半月板損傷とは?原因・全治目安・リハビリ・手術などを解説

半月板損傷とは?原因・全治目安・リハビリ・手術などを解説 怪我のリハビリ

膝の怪我である半月板損傷について、全治やリハビリ方法、手術などについてご解説します。

半月板損傷は膝の怪我で、スポーツ中に起こる怪我の中でもかなり大きい怪我の部類です。

 

そして膝の他の怪我にも繋がりやすいので、治療方法や手術・リハビリ方法など慎重な復帰プランが必要です。

再発も多く、また手術をすればそれで治るというものでもありません。

そのため、リハビリが非常に重要になる怪我と言えます。

 

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半月板損傷とは?

半月板損傷とは?原因・全治目安・リハビリ・手術などを解説

半月板損傷とは、膝にある組織の1つである半月板を損傷する怪我です。

膝の怪我の中でも比較的多い怪我で、野球・サッカー・バスケットボール・バレーボール・テニス・ラグビーなど様々なスポーツで起こります。

 

膝の半月板は2つあり、内側半月板と外側半月板があります。

また、半月板と言わずに内側半月・外側半月と呼ぶ場合もあります。

専門用語としては内側半月・外側半月と呼ぶことが多いですが、一般的には半月板と呼ばれます。(こちらのページでは「半月板」で統一させて頂きます)

 

半月板損傷とは、この半月板を損傷している状態です。

半月板の役割は膝のクッションの役割です。

膝関節を安定させたり、膝の衝撃を和らげたりする緩衝材の役割を担っています。

 

半月板損傷はこの本来の半月板の役割である衝撃を和らげられないような強い衝撃が加わったり、度重なる半月板へのストレスで半月板が摩耗したりして起こります。

多くの場合は「半月板損傷」と言われますが、基本的には内側半月板損傷か外側半月板損傷のいずれかになります。

 

内側半月板損傷

内側半月板損傷であれば、同時に内側側副靭帯損傷や前十字靭帯損傷の怪我が起こりやすいと言われています。

半月板損傷の多くはこの内側半月板損傷です。

ただ単に「半月板損傷」と言った場合は、この内側半月板損傷を指している場合がほとんどです。

内側半月板損傷の解説はこちら

 

外側半月板損傷

外側半月板損傷であれば、同時に外側側副靭帯損傷が起こりやすいと言われています。

ただ内側半月板損傷に比べれば少ない怪我と言えます。

それでも珍しいというほど少ない怪我ではありませんので、スポーツ中に起こりやすい怪我の1つと言えます。

外側半月板損傷の解説はこちら

 

半月板損傷の症状

スポーツ中の膝の怪我

日本整形外科学会のホームページでは半月板損傷の症状についてこのように解説されています。

半月は膝関節の大腿骨と脛骨の間にあるC型をした軟骨様の板で内側・外側にそれぞれがあり、クッションとスタビライザーの役割をはたしています。これが損傷すると、膝の曲げ伸ばしの際に痛みやひっかかりを感じたりします。ひどい場合には、膝に水(関節液)がたまったり、急に膝が動かなくなる“ロッキング”という状態になり、歩けなくなるほど痛くなります。

公益社団法人 日本整形外科学会ホームページより抜粋

https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/meniscal_tear.html

日本整形外科学会ホームページの内容にもあるように、半月板損傷の症状として特徴的なものにロッキングというものがあります。

ロッキングはその名の通り、ロックしたように膝が動かなくなる症状です。

関節内に何かが引っ掛かり全く動かなくなる症状で、始めてロッキングが出た時はかなり焦ります。

 

痛みもありますが、それ以上に「本来動くはずの可動域が全くない」という恐怖感の方が大きいと思います。

ロッキング以外にも、痛みや腫れ、引っ掛かり感などの違和感を感じることがあります。

様々な症状が起こり得ますが、半月板損傷の症状として特徴的なものはロッキングが一番です。

 

