腰椎椎間板症とは?腰椎椎間板症のリハビリ方法解説

腰椎椎間板症とは? 腰痛のリハビリ

スポーツで起こる怪我の腰椎椎間板症をご紹介します。

腰椎椎間板症は日常生活でも起こりますが、スポーツ選手の怪我としても起こります。

 

腰椎椎間板症は広く言えば腰痛の一つですが、誰にでも起こり得る怪我です。

よく腰椎椎間板症は腰椎椎間板ヘルニアの一歩手前の症状と言われます。

 

そんな腰椎椎間板症の症状や原因、リハビリ方法などをご紹介します。

 

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腰椎椎間板症とは?

腰椎椎間板症とは?

腰椎椎間板症とは、腰椎という背骨の腰の部分に生じる痛みです。

正確には背骨の間にある椎間板に問題が起こり、痛みが出ます。

 

背骨は積み木が重なるような構造で、主には首の背骨(頸椎)が7つ、胸の背骨(胸椎)が12つ、腰の背骨(腰椎)が5つで構成されています。

 

この背骨の間には椎間板と呼ばれるクッションがあります。

 

椎間板は真ん中に「髄核」というゼラチン状の部分があり、それを線維輪という軟骨が囲むような構造になっています。

この椎間板の弾力性で背骨への衝撃を和らげていますが、椎間板の水分は加齢と共に減少します。

加齢と言っても20歳ごろから水分は低下し始めると言われています。

 

この水分が低下した状態で腰への度重なるストレスが加わることで、椎間板内部の髄核が押しつぶされたり線維輪に亀裂が入ったりして椎間板が損傷していきます。

この椎間板が損傷している状態が「腰椎椎間板症」です。

 

椎間板の線維輪には痛覚神経があり、椎間板が押しつぶされる度に腰の痛みやだるさなどの症状が出ます。

 

腰椎椎間板症は腰椎椎間板ヘルニアの手前

よく、腰椎椎間板症は腰椎椎間板ヘルニアの手前の症状と言われます。

これは、先程の腰椎椎間板症の原因でもありましたが、腰椎椎間板に度重なるストレスが加わると椎間板に亀裂が入ったり髄核が押し出されたりします。

 

その椎間板が正常な位置から逸脱した状態が、腰椎椎間板ヘルニアです。

腰椎椎間板症でさらに負担がかかり続け、ただ押しつぶされるだけでなく椎間板が出て来てしまった状態が腰椎椎間板ヘルニアです。

 

その為、腰椎椎間板症が腰椎椎間板ヘルニアの手前というのは的確な表現と言えそうです。

 

腰椎椎間板ヘルニアの詳しい解説はこちらから

 

腰椎椎間板症は、腰の痛みを伴いますので症状としては腰痛の一種と言えます。

腰痛とは腰の痛みの総称ですので、腰椎椎間板症も腰椎椎間板ヘルニアも腰痛の一種と言えます。

腰痛には原因のはっきりしないものも多いですが、この腰椎椎間板症は原因がはっきりしている腰痛と言えます。

 

腰椎椎間板症の症状

腰椎椎間板症の症状としては、腰回りのだるさや痛みがあります。

普段は痛みが無いものの前かがみになると痛みが出る場合が多く、これは腰に負担がかかり椎間板へのストレスが増す状態になると痛みが出るという現象です。

 

腰椎椎間板ヘルニアであれば足のしびれなど腰以外にも症状が出ますが、腰椎椎間板症の症状は腰周囲のみに出ます。

 

もし足のしびれなどがある場合は、腰椎椎間板ヘルニアの可能性も考えられます。

 

腰椎椎間板症のリハビリ方法|ストレッチは有効?

腰椎椎間板症のリハビリ方法としては、まずは腰にかかる過度なストレスを軽減する必要があります。

腰椎椎間板症で負担のかかった線維輪を治したり、髄核を治したりということはリハビリではできません。

 

そこは医者の手術の領域ですので、リハビリ方法としては「腰への負担を減らす」「腰を守る筋力を付ける」の2つが主です。

 

ただ個人的には腰への過度な負担がかかっているケースが多いように感じます。

 

腰の背骨である腰椎は背骨の中で一番太く、そもそもは負担に耐えうる構造になっているはずです。

それを超えて痛めるというのは、腰への過度なストレスがあります。

 

腰は元々生理的湾曲と言われる適度な反りがあります。

腰は反ったら痛めると言われることが多いですが、腰は元々反るものですので反り過ぎがNGなだけです。

腰に過度な負担がかかる場合は、隣接する関節である股関節と胸椎(胸の背骨)の可動域が低下している場合がほとんどです。

 

この2つの関節が反る動きが出来なくなり、代わりに過度に腰が反ってしまうことで腰椎椎間板症のリスクを上げます。

この股関節と胸椎の可動域を低下させる姿勢が、デスクワークなどの座り姿勢です。

パソコンやスマホを多く使う、座り姿勢が多いなどの状態で過度に腰に負担の過かる動きが増えれば腰椎椎間板症のリスクが増えます。

 

つまり、ほとんどの日本人は腰椎椎間板症のリスクを抱えていると言えます。

この腰への負担を解消する為に、股関節と胸椎の可動域を改善するリハビリを行います。

 

股関節周りのストレッチやエクササイズ、胸椎のストレッチやエクササイズなどを行います。

特に効果的なのは股関節に関しては腸腰筋と呼ばれる筋肉のストレッチ、胸椎に関しては大胸筋、小胸筋など胸の筋肉のストレッチです。

これは腰椎椎間板症に限らずですが、痛みがある場所が原因ではなく、その周りが原因である場合が非常に多いです。

 

腰椎椎間板症の原因となる股関節や胸椎のストレッチで、リハビリをして腰椎椎間板症を治していきたいですが、この柔軟性などは専門家にしっかり見てもらった方が安全で効果的です。

腰椎椎間板症のリハビリはパーソナルトレーナーや理学療法士などの専門家に見て頂くのがおすすめです。

 

腰椎椎間板症の怪我をしたスポーツ選手一覧

腰椎椎間板症は腰に負担のかかるスポーツで起こりやすい怪我です。

ゴルフやテニス、野球などの回旋系のスポーツや、ラグビーやサッカー、アメフトなどコンタクトスポーツでも起こります。

 

ここでは腰椎椎間板症の怪我をしたスポーツ選手を一部ご紹介します。

 

<腰椎椎間板症の怪我を負ったゴルフ選手>

石川遼選手 腰椎椎間板症で長期負傷離脱

 

<腰椎椎間板症の怪我をした野球選手>

ロッテ 大谷智久投手 腰椎椎間板症で全治3週間の診断

オリックス 吉田正尚選手 腰椎椎間板症で復帰まで10日と発表

 

腰痛解説まとめ

 

この記事を書いた人
中谷圭太郎

東京の東中野・落合にあるピラティス&コンディショニングスタジオhc-life代表トレーナー。スタジオ経営、パーソナルトレーニングレッスンの傍ら、公式ブログを中心にトレーニングや健康に関する情報を発信中。

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