パーソナルトレーニングで出来ること 怪我のリハビリトレーニング

リハビリ パーソナルトレーニング

パーソナルトレーニングで出来ることや得られる効果をご紹介しています。

こちらのページでは、怪我から復帰を目指すリハビリトレーニングについてご紹介します。

 

怪我のリハビリというと、整形外科などの病院で行う理学療法士や作業療法士といったリハビリの専門家が行うイメージが強いと思います。

もちろん、日常生活がままならないような状態であればパーソナルトレーニングの適応ではないです。

 

ただ、日常生活レベルは回復したものの痛みや違和感が残る、スポーツパフォーマンスの低下が著しい、怪我の再発リスクを下げたいなどの場合はパーソナルトレーニングがお勧めです。

ここでは、パーソナルトレーニングで行うリハビリトレーニングについてご紹介します。

 

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パーソナルトレーニングで怪我のリハビリ

パーソナルトレーニングでは、怪我のリハビリトレーニングができます。

リハビリトレーニングとは、定義が団体や個人により多少差がありますが、ここでは「怪我からの身体機能の回復」という意味で使わせて頂きます。

 

怪我からの身体機能の回復ですので、怪我で失った機能を回復させていきます。

専門的にはもっと複雑ですが、簡単に言えば「怪我で失った筋力や柔軟性の回復」「怪我でかばっているうちにおかしくなった動きの癖の改善」をパーソナルトレーニングで行います。

 

怪我の種類や症状にもよりますが、多くの場合は怪我をしたら安静固定にします。

怪我をしている間は動けませんので、その間に患部の筋力や柔軟性は大きく低下します。

 

例えば、右手を骨折して1か月ギブス固定し、1か月ぶりにギブスを外すと左腕に比べて右腕がびっくりするくらい細くなっています。

これは怪我をして安静固定している間に使わない筋力が大幅に低下している証拠です。

そして、肘を固定していると肘の曲げ伸ばしもまともにできないくらいに柔軟性が低下します。

ここからスポーツに復帰し、怪我をする前のパフォーマンスに戻そうとすると大変な作業です。

 

まともに肘が曲げられない、伸ばせない状態から150キロのボールを投げるまでに回復させるとなると、それこそ気の遠くなるような作業ですが、このような機能を回復させるのがリハビリトレーニングです。

また、怪我をした後は必ず無意識に怪我をした部位をかばいます。

その結果、かばった部位を怪我してしまうこともあります。

 

このような怪我の連鎖を断つのもリハビリトレーニングで重要な要素です。

リハビリ段階の分け方は色々ありますが、大きくは怪我後から日常生活を回復させるまでの段階、日常生活を回復してからスポーツに復帰するまでの2つに分類できます。

 

パーソナルトレーニングで行うリハビリトレーニングは、主に後半の日常生活動作からスポーツに復帰するまでの段階を行います。

 

もっと言えば、スポーツに復帰してから怪我前のパフォーマンスに戻す段階がパーソナルトレーニングで行うリハビリトレーニングに向いているところと言えます。

日常生活への復帰までは、基本的には理学療法士や作業療法士といったリハビリの専門家が行います。

 

パーソナルトレーニングで怪我のリハビリを行う流れ

パーソナルトレーニングで怪我のリハビリトレーニングを行うには、先に「医師の運動許可」が必要になります。

パーソナルトレーナーの介入できる領域としては、「運動が出来る」ということが前提条件です。

 

「骨折してすぐでまだ動かせずに固定しているけど、大会が近いので早くリハビリさせて欲しい」という場合でも、医師の運動許可がなければリハビリは開始できません。

 

怪我をした後に治療をしてある程度回復し、それからパーソナルトレーニングという流れです。

 