半月板損傷のロッキング

半月板損傷の特徴的な症状にロッキングというものがあります。

ロッキングは、文字通り膝がロックしたような状態になります。

膝の中でなにかを挟んでしまったような感覚があり、痛みを伴います。

また、関節の可動域が制限されますので膝が上手く伸び切らないという症状です。

これは身体が硬くて可動域が狭くなったという次元ではなく、「どう考えても明らかにいつもと比べて膝が伸びなさ過ぎる」という状態になります。

 

ロッキングは常に起こるというものではなく、突然起こることが多いと言われています。

その為、「またロッキングするかもしれない」という恐怖心や不安が出てしまいます。

この不安感が、半月板損傷のリハビリでは厄介なものです。

 

半月板損傷でロッキングが起こる原因

ロッキングは、半月板損傷の特徴的な症状です。

半月板損傷でロッキングが起こる原因は、損傷した半月板損傷の欠片が関節内で挟まることで起こります。

ロッキングが何度も頻繁に起こる場合は、根本的な治療方法としては手術が必要です。

手術でロッキングの原因となっている半月板の破片を取り除けばロッキングは起こらなくなります。

リハビリをして膝の可動域が改善されるとロッキングが減ることもありますが、リハビリをしても半月板の破片が消えることはありません。

 

そして「またロッキングするのではないだろうか?」という恐怖心もあります。

患者自身がロッキングに対する恐怖心があったり、実際に頻繁にロッキングが起こったりする場合は手術の適応となる場合が多いです。

 

半月板断裂とは?

半月板損傷ではなくさらに重症の怪我で半月板が断裂することもあります。

半月板が欠ける、もしくは部分損傷ではなく完全に断裂してしまうほどの怪我です。

 

この場合は多くは半月板の縫合手術、もしくは摘出手術の対象となります。

かなり重症ですので、全治も半月板損傷よりもさらに長引きます。

ただの損傷かどうかの判断は、MRIを使った診断で判断します。

 

半月板損傷の原因

半月板損傷が起こるのは、ほとんどの場合スポーツ中に起こります。

膝に強い衝撃が加わったり、膝が強くひねられたりすると半月板損傷となります。

 

具体的には、次のような原因で半月板損傷が起こります。

・ジャンプの着地で膝が内側に入って捻られた時

・横からタックルやスライディングをされた時

・転倒した時に膝が内側に入り捻られた時

 

スポーツ中の動作では、次のような時に半月板損傷が起こります。

・サッカーのヘディングで相手と接触してバランスを崩して着地した際

・ラグビーで横からタックルを食らった時

・バスケットボールでリバウンドを競り合った時にバランスを崩して着地した時

・柔道や相撲で投げられて膝が捻られながら足をついた時

・野球のスライディングで膝が捻られながらベースに付いた時

 

このように、多くのスポーツ中の動作で半月板損傷は起こります。

ただ、同じような状況になっても半月板を損傷する人と損傷しない人がいます。

このような原因は単独では半月板損傷を引き起こしにくく、それ以前から半月板に過度なストレスをかけた上で上記のような突発的なトラブルが重なり半月板を損傷します。

 

半月板損傷が多いスポーツ

サッカーのイメージ

半月板損傷は様々なスポーツで起こります。

また、スポーツ以外でも起こる怪我です。

 

半月板損傷が多いスポーツの特徴としては、次のようなものがあります。

 

・ジャンプ動作が多い

・ステップワーク(切り返し動作など)

・急ストップが多い

 

ジャンプ動作が多いスポーツは、着地時に膝をひねってしまい半月板を損傷する可能性があります。

ただ単にジャンプをするだけよりも、空中でバランスを崩しやすいジャンプの方がより半月板損傷のリスクが上がります。

 

例えば、サッカーで相手選手と競り合いながらのヘディングは、ただジャンプをするよりもバランスを崩しやすくなります。

バスケットボールのリバウンドなども同じです。

これらは着地時に相手選手の足を踏んで足首や膝をひねる可能性もあります。

 

ステップワークが多いスポーツは、主にオフェンスとディフェンスに分かれて相手選手と対峙するスポーツです。

サッカーやバスケットボール、ラグビーやアメフトなどはオフェンス対ディフェンスの対峙が多いスポーツです。

 

