりますが、特にスポーツをしている中学生や高校生など成長期で起こりやすいと言えます。

 

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スポーツ障害とは?

スポーツ障害とは、繰り返しの負荷によって起こるスポーツ中の怪我の総称です。

スポーツ障害の反対に、1回の強い負荷で起こるスポーツ中の怪我をスポーツ外傷と言います。

 

その為、スポーツ障害の原因は多岐に渡ります。

 

いわゆるオーバーユース(使い過ぎ)が、スポーツ障害の原因と考えられています。

ただ、全く同じような練習をしていてもスポーツ障害を起こす選手とスポーツ障害を起こさない選手がいます。

これは、その選手の身体の筋力や柔軟性、靱帯や関節の組織の強度によっても異なります。

 

また、1か所に過度な負担がかかるような動作をしているかでもスポーツ障害になるかが分かれます。

例えば野球選手が100球ボールを投げた時に、肘に過度な負担がかかるようなフォームでの100球と、特に大きな負担がかからないような100球ではスポーツ障害のリスクは違います。

 

基本的には、スポーツ障害の原因はどちらも当てはまる場合が多いです。

つまり、1か所に過度な負担がかかるような動きの癖があり、かつオーバーユースが重なってスポーツ障害を起こします。

 

この動きの癖を改善するには、基礎的な筋力や柔軟性を獲得する必要があります。

 

オーバーユースには、適度な休養が必要です。

 

スポーツ障害の原因

スポーツ障害は大人でも子供でも起こりますが、特に成長期の中学生や高校生に多いと言えます。

これには様々な原因が考えられます。

 

1つ目の原因は、成長期の身体は怪我をしやすい状態にあるということです。

成長期では爆発的に身長が伸びる時期があります。

 

そこまで爆発的でなくても、少なくとも身長は伸びています。

身長が伸びるということは、言い換えれば骨が伸びているということです。

 

人間の成長段階では、先に骨が伸びてその後に筋肉が伸びていきます。

その為、一時的に骨の成長に筋肉が追いつかないことがあります。

 

この時は筋肉の柔軟性が伸びた骨に追いつかず、筋力も追いつきません。

その為、骨についている筋肉は過度に骨を引っ張り骨への負担は強くなります。

 

しかも、伸びている途中の骨の強度はもろいです。

これだけでも、骨に過度な負担がかかることが分かります。

 

その上に、オーバーユースで強い負担をかけ続ければスポーツ障害が起こります。

代表的なスポーツ障害であるオスグッドや野球肘などは、このようなメカニズムで起こると考えられます。

 

そして成長期にスポーツ障害が多いもう一つの理由は、部活動などの無理なトレーニングです。

元気が有り余っている中高生ですので、どこまでやったら危険なのかの判断は出来ないことが多く、オーバートレーニングになりがちです。

 

最近は変わってきているとは言え、まだまだ根性論的な昔ながらの体育会の傾向はゼロではありません。

そして技術的にも未熟な面があり、身体への負担が大きいフォームで練習を繰り返します。

 

これらのスポーツ障害を起こしやすい環境が、中高生には多いと言えます。

 

この時期はスポーツ障害だけでなく、クラムジーという問題も起こります。

 

スポーツ障害の種類「膝のスポーツ障害」

では、代表的なスポーツ障害の種類を部位ごとにご紹介します

スポーツ障害で特に起こりやすい部位に「膝のスポーツ障害」があります。

 

膝の怪我はスポーツ外傷でも多いですので、スポーツ障害でもスポーツ外傷でもよく起こる怪我があります。

こちらでは両方ご紹介します。

 

<膝のスポーツ障害>

オスグッド

正式名称はオスグッドシュラッター病と言います。

いわゆる成長痛は、このオスグッドであることが多いです。

 