パーソナルトレーニングでは、最初に「カウンセリング」と「評価」を行います。

カウンセリングでは、怪我の詳細な情報や今回の怪我以外の過去の怪我、今現在困っている症状やスポーツパフォーマンス、日常生活での不具合などを伺います。

怪我をするとかばって他の怪我に繋がることはよくありますので、今悩まされている直近の怪我ではなく、その前の怪我が根本的な原因となる場合もあります。

 

そして「評価」と聞くとテストや採点をされるイメージですが、これは身体のチェックです。

現在の姿勢・動きの癖・筋力・柔軟性をチェックして、今現在起こっている身体の問題点を洗い出していきます。

やみくもに筋力を鍛えても、なかなか改善しないことが多いですが、この身体のチェックでしっかりと問題点を発見し、的確な運動をすることで身体は変わっていきます。

 

このカウンセリングと身体のチェックを通し、怪我のリハビリトレーニングメニューが作成できます。

パーソナルトレーニングとはマンツーマンでオーダーメイドのトレーニングを行えることが特徴であり長所です。

 

その利点を活かして、怪我の症状に合わせたリハビリトレーニングを行うことで怪我前の状態に身体を戻し、もしくはそれ以上の状態にコンディションを持っていくことが出来ます。

実際に、スポーツ選手で怪我前よりも明らかにパフォーマンスが上がって帰ってくる選手は多くいます。

その場合は、このリハビリトレーニングで怪我の前よりも筋力や柔軟性が回復し、パフォーマンスが上がったと考えられます。

 

パーソナルトレーニングで怪我のリハビリトレーニング例「肩のリハビリ」

ここでは実際にパーソナルトレーニングでリハビリトレーニングを行う例を簡単に紹介します。

まずは「肩のリハビリトレーニング」です。

肩の怪我は野球選手やテニス選手、バレーボール選手などのいわゆる「オーバーヘッドスポーツ」で多く起こります。

肩の怪我は「腱板損傷」「肩関節唇損傷」など長期化しやすい怪我が多いのが特徴です。

 

ただ、肩の怪我が肩の問題だけで起こっているケースは稀です。

投球動作を考えると、下半身や体幹が連動して起こる非常に複雑な動作です。

 

この複雑な動作は、何か1つ問題があるだけで破たんします。

例えば、右投げの投手が右足首捻挫の怪我をしていると、身体を上手く支えられず地面から力が上手く伝わりません。

下半身から体幹を通り、上半身へとスムーズに力が伝われば楽に無理なくボールを投げられますが、足首に問題があればこれがスムーズにいきません。

その為、肩に過度な負担がかかって肩を怪我するということが多いです。

 

これは足首だけでなく、膝や股関節、腰などの怪我も影響します。

また怪我でなくても筋力不足や柔軟性があれば起こります。

 

このような肩から離れた部分の筋力不足や柔軟性不足を改善するのが、肩の怪我でのリハビリトレーニングの一例です。

 

そして肩そのものにも問題がある場合が多いです。

肩関節は球関節と呼ばれる動きの範囲が大きい関節です。

その為、多くの筋肉や靱帯が付着しています。

 

さらに、肩甲骨と連動することでスムーズな動きが可能です。

肩を動かす多くの筋肉がしっかり連動して働いているか?

肩甲骨と肩がしっかり連動しているか?

 

この辺りをチェックし、問題があれば改善していくというのが肩の怪我でのリハビリトレーニングの流れです。

 

パーソナルトレーニングで怪我のリハビリ例「腰のリハビリ」

パーソナルトレーニングで腰の怪我のリハビリをする場合も、同様に腰そのものに問題がある場合とその他の部位に問題がある場合があります。

 

腰の怪我というと、多くの場合は腰痛です。

腰痛の種類や症状は様々ですので、本来はその腰痛の症状ごとにやることは変わります。

その為、ここでは大まかな腰痛のリハビリトレーニングの流れをご紹介します。

 

腰痛の原因は85%が原因不明と言われることもありますが、それでもパーソナルトレーニングで腰痛が改善されるケースは非常に多いです。

パーソナルトレーニングで腰痛を改善する場合は腰回りの筋肉の柔軟性や筋力を改善させます。

 