相手選手をかわす、相手選手にかわされないようについていくなどの動作は急ストップ・急発進・切り返しの連続です。

このような動作で足を踏み外したり、変な足の着き方をしたりすると半月板損傷のリスクが上がります。

 

半月板損傷の間接的な原因

元々半月板に過度な負担をかける原因には、次のようなものがあります。

・股関節の柔軟性低下

・股関節の筋力低下

・足首の柔軟性低下

・過去の膝の怪我や痛み

・過去の足首の怪我や痛み

・過去の股関節の怪我や痛み

 

このような半月板を痛めやすい状況があった上で、半月板に負担をかける動きが止めとなって半月板損傷を引き起こす原因と言えます。

 

半月板損傷と同時に起こる怪我

半月板損傷が単独で起こる場合もありますが、半月板損傷と同時に他の怪我もしている場合があります。

これを合併損傷と言います。

半月板損傷との合併損傷で多い怪我は前十字靭帯損傷(断裂)内側側副靭帯損傷の怪我です。

 

この前十字靭帯断裂、内側側副靭帯損傷、内側半月板損傷の3つの怪我を同時にすることを不幸の3徴候(アンハッピートライアッド)と言います。

 

半月板損傷だけでも大きな怪我ですが、アンハッピートライアッドはスポーツ中に起こる怪我の中では最大級の大怪我です。

また、1回の強い衝撃だけではなく度重なる半月板へのストレスで半月板損傷となるケースもあります。

 

これはランニングで膝にストレスがかかるフォームで入り続けた結果半月板損傷となったり、水泳の平泳ぎで同じく半月板にストレスがかかるフォームで泳ぎ続けた結果半月板損傷となったりすることもあります。

 

半月板損傷の全治

半月板損傷の全治は、症状によっても異なります。

外側半月板損傷なのか、内側半月板損傷なのか、損傷はどの程度なのか?

あるいは、併発して内側側副靭帯や前十字靭帯にも損傷があるかでも大きく全治は変わります。

そして、手術をするかしないかでも全治は変わりますし、手術の方法によっても変わります。

 

前十字靭帯断裂や内側側副靭帯損傷があれば、全治は8か月以上、下手をすれば1年くらいはかかります。

これは、アンハッピートライアドと呼ばれるスポーツ中の外傷では重症度が最大級の怪我です。

 

アンハッピートライアドを除けば、半月板損傷の全治で大きな差を生むのは「手術をするか、手術をしないか」です。

特に手術の場合、縫合手術という損傷した半月板を縫い合わせる手術をした場合は全治が長くなります。

 

半月板損傷の全治までの期間目安

膝のリハビリ期間

半月板損傷の怪我の全治は、その半月板の損傷具合によって異なります。

特に半月板損傷の場合は手術するか否かで全治までかかる期間が変わります。

 

手術をする場合は手術の内容にもよりますが、一般的な半月板損傷の全治目安としては軽作業まで1か月、重労働まで3か月と言われています。

スポーツへの復帰の場合は、部分的な復帰までは3か月・完全復帰までは6か月くらいが半月板損傷の全治の目安と言えます。

 

手術をしない保存療法の場合は、1~2ヶ月で復帰可能な場合もあります。

これも単独損傷か合併損傷があるか、損傷の程度はどの程度かによって異なりますので、あくまでも全治の目安です。

また、リハビリ中に悪化して復帰までの期間が長引くというのもよくある話です。

 

特に離脱期間の長い怪我ほど焦りますが、治療期間が長い怪我は再発のリスクも高いと言えます。

半月板損傷の怪我は、復帰までの期間が長く早く治ってほしいと焦るものですが、治療期間は長めに考えておいた方が再発のリスクを最小限に留めることができます。

これはどんな怪我でも同じですが、怪我で痛めた部分だけでなく怪我をしてしまったことによる不安やストレスなどの精神的な問題も影響します。

 

怪我でストレスがかかる→早く復帰したい→復帰を焦る→再発する

このような悪循環は全治の長い怪我で多いですが、半月板損傷でも起こりやすいと言えます。まずはこのようなパターンが多いことを知っておくのが大切です。

 

