筋筋膜性腰痛症とは?筋筋膜性腰痛症のリハビリ方法解説

筋筋膜性腰痛症とは? 腰痛のリハビリ

筋筋膜性腰痛はスポーツ中に起こりやすい腰痛の1つです。

筋筋膜性腰痛は腰回りの筋肉や筋膜の損傷で起こる腰痛の総称と言えます。

 

その分、非常に起こりやすい腰痛と言えます。

そんな筋筋膜性腰痛症の原因・症状・予防方法などを解説していきます。

 

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筋筋膜性腰痛症とは?

筋筋膜性腰痛症とは?

筋筋膜性腰痛症とは、腰回りの筋肉や筋膜の損傷で起こる腰痛の総称です。

簡単言えば、腰の筋肉に負担がかかって起こる腰痛とも言えます。

 

人間の身体は、骨盤は大きな骨の集合体で、その上の肋骨周り(胸郭)も大きな骨の集合体です。

その間に位置する腰部は、骨は背骨(腰椎)だけで構成され、あとは周りを筋肉や筋膜で覆われています。

 

この腰部は骨での支持が少ない分周りの筋肉で支える必要がありますが、その分筋肉への負担も大きくなります。

その負担に腰回りの筋肉が耐え切れずに起こる腰痛が、筋筋膜性腰痛症です。

 

筋筋膜性腰痛症の症状

筋筋膜性腰痛症の症状としては、「腰や腰から背中にかけての痛み」「腰や背中の痛み・こり・張り・違和感・だるさ・重さ」などです。

その為、どこからどこまでが筋筋膜性腰痛症かという判断は難しいと思います。

 

筋肉は使えば多少の張りは出ますので、その都度「筋筋膜性腰痛症」と診断されても困ります。

 

ただ、長期間このような筋筋膜性腰痛症と思われる症状が続いたり、その症状が日に日に悪化したりという場合は対処が必要です。

 

疲労が取れても腰の痛みは残る。

何をした訳でもないのに、常に腰が張ったまま。

 

このような症状であれば、筋膜性腰痛症が疑われます。

 

筋筋膜性腰痛症の原因

筋筋膜性腰痛症の原因は、一言でいえば腰回りの筋肉への過度な負担です。

腰に負担のかかる動きは、重いものを持ったり、急激に腰を曲げたり捻ったり反らせたりすることで起こります。

 

また、中腰姿勢を長時間維持したり、前傾姿勢の長時間維持、ジャンプでの着地動作などでも腰へ負担がかかります。

 

ただ、このような動作は多くの人が行っている動作であり、このような動作をする人が必ず筋筋膜性腰痛症になる訳ではありません。

筋筋膜性腰痛症になる原因は、これにプラスしてそもそもの姿勢の崩れが腰に過度な負担をかけている場合や、腰に過度な負担がかかる動作になる柔軟性の低下などが背景にあります。

 

特に股関節や背骨の上部(胸椎)の柔軟性が低下することで、腰に過度な負担がかかります。

 

さらに、肥満も腰への負担を増加させます。

また、膝や足首の怪我も腰への負担を増大させます。

 

特に膝の怪我後に筋筋膜性腰痛症を発症するケースが多く、膝内側側副靭帯損傷・膝前十字靭帯断裂・膝半月板損傷などの怪我をした後は要注意です。

 

筋筋膜性腰痛症になると発症しやすい腰痛

筋筋膜性腰痛症になると、さらにひどい腰痛に発展する可能性があります。

筋筋膜性腰痛症は、いわば腰に負担がかかって痛みが出てきた状態ですので、腰回りの背骨や靱帯に損傷が見られる訳ではありません。

 

この筋筋膜性腰痛症の状態が長く続くことで、背骨や靱帯に損傷が起こる可能性が高くなります。

 

特に、ぎっくり腰(急性腰痛症)には要注意です。

ぎっくり腰(急性腰痛症)の解説はこちら

 

ぎっくり腰は急に起こる腰痛のイメージですが、実はぎっくり腰が起こる前には筋筋膜性腰痛症のような症状が見られることが多いです。

 

自覚症状があまりなく気が付かない場合もありますが、とにかく腰に過度な負担がかかった状態を続けることは、あまり望ましいことではなくぎっくり腰や腰椎椎間板ヘルニアなどのリスクが高い状態と言えます。

 

筋筋膜性腰痛症にストレッチは有効?