腰痛の場合は腹筋と背筋を鍛えましょうと言われることが多いですが、正解は正解だと思います。

ただ腹筋も背筋も種類が多く、腹筋のどの部分が働いていないか?背筋のどの部分が働いていないか?そして背骨のどの部分が上手く動いていないかなどを詳しくチェックします。

 

背骨は大きく首(頸椎)、胸(胸椎)、腰(腰椎)に分けられますが、そのすべてがきれいに連動することで腰に負担がかからない動きになります。

ただ、現代の日本人で背骨がきれいに動く人は稀です。

背骨についている細かな筋肉がしっかり働き、背骨の動きを制限する柔軟性の低下などを排除することで腰痛が改善されます。

 

また、肩のリハビリトレーニングの流れと同じく、足首や膝、股関節などの問題が腰に負担をかけている場合もありますので、そちらもリハビリトレーニングとして改善します。

 

パーソナルトレーニングでリハビリトレーニングが可能な怪我の例

パーソナルトレーニングでリハビリトレーニングが可能な怪我は非常に多いですが、すべてが治る訳ではありません。

あくまでも「怪我で失った身体の機能回復」がパーソナルトレーニングで出来ることです。

交通事故の麻痺が消えたり、断裂した靱帯が復活することはありません。

 

ここでは、パーソナルトレーニングでリハビリ可能な怪我の例をご紹介します。

 

・腰痛(腰の痛み)

腰痛の種類や症状は様々ですが、多くはパーソナルトレーニングでリハビリトレーニングを行うと改善します。

腰椎椎間板ヘルニアなどは、飛び出た椎間板が戻る訳ではありませんが、症状の改善が見込めます。

(飛び出た椎間板が戻るという報告もあります)

 

膝前十字靭帯損傷(断裂)

膝の怪我の中でも特に大きな怪我です。

全治6か月以上かかる怪我ですので、相当な筋力低下、柔軟性低下が起こります。

また、前十字靭帯損傷の怪我は度重なる膝に負担がかかる動きが原因となることが多いのでパーソナルトレーニングでのリハビリトレーニングは有効です。

 

膝半月板損傷

前十字靭帯損傷と同じく、大きな膝の怪我です。

この半月板損傷も膝に過度な負担がかかり続けて起こりますので、膝に負担のかかりにくい動作や周りの股関節・足関節の筋力・柔軟性強化で再発予防が可能です。

 

足首の捻挫

軽い怪我の代表格のような怪我ですが、この足首捻挫がきっかけで膝の怪我など大きな怪我に繋がることが多いです。

その為、足首の捻挫はしっかりリハビリトレーニングが必要な怪我と言えます。

足首捻挫には大きく足関節内反捻挫と足関節外反捻挫があります。

 

グロインペイン症候群(鼠蹊部痛症候群)

サッカー選手の職業病と言われる鼠蹊部の怪我です。

グロインペイン症候群は股関節に過度な負担がかかる動作の積み重ねで起こりますので、パーソナルトレーニングで動きの癖の改善をすると回復が見込めます。

 

肉離れ

肉離れはハムストリングス肉離れ、ふくらはぎ肉離れ、脇腹肉離れなど全身の筋肉で起こる怪我です。

肉離れは再発率が高い怪我ですが、しっかりとリハビリトレーニングすることで再発率を大きく低下させることができます。

 

腱板損傷

肩の安定に寄与する腱板の損傷です。

この腱板損傷も肩に過度な負担がかかる動作を続けることで起こりますので、肩への負担を軽減させるリハビリトレーニングが重要です。

 

この記事を書いた人
中谷圭太郎

東京の東中野・落合にあるピラティス&コンディショニングスタジオhc-life代表トレーナー。スタジオ経営、パーソナルトレーニングレッスンの傍ら、公式ブログを中心にトレーニングや健康に関する情報を発信中。

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