特にこのパターンを気を付けなくてはならないのが、半月板損傷の手術で縫合手術を選択した場合です。

 

縫合手術は、損傷してしまった半月板を縫い合わせて治療する方法ですので成功すればその後の回復状況としては期待が出来ます。

しかし、縫い合わせてすぐに体重がかかれば再び半月板が損傷してしまい上手くくっつかない可能性があります。

 

このため、縫合手術は全治までの期間が長くなってしまいます。

イメージとしては、治療効果は高いが全治が長くなり、必ず成功するとは限らないと言えば分かりやすいと思います。

 

半月板損傷の手術で縫合手術がいいとも悪いとも言えません。

復帰を急ぐ場合にはあまり向いていないとは言えると思います。

この辺りは、全治期間の目安も含めて担当医とよく相談して決めるといいと思います。

場合によっては、セカンドオピニオンなども検討するのも選択肢としてありでしょう。

 

半月板損傷の治療方法

半月板損傷の治療方法としては、大きく保存療法と手術療法に分けられます。

保存療法は手術をしない治療方法です。

 

痛めた直後は炎症が強く出ていますので、RICE処置という応急処置を行います。

RICE処置とは応急処置の頭文字をとったものでRest(安静)Icing(アイシング)compression(圧迫)Elevation(挙上)のことです。

 

ある程度炎症が治まってきたら、少しずつリハビリを開始します。

最初はサポーターや装具、テーピングをして膝関節への負担を最小限にします。

 

手術療法の場合は、文字通り手術を行います。

手術の種類は半月板損傷の切除、部分切除、完全摘出、縫合手術などが行われます。

昔は半月板損傷の手術となると完全摘出が多かったですが、半月板を摘出後に変形性膝関節症などのリスクが高いことが分かり、可能な限り半月板を残す手術が多くなっています。

 

縫合手術は確実性がまだ低いですが、上手く縫合できれば完治後の膝の負担は最小限に留められます。

半月板損傷の手術は、このような手術方法によって全治も入院期間も変わります。

 

半月板損傷は手術をするべき?手術の場合入院期間は?

半月板損傷の怪我は、昔は手術となるケースがほとんどだったようです。

半月板損傷となると半月板は治らず邪魔なので、手術で除去してしまうことが多かったようです。

 

今は手術をしない保存療法が勧められることが多いようです。

半月板の役割でもありましたが、半月板は膝の衝撃を緩和するクッションの役割を担っています。

そのクッションである半月板が無くなれば、当然膝の他の組織へのストレスが増します。

半月板損傷の怪我をして手術で半月板を摘出、その後膝の痛みが消えず最終的に膝の変形(変形性膝関節症)となることが多く報告されています。

 

そういった経緯から、極力保存療法となるケースが増えているようです。

これは医者によっても見解が分かれるところですので、同じ症状でも手術を勧める医者と保存療法を勧める医者がいると思います。

半月板損傷の手術で不安な場合は、セカンドオピニオンを受けて複数の医者の見解を聞くといいと思います。

 

半月板損傷の手術の種類

また、半月板損傷の手術にも種類があります。

・半月板縫合手術

・半月板全部切除手術

・半月板亜全切除手術

・半月板一部切除手術

 

昔は半月板を全部摘出する手術が一般的でしたが、今では可能な限り半月板を残すように部分的に摘出したり、縫合手術をしたりといった手術が行われます。

現在で半月板損傷の手術となる場合は、多くは半月板の縫合手術か部分摘出の手術と言えます。

 

また、入院期間は約3日というのが多いようです。

ただ入院後もリハビリで病院に継続して通うことが勧められます。

 

半月板損傷のリハビリ方法

半月板損傷のリハビリは、手術をしても保存療法でも行われます。

一般的な半月板損傷のリハビリ方法としては、もも前の筋肉のストレッチや筋トレが行われます。

 