足の骨の成長に筋肉が付いて行かず、膝のお皿の下の骨が過度に引っ張られて痛みが出ます。

オスグッドはストップ動作やジャンプ動作が多いスポーツで起こりやすいスポーツ障害と言えます。

具体的にはサッカーやバスケットボール、バレーボールなどで特に多いスポーツ障害ですが、どのスポーツでも起こりやすいスポーツ障害です。

 

・膝半月板損傷

半月板損傷はスポーツ障害でもスポーツ外傷でも起こります。

比較的スポーツ外傷の方が多いですが、繰り返しの負荷でも半月板損傷は起こります。

 

半月板損傷はジャンプ動作や切り返し動作が多いスポーツで多く起こるスポーツ障害です。

サッカーやバスケットボール、ラグビーやラクロス、アメフトなどで起こりやすいスポーツ障害と言えます。

 

・膝内側側副靭帯損傷

こちらも、スポーツ障害でもスポーツ外傷でも起こりますが、やはりスポーツ外傷の方が多いと言えます。

膝内側側副靭帯は膝の内側にある靱帯で、膝の靱帯でも最も負傷することが多い靱帯と言われています。

 

スポーツ障害の種類「腰痛」

続いてスポーツ障害で起こりやすい腰の怪我(腰痛)をご紹介します。

腰痛とは腰の痛みの総称ですので、多くの種類があります。

 

腰痛というと、高齢者が悩まされるイメージが強いと思いますが、スポーツ障害でよく起こります。

 

特に多いのが腰の骨に異常が起こるものです。

 

<腰のスポーツ障害>

腰椎分離症

腰椎分離症は、腰の背骨である腰椎の連続性が途絶えるスポーツ障害で、簡単に言えば骨折が伴います。

腰への繰り返しの負荷に腰椎が耐えきれず、骨折が起こります。

 

腰を捻る動作や反らす動作が多いスポーツで起こりやすいスポーツ障害です。

その為、野球やテニスやゴルフなどの回旋動作が多いスポーツや、バレーボールなど腰を反らす動作が多いスポーツで起こりやすいスポーツ障害です。

 

腰椎すべり症

腰椎分離症と一緒に起こりやすいスポーツ障害です。

 

腰椎が正しい位置から前方や後方にすべるようにずれることから、腰椎すべり症と呼ばれています。

腰椎すべり症でも、骨折を伴っていることが多いです。

 

これらの腰のスポーツ障害は、大人になっても影響が残って将来の腰痛の原因となることも多いですので注意が必要です。

 

スポーツ障害の種類「肘のスポーツ障害」

上半身を多く使うスポーツでは、肘のスポーツ障害が多いです。

代表的なスポーツが野球ですが、テニスやバレーボールなどでも肘のスポーツ障害は多いです。

 

<肘のスポーツ障害>

野球肘(肘離断性骨軟骨炎)

最も有名なスポーツ障害が、野球肘だと思います。

野球肘は俗称で、正式には肘離断性骨軟骨炎です。

 

この離断性骨軟骨炎では過度な負担がかかって骨が剥がれます。

この剥がれた骨の破片が遊離軟骨(関節ねずみ)となり、肘の痛みに繋がります。

大人になってから肘遊離軟骨除去手術を受けることにもなりますので、注意が必要です。

 

テニス肘

テニス肘は、最近ではテニスをしていない時に起こるものが多いですが、元々はテニス選手に多いスポーツ障害です。

テニス肘には、正式には肘の外側に痛みが出るバックハンドテニス肘と肘の内側が痛むフォアハンドテニス肘があります。

 

ただ、一般的に「テニス肘」という場合は、バックハンドテニス肘を指します。

 

スポーツ障害の種類「踵(かかと)のスポーツ障害」

成長期のスポーツ選手で、「踵が痛い」と訴える選手も多いです。

これは、成長期に多いスポーツ障害であるシーバー病が疑われます。

 

シーバー病とは、踵の骨がまだ脆い状態である14歳以下で特に多い踵のスポーツ障害です。

 

アキレス腱や足裏の足底腱膜からの負荷に踵の骨が耐えきれず、痛みが出てきます。

 