筋筋膜性腰痛症の対処法・予防方法としてストレッチが有名です。

筋筋膜性腰痛症にストレッチが有効かと言われれば、もちろん有効です。

 

腰に過度な負担がかかった状態ですので、負担のかかった腰の筋肉をストレッチすることで凝り固まった筋肉が伸ばされて疲労物質が除去されて短くなった筋肉が正しい長さに戻る可能性があります。

 

筋肉は伸び縮みする組織ですが、筋肉それぞれに最適な長さがあります。

 

その筋肉が常に短縮したままになることで、本来の力が発揮できずさらに腰に負担をかける結果になります。

 

ただ、筋筋膜性腰痛症の予防法やリハビリ方法としてはストレッチだけでは不十分です。

 

筋筋膜性腰痛の予防方法・リハビリ方法

筋筋膜性腰痛症ののリハビリ・予防法はストレッチだけでは不十分です。

筋筋膜性腰痛症の原因でもありましたが、そもそも腰に負担がかかる状態であるからこそ筋筋膜性腰痛症は起こります。

 

腰に過度な負担がかかる姿勢の改善や動きの改善、特に股関節や胸郭の柔軟性向上は必須と言えます。

筋筋膜性腰痛症の治療法としては、極論ずっと休んでいれば治ります。

 

ただ、また動けばまた筋筋膜性腰痛症を再発しますし、そもそも腰を完全に安静にしたら日常生活が出来ません。

 

その為、腰に過度な負担がかからないようなリハビリが必要になります。

腰に負担のかかりにくい正しい姿勢に改善し、腰に負担のかかりにくい正しい動きの習得を目指します。

 

特に、腰の前後の関節にあたる股関節と胸椎の柔軟性が重要です。

 

これは、パーソナルトレーニングの考え方である「相対的柔軟性」というもので説明がつき、人間の身体は常に動きやすい関節が動きます。

前後の関節である股関節や胸椎の柔軟性が低いと、相対的に柔軟性の高い腰部が過度に動き負担が増します。

そのような動きの癖が筋筋膜性腰痛症につながり、これは意識して治るものではありません。

 

本来の柔軟性や筋力を身に付けることで、筋筋膜性腰痛症のリハビリとなり予防となります。

姿勢改善のトレーニングやストレッチなどは、その人の身体の状態をしっかり分析してから行うことで、安全に効果的に行えます。

 

下手にやると逆効果になる可能性もありますので、筋筋膜性腰痛症のリハビリや予防のトレーニングはパーソナルトレーナーや理学療法士などの身体の専門家に依頼することをお勧めします。

 

筋筋膜性腰痛症になったスポーツ選手一覧

筋筋膜性腰痛症はスポーツ中に起こりやすい腰痛です。

腰はどのような動きでも負担が来ますので、ジャンプ・捻り・スイング・中腰・身体を反らす・丸めるなど様々な動作で負担がかかります。

 

その為、どのようなスポーツでも筋筋膜性腰痛症が起こりやすいと言えます。

ここでは、筋筋膜性腰痛症を発症したスポーツ選手の一覧をご紹介します。(随時追加します)

 

フィギュアスケート・羽生結弦選手 筋筋膜性腰痛症の怪我でフィンフランディア杯欠場

 

腰痛の解説まとめ

 

この記事を書いた人
中谷圭太郎

東京の東中野・落合にあるピラティス&コンディショニングスタジオhc-life代表トレーナー。スタジオ経営、パーソナルトレーニングレッスンの傍ら、公式ブログを中心にトレーニングや健康に関する情報を発信中。

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