「機能解剖学」の意味とは?

「機能解剖学」とは?

「機能解剖学」の意味は?

 

ということを、アリゾナでの解剖実習後によく考えます。

機能解剖学という授業がトレーナーの専門学校時代にありました(トレーナー系の専門学校なら必ずあるはずですが)

筋肉の名前を覚えたり、骨の名前を覚えたりましたが、機能解剖学という名前に付いては特に考えたことはありませんでした。

ただ、解剖実習後に感じるのは”機能”という言葉が入っていることに大きな意味があるということです。

 

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私が学生時代に習った「機能解剖学」

私がトレーナーの専門学校に通っている頃、「機能解剖学」という授業がありました。

 

「筋肉の名前や骨の名前を覚える授業」

 

学生の私は、そんな位置付けだと思っていました。

ただ、よく考えるとその位置付けであれば「機能解剖学」という名前はどうもしっくりきません。

 

別に解剖をする時間ではないので、解剖学ではなんかしっくりこないです。

 

「骨学」

「筋肉学」

「靭帯学」

 

こんな感じの名前が一番しっくりくるような気がします。

でもこれだと授業の数が莫大になります。

 

なので、

「体組成学」

「体組織学」

「軟部組織学」

 

こんな感じでしょうか?

「骨学」

「軟部組織学」

この2つであれば授業も出来そうですね。

ただ、それでも一般的にはやはり機能解剖学です。

 

なぜ「機能解剖学」というのか?

ではなぜ機能解剖学というのでしょうか?

授業の名前は一旦置いておきます(笑)

アリゾナでの解剖実習後、この「機能解剖学」と言う名前を付けた人は素晴らしいなと思うようになりました。

「機能解剖学」の名付け親は調べても出てきませんでしたが…

 

先程の、「骨学」や「軟部組織学」では、身体を一つのコネクション(連続体)として捉えることは出来ません。

もちろん、ミクロ的に一つずつの組織を見ることは大事です。

 

ただ、最終的にトレーナーとして何をするかと言えば、

「ダイエット」

「肩こりや腰痛などの不定愁訴の改善」

「スポーツパフォーマンスの向上」

などになると思います。

 

そうなると、ミクロ的だけでなくマクロ的に連続体として捉える必要があります。

つまり、骨も筋肉も靭帯も内臓も皮膚も神経も全部です。

 

そう考えると、「解剖学」が一番適切な気がします。

解剖をしながら、身体を連続体として捉える学問。

そんなイメージが、自分としては一番しっくりきます。

 

「解剖学」ではなく、「機能解剖学」である理由

解剖学ではなく、「“機能”解剖学」

これも、素晴らしいネーミングだと思います。

 

解剖をする場合、当然ですがご献体は自ら動くことはありません。

その状態で各組織を見ていくと、私の場合「何のための組織なのか?」という視点が抜けてしまいがちでした。

途中で、「いやいや、機能解剖学だ。機能を考えないと。」

と、何度か思いました。

 

なぜこの組織はこの形なのか?

これは「何の機能を果たす為にこの形なのか?」と考えた方が、自分はしっくりきます。

つまり、「骨学」でも「軟部組織学」でも、「解剖学」でもダメで、「機能解剖学」ではないとダメなんです。

全ての組織を連続体として捉え、各々の機能を解剖しながら理解する学問。

それが今私が考える「機能解剖学」の意味です。

いやー、この名前付けた人すごいですね!

 

という訳でトレーナーの勉強をしている学生さん、「解剖学」「筋肉学」「骨学」にならないように、「機能解剖学」になるように勉強しましょう!

私も”機能解剖学”になるように、日々活動していこうと思います!

 

この記事を書いた人
中谷圭太郎

東京の東中野・落合にあるピラティス&コンディショニングスタジオhc-life代表トレーナー。スタジオ経営、パーソナルトレーニングレッスンの傍ら、公式ブログを中心にトレーニングや健康に関する情報を発信中。

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