スポーツ中に多い怪我の種類一覧

スポーツ障害はスポーツ中に多い怪我の一部です。

スポーツ障害は繰り返しの負荷が原因のスポーツ中の怪我ですが、1回の強い負荷で起こる怪我がスポーツ外傷です。

 

ただスポーツ外傷でも、元々負荷がかかり続けたところに強い負荷がとどめを刺すような場合もあります。

その為、どこまでがスポーツ障害でどこまでがスポーツ外傷かという判断は一概に言えません。

 

そして予防やリハビリという観点では、よりスポーツ障害とスポーツ外傷の違いが無くなっていきます。

さらにスポーツ障害がスポーツ外傷の原因にもなりますので、両方について知っておく必要があります。

 

スポーツ中に多い怪我の種類はこちらでまとめてご紹介しています。

 

スポーツ障害の対策・予防には適切な休養とリハビリが必要!

スポーツ障害の対策方法や予防方法は、各スポーツ障害によって異なります。

詳しくは先ほどのスポーツ障害の種類の紹介のリンクを辿ってご確認くださいませ。

 

ただ、スポーツ障害全般に言える対策方法や予防方法はあります。

スポーツ障害の対策・予防方法は大きく2つです。

 

スポーツ障害の対策・予防方法「休養」

1つはオーバーユースをしないこと、つまり適度な休養です。

身体の負荷が耐えられる限界を超えれば、必ず怪我をします。

 

その限界点は自分ではわかりません。

 

スポーツ障害で損傷するのは主に靱帯や骨・筋肉などです。

これらの組織の限界と体力の限界は違います。

 

つまり、体力的にまだまだ余裕があっても、実は靱帯は悲鳴を上げているということは非常に多いです。

その悲鳴が、違和感や疲れ、だるさなどの小さいサインです。

このような小さなサインが出たら、積極的に休養を取って無理をしないことがスポーツ障害の何よりの予防です。

 

特にスポーツ障害が多い中学生や高校生は、これらの違和感などのスポーツ障害のサインへの感度は鈍いです。

その為、指導者が無理をさせない選手起用法や練習方法を工夫する必要があります。

 

この代表例が甲子園でのエースの登板過多です。

本来は投球制限などのルールが必要ですが、当分されそうにないですので指導者の起用法がスポーツ障害を防ぐには必要です。

 

甲子園ほど目立ちませんが、少年野球やリトルリーグでもその傾向はありますのでチーム内での投球制限などのルール作りが有効な対策です。

 

スポーツ障害の対策・予防方法「筋力・柔軟性の改善」

もう1つの対策が、1か所に過度な負担がかからないような身体の使い方を身に付けることです。

1か所に過度な負担がかかる場合は、何らかの筋力不足や柔軟性不足があります。

 

これらの筋力不足や柔軟性不足があると、その分代わりに過度に働く必要が出てきます。

この代わりに働く場所でスポーツ障害が起こります。

 

代わりに働きやすい場所が膝や肘・腰ですので、スポーツ障害が多い場所と一致します。

この部分的な筋力不足や柔軟性不足は、誰にでもあります。

 

そしてこれらは競技力向上を阻む原因となっていいますので、競技力向上という観点でも改善した方がいいものです。

改善方法は、まずは身体の状態を詳しく分析する必要があります。

 

そして、筋力不足や柔軟性不足のポイントを見極めてそれを改善するトレーニングやストレッチをしていきます。

パーソナルトレーニングでは、身体の状態のチェックからトレーニング・ストレッチまで一貫して行えます。

 

スポーツ障害に悩む方は、ぜひパーソナルトレーニングをお試しくださいませ!

 

この記事を書いた人
中谷圭太郎

東京の東中野・落合にあるピラティス&コンディショニングスタジオhc-life代表トレーナー。スタジオ経営、パーソナルトレーニングレッスンの傍ら、公式ブログを中心にトレーニングや健康に関する情報を発信中。

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