多くの日本人が悩まされている腰痛について解説しています。
腰痛には様々な種類や症状がありますが、大きく慢性腰痛と急性腰痛に分類できます。
こちらのページでは慢性腰痛について解説していきます。
慢性腰痛は、慢性腰痛症とも言われますが意味するところは同じです。
慢性腰痛は、何年も腰の痛みが続く場合が多く治るイメージが沸かないという方も多いと思います。
ただ、適切な対処方法や運動・ストレッチなどのリハビリで慢性腰痛は多くの場合改善します。
ここでは慢性腰痛の症状や原因、治療方法やリハビリ方法について解説してきます。
慢性腰痛とは?
慢性腰痛とは、慢性的に存在する腰の痛みのことです。
定義が曖昧なところもありますが、腰の痛みが3か月以上続くものを「慢性腰痛」と言うことが多いです。
腰痛にも様々な種類があり、分類方法も様々です。
その中で、腰痛の期間で分類する方法があります。
それが慢性腰痛と急性腰痛です。
慢性腰痛が3か月以上続く腰痛を指し、急性腰痛は概ね4週間以内で治る腰痛のことを指します。
そうすると間はどうなるのかということになりますが、あまり厳格な基準ではないようです。
その為、痛みが長ければ慢性腰痛、割と短ければ急性腰痛というようなアバウトな分類方法と言えます。
ただ、腰痛の症状によっては明確に分けられるものもあります。
例えば、ぎっくり腰のような症状は完全な急性腰痛です。
逆に筋筋膜性腰痛症と呼ばれる腰痛は、慢性腰痛に分類されます。
急性腰痛の方が痛みは激しい場合が多いですが、それでも短期間で改善が見込めます。
これに対して、慢性腰痛は急性腰痛に比べれば痛みが少ないと言えますが、とにかく治りが悪く長期化しやすい場合が多いです。
慢性腰痛についての東京腰痛クリニックさんの解説はこちらです。
腰に痛みを感じてから3カ月あるいは6カ月以上経過しているものを「慢性腰痛」と呼びます。慢性腰痛は、原因や状態は様々で、小さいお子さんから、ご高齢の方まで幅広い方に見られます。
慢性腰痛とは | 東京腰痛クリニック腰に痛みを感じてから3カ月あるいは6カ月以上経過しているものを「慢性腰痛」と呼びます。腰痛の症状や診断方法、治療について説明しています。
慢性腰痛の症状は鈍痛が多い
慢性腰痛の症状としては、長期間に渡る腰の痛みが特徴です。
痛みの程度や痛みのある部位などは個人差がかなりあります。
痛みの種類としては、「重い」「だるい」「しんどい」「つらい」などの症状を訴えることが多いです。
いわゆる鈍痛と呼ばれるような鈍い痛みであることが多いと言えます。
また、急性腰痛が突然何かをきっかけに腰が痛み始めることが多いのに対し、慢性腰痛は何がきっかけだか分らずに、徐々に痛みが増してくることが多いです。
その為、「いつから痛みが出ましたか?」「何をしていて腰が痛くなりましたか?」と言われてもなんだかよくわからないという場合が多いです。
慢性腰痛の症状は放っておいても、改善しないことが多いので治療やリハビリなどの対処が必要になります。
慢性腰痛の原因
慢性腰痛の原因は、はっきりしない場合が多いです。
腰痛の原因は85%以上が原因不明と言われることもありますので、明確な原因は分からないことが多いです。
急性腰痛の方が、まだ何をきっかけに腰に痛みが出たかがわかる分腰痛の原因が推測しやすいですが、慢性腰痛の方がより原因がわかりにくいと言えます。
ただ、パーソナルトレーナーの立場から言うと、慢性腰痛の場合は腰に負担がかかるような姿勢や動きの癖がある場合がほとんどです。
その為、パーソナルトレーニングで腰痛が改善することが非常に多いです。
デスクワークなど座っていることが多い現代人は、とにかく姿勢も悪く筋力や柔軟性も低下傾向です。
特に身体を支える筋力の低下が激しく、自分で身体を支えることが困難な人が多いです。
このような場合に、慢性腰痛を抱えている人が多いので、このような筋力や柔軟性の向上、姿勢や動きの癖の改善で慢性腰痛の改善に繋がることが非常に多いです。
慢性腰痛の対処方法
慢性腰痛の対処方法としては、マッサージや湿布などが使われます。
もちろん、これらで痛みの軽減が出る場合は使った方がいいと思います。
ただ、根本的な慢性腰痛の改善には繋がらないことが多いです。
それは先ほどの慢性腰痛の原因でもあったように、筋力低下の改善には繋がらないからです。