半月板損傷で手術となれば最初は固定され動けません。

保存療法でも最初は固定されますので、同じように膝は動かせない状態になります。

その結果、膝周りの筋肉が拘縮し弱化しますので、その筋肉のストレッチや筋トレをしましょうという流れです。

 

もちろんこれも半月板損傷のリハビリ方法として必要なステップですが、これだけでは半月板損傷の再発や膝の他の怪我にも繋がります。

半月板損傷の原因から考えれば、問題は他にもあります。

 

基本的に膝の怪我は原因が膝にないことが多いと思います。

半月板損傷の原因としては膝が内側に捻られた状態での着地などが多いですが、膝が捻られる原因は股関節の筋力不足や足関節の柔軟性の低下が考えられます。

これらをリハビリでしっかり改善しなければ、半月板損傷の再発や他の膝の怪我に繋がります。

繰り返しストレスがかかって半月板損傷となった場合も同じで、膝にストレスがかかる動きを変えなければ半月板損傷は再発します。

 

具体的には股関節周囲の筋力アップ後に、股関節・膝関節・足関節を連動させたトレーニングや片足立ちのトレーニング、ジャンプ動作のトレーニングなどが必要です。

スクワットも半月板損傷のリハビリに有効ですが、そもそも正しいスクワットが非常に難しいです。

 

その前に股関節の筋力や柔軟性などを高めてからスクワットに入らなければなりません。

 

これらはパーソナルトレーナーやアスレティックトレーナー・理学療法士などの専門家が筋力や動作を分析してから行うのがベストです。

パーソナルトレーニングの現場でも、半月板損傷のリハビリは多く行います。

個人的には、この半月板損傷の原因を根本的に解決する方法として、パーソナルトレーニングはおすすめです。

 

半月板損傷のテスト方法

半月板損傷のテスト方法にはマックマレーテスト(McMurray test)というものがあります。

テストは、怪我をした直後にどの怪我をしたのか検査をするものです。

 

これは医者ではなくアスレティックトレーナーなどの怪我や応急処置の専門家が行います。

医師ではないので、診断はできません。

その為、「テスト」という表現になります。

 

マックマレーテストの結果、陽性となった場合は「たぶん半月板損傷ではないかと思われます。ただ医師の診断を受けないと正確には分かりませんので、病院を受診してください。」という流れになります。

 

半月板損傷の受診は整形外科かスポーツ整形

半月板損傷で実際に診断を受ける場合は、整形外科もしくはスポーツ整形が診療科目となります。

半月板損傷はスポーツ中だけに起こる怪我ではなく、日常生活中でも起こります。

日常生活中に起こった半月板損傷でも、スポーツ整形の受診で問題ありません。

 

ただし、半月板損傷はレントゲン検査を受けても分かりません。

半月板を損傷したかどうかを確認する場合はMRI検査が必要になります。

正確に診断を受けたい場合は、MRI検査を受けられる病院での受診が必要になります。

 

半月板損傷の診断はMRI検査で可能

半月板損傷の診断はレントゲン検査では出来ませんが、MRI検査では高い確率で診断が可能です。

スポーツに詳しい順天堂大学病院のホームページでは半月板損傷の診断についてこのように紹介されています。

症状の経過と徒手検査(診察)から半月板損傷を疑えばMRIを行います。レントゲン写真には半月板は写りません。MRIの診断率は80~90%と言われています。MRIでは靱帯損傷の合併の有無なども評価できます。

順天堂大学病院整形外科・スポーツ診療科ホームページより抜粋

 

半月板損傷の怪我を負ったことがあるスポーツ選手一覧まとめ

半月板損傷の怪我はスポーツ中に多い膝の怪我です。

その為、多くのスポーツ選手がこの半月板損傷の怪我を負っています。

その一部をご紹介します。

 

