バドミントン奥原希望選手、両膝半月板の怪我を乗り越えリオ五輪へ!

リオ五輪で金メダルの期待がかかる女子バドミントンリオ五輪日本代表の奥原希望選手。

男子バドミントンが闇カジノ問題に揺れ、同じく金メダル候補だった桃田賢斗選手がリオ五輪に出場できません。

バドミントン界に暗い影を落とす事件だっただけに、より奥原希望選手のリオ五輪での活躍に期待がかかります。

 

NHKグッとスポーツでも取り上げられ、MCの嵐・相葉雅紀さんに初速300キロサーブを打ち込むなどメディアでの注目度も高まっています。

そんな奥原希望選手は現在21歳とまだ若手選手ですが、大きな怪我を2度も経験しています。

 

一つの怪我は左膝半月板損傷の怪我で手術をしています。

もう一つの怪我は右膝半月板損傷。

 

つまり両膝の半月板損傷を損傷していることになります。

そんな奥原希望選手の半月板損傷の怪我の状態は?

 

そしてリオ五輪に影響はないのでしょうか?

 

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奥原希望選手の怪我は左膝半月板損傷で手術

奥原希望選手が最初に怪我をしたのは左膝の半月板損傷です。

この時まだ奥原希望選手は高校生。

 

世界ジュニア選手権女子シングルスで優勝した後の怪我でしたので、高校時代で既に天国と地獄を味わっているような状態です。

左膝半月板損傷損傷の怪我では手術を受けているようです。

 

手術の詳細は公表されていないようですが、膝半月板損傷の怪我での手術ですので半月板の一部は摘出されているかもしれません。

半月板とは簡単に言えば膝のクッションのようなものです。

膝の緩衝材と言われることが多く、膝の衝撃を和らげる役割を半月板は担っています。

 

昔は半月板損傷の手術となると半月板を摘出してしまうことが多かったですが、そうなると手術後に不具合が起こりやすいということで最近は極力半月板を残すように手術が行われています。

その為、奥原希望選手の左膝半月板は一部が欠けてはいると思いますが、半月板すべてを摘出はしていないと思います。

 

ただ、半月板損傷の怪我前に比べて膝の他の組織や膝以外の関節にかかるストレスは増していると思います。

バドミントンはステップワークやジャンプが非常に多い激しいスポーツですので、膝にかかる負担はかなり大きいと思います。

 

そうなると左膝半月板損傷の怪我の後に気を付けたいのは他の大きな怪我ですが、奥原希望選手はその他の大きな怪我も起こってしまいました。

 

奥原希望選手は左膝半月板損傷の手術後に右膝半月板損傷の怪我を負っている

奥原希望選手は高校時代に左膝半月板損傷の怪我で手術となりましたが、世界ジュニア選手権女子シングルス優勝などの実績を買われ、実業団チームである日本ユニシスに入社します。

左膝半月板損傷の怪我で手術をしたのが2013年1月で、入社したのが2013年4月ですので入社当時はバドミントンのプレーが出来ないリハビリ状態での入社でした。

 

ようやく実戦復帰出来たのが2013年11月の中国オープン。

しかし2014年4月に再び大きな怪我を負ってしまいます。

 

それが右膝半月板損傷。

なんと両膝の半月板を損傷してしまったのです。

左膝の半月板損傷で強い衝撃に耐えられなくなり無意識にかばってその分右足に負担がかかっていたということは、怪我から復帰したスポーツ選手にはよくあることです。

 

いわゆる故障がちの選手はこのような形で怪我をしてそれをかばった結果別の怪我をして、さらにそれをかばってまた別の怪我…といった負のスパイラルに陥ります。

特に隣接する関節で怪我が多く、膝の怪我後に腰痛を発症することも多いです。

 

リオ五輪を欠場したテニスのロジャー・フェデラー選手も半月板損傷の怪我の後に腰痛を発症しています。

奥原希望選手の場合はどのように右膝半月板損傷となったかは分かりませんが、左膝半月板損傷の怪我が右膝半月板損傷の怪我に影響していることは間違いありません。

 

怪我で長期離脱して復帰してわずか半年足らずで再び右膝半月板損傷の怪我で長期離脱。

このころ奥原希望選手は復帰を諦めそうになったとコメントしています。

 

奥原希望選手は両膝の半月板損傷の怪我から復活し全英オープン女子シングルス優勝

しかし奥原希望選手は両膝の半月板損傷の怪我から見事に復活します。

2016年3月の全英オープンでは、日本人としては湯木博恵選手以来39年ぶりの女子シングルス優勝を飾りました。

 

全英オープン後の世界ランキングでは自己最高の3位を記録し、一躍リオ五輪金メダル候補となりました。

元・世界ジュニア選手権チャンピオンが怪我で引退危機を乗り越え歴史ある全英オープンで優勝し、リオ五輪で金メダルとなれば、これ以上ないすごい物語です。

 

ただ、両膝の半月板損傷の影響が消えたわけではありません。

半月板損傷の怪我が他の怪我を招く可能性はありますし、実際にそれが奥原希望選手の身に起こりました。

 

膝の怪我は内側側副靭帯損傷や前十字靭帯断裂などの大怪我がありますので、両膝のストレスが増えている状態は危険です。

ただ、怪我のリスクが上がってはいますがしっかりリハビリをすれば怪我を防ぐことは出来ます。

 

むしろリハビリによって筋力や柔軟性が向上し、パフォーマンスが上がることもあります。

そんな怪我を乗り越えた奥原希望選手の今後の活躍、そしてリオ五輪での女子バドミントン金メダルに期待が集まります。

 

暗い話題の多かった日本バドミントン界に明るいニュースを届ける活躍を、奥原希望選手に期待しましょう!

8/19追記

奥原希望選手はリオ五輪で銅メダルを獲得となりました!

3位決定戦で相手選手の李雪芮選手が左膝前十字靭帯断裂損傷の怪我で棄権したため、不戦勝での銅メダルを獲得です。

怪我で苦しんだ奥原希望選手が、相手選手の怪我による不戦勝で銅メダル獲得という何とも皮肉な結果です。

 

この記事を書いた人
中谷圭太郎

東京の東中野・落合にあるピラティス&コンディショニングスタジオhc-life代表トレーナー。スタジオ経営、パーソナルトレーニングレッスンの傍ら、公式ブログを中心にトレーニングや健康に関する情報を発信中。

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