姿勢が崩れる場合は、硬すぎる筋肉と弱すぎる筋肉があり、筋肉のバランスが崩れています。
この硬すぎる筋肉を緩めるには、マッサージが有効です。
ただマッサージをしても筋肉は強くなりません。
その為、マッサージが悪いというよりはマッサージだけで終わってしまうことが問題です。
マッサージで固まった筋肉を緩めてから、弱った筋肉を鍛えることで筋肉のバランスは改善して姿勢や動きが改善します。
また、湿布にあるのは基本的には痛み止めのさようです。
その為、痛くてどうしようもない時に痛みなどの症状を和らげる効果があります。
ただ、根本的に改善させるためのものではありません。
これはサポーターやコルセットも同じで、痛み強い場合に一時的に症状を和らげてくれる役割がありますが、サポーターを巻いたから慢性腰痛が改善するというものではありません。
これらの腰痛改善グッズは、どれも効果はありますが使い方を間違えて「これは効果がない」と言われていることが多いように感じます。
痛みを和らげるものと根本的に改善するものは分けて考え、うまく使いこなすことが慢性腰痛の対処方法としては重要です。
慢性腰痛の治療方法
慢性腰痛の治療方法としては、やはりマッサージや痛み止めの服用、電気治療などが行われます。
これらは一時的に痛みを和らげる働きが強く根本的な解消とはなりにくいと思います。
ただ、腰痛の原因がはっきりしないこともあり、本当に効果的なのか本当に一時的に回復するだけなのかは分かりません。
慢性腰痛の治療方法としては、様々な情報がネット上にもあると思いますが、それだけ原因がはっきりしないことの証明とも言えます。
また、慢性腰痛の治療は鍼治療やお灸の治療も行われます。
これらは、鍼灸師と呼ばれる国家資格保有者が行う治療です。
鍼治療に関しても、メカニズムなどまだまだよく分からないことも多いですが効果が出るのも確かです。
これで本当に慢性腰痛が改善するかは分かりませんが、原因不明の疾患の最後の砦となるのが東洋医学ということも多々あります。
一向に改善しない慢性腰痛の治療として、一度鍼灸師による鍼治療やお灸治療を試すのもいいと思います。
慢性腰痛のリハビリ方法
慢性腰痛のリハビリとしては、まずは腰に過度な負担がかかる姿勢や動きの癖を改善します。
よく腰痛改善には、腹筋や背筋を鍛えましょうと言われることが多いですが、これもやり方次第では悪化させることもあります。
日本人の多くは、スウェイバック姿勢という骨盤の位置が前方へずれて腰が反る姿勢になっています。
この姿勢は、腹筋の上部が短く固まっていますので、いわゆる腹筋運動を行うとこの姿勢を助長させて悪化させる可能性が高いです。
また、腰が反った姿勢の人がいわゆる背筋運動を行うと、これも腰の反りを助長させてより腰への負担が増える可能性があります。
慢性腰痛の改善に腹筋も背筋も必要なのは間違いないですが、腹筋も背筋も1つの筋肉ではなく筋肉の総称です。
腰痛患者は、腹筋の一番奥にある腹横筋という筋肉の働きが悪いとの報告もあります。
この腹横筋は呼吸で主に働く筋肉ですので、呼吸のトレーニングが腰痛改善に有効とも考えられています。
ただ、呼吸は腰回りの筋肉やわき腹の筋肉の固さが原因で制限されていることが多く、ただ呼吸を頑張ってトレーニングしてもなかなか改善しないことが多いです。
このように、慢性腰痛の改善に有効なリハビリ方法やトレーニング方法は人によって異なります。
そのため、慢性腰痛が起こっている原因を詳しく調べる必要があります。
どの筋肉が機能していないか、どのような姿勢になっているか、どのような動きで腰に負担をかけているか。
また、普段の日常生活で多い姿勢や動作も重要です。
立ち仕事の人と、座り仕事の人では必要なリハビリも変わってきます。
その為、慢性腰痛のリハビリにはパーソナルトレーナーや理学療法士などの身体の専門家への依頼がお勧めです。
専門家へ依頼し、身体の状態を詳しくチェックすることが慢性腰痛改善の第一歩です。
慢性腰痛の種類と分類
慢性腰痛には様々な種類があります。
そして腰痛にも様々な種類や症状があります。
まずは自分の腰痛がどんなものなのか理解することが大切です。
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