・本田圭佑選手(サッカー)右膝半月板損傷で手術

・奥原希望選手(バドミントン)左膝半月板損傷の手術後に右膝半月板も損傷

・小林悠選手(サッカー)左膝半月板損傷で手術

・長友佑都選手(サッカー)左半月板損傷。保存療法

・近賀ゆかり選手(サッカー)右膝半月板損傷と前十字靭帯損傷

・京川舞選手(サッカー)左膝半月板損傷、前十字靭帯断裂、内側側副靭帯損傷のアンハッピートライアッド

・ブラッド・エルドレッド選手(野球)右膝半月板損傷

・荻野貴司選手(野球)右膝半月板損傷

・長野久義選手(野球)右膝半月板損傷で手術

・松原健選手(サッカー)右膝外側半月板損傷の怪我で手術

 

これだけ多くのトップ選手が半月板損傷を経験しています。

また、スポーツの種類も多岐に渡ります。

それだけ半月板損傷が起こりやすい怪我であると言えます。

 

半月板損傷のまとめ

・半月板損傷は、膝の怪我の中でも特に大きな怪我の1つ

・半月板には内側半月板と外側半月板の2種類がある

・半月板損傷の原因は、膝をひねって起こることが多い

・半月板損傷と同時に起こる怪我では、前十字靭帯損傷や内側側副靱帯損傷などの怪我がある

・半月板損傷の全治は2~6か月くらいと幅が広く、手術をするかどうかでも異なる

・半月板損傷の手術は、最近では摘出手術よりも縫合手術などで可能な限り半月板を残す

・半月板損傷のリハビリは、膝だけでなく股関節や足首のトレーニングも必要

・半月板損傷は多くのスポーツ選手も経験する非常に多い怪我

 

この記事を書いた人
中谷圭太郎

東京の東中野・落合にあるピラティス&コンディショニングスタジオhc-life代表トレーナー。スタジオ経営、パーソナルトレーニングレッスンの傍ら、公式ブログを中心にトレーニングや健康に関する情報を発信中。

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コメント

  1. より:

    半月板外側損傷。と、診断されました。テニスをした後痛みを感じ整形外科を受診、水もたまっており、水を抜き、ヒアルロンサン注射をしました。後日MR検査、半月板の傷が見つかり、手術をしないで直そうと思っています。 期間どの程度用しますか。? 又 治まるものでしょうか?筋トレは、しょうと思っております。
    年齢は71才です。

    • 中谷圭太郎 keitarononaka より:

      コメントありがとうございます。

      一般的な半月板損傷からの復帰ですと、日常生活に支障が出ないレベルで1か月くらいはかかると言われています。
      手術をしなければ、2か月くらいでテニスなどスポーツに復帰できる場合もあります。
      ただ、長ければ半年くらいの可能性もあります。

      完治となると、半月板のどの部分を損傷しているかにもよります。
      半月板には血液が通っている部分と通っていない部分があり、通っていない部分の損傷では治らないと言われています。
      ただ、この場合もリハビリでトレーニングをしっかりすれば、痛める前と変わらないような動きが可能になります。

      損傷の程度が分からないので、このような一般的な回答になってしまいますが、ご参考にしてくださいませ。

  2. ミッチー より:

    28歳、介護職です。私はスポーツなどはしていなかったのですが…。

    膝の痛みが以前からあり、本日病院でMRI検査を受けた結果、内側の半月板損傷と診断されました。

    先生からは縫合手術を勧められていますが、手術をしたら今までのように仕事が出来るようになるのか、保存療法でも今までのように仕事が出来るようになるのかどうなんでしょうか?

    仕事柄、他人を抱えることも多くあるのですが、現場仕事が好きなので、現場からは離れたくないと思っています。

    手術か保存療法かで悩んでいます。

    実際のところはどうなんでしょうか?

    • 中谷圭太郎 keitarononaka より:

      コメントありがとうございます。
      申し訳ございませんが、私は医師ではなく状態も見ていないので手術をすべきか否かのアドバイスは難しいです。

      ただ、年齢や職業、診断結果、今後も現場でのお仕事を希望されていることなどを考えれば、いずれ手術は必要になると思います。

      手術をするにしても保存療法でも、リハビリは必須になります。
      恐らくは膝の手術後や膝の痛みが引いた後でも、介護で利用者の方を抱える際などに膝をかばえば今度は腰が痛くなるなどの悪循環に陥る可能性もあります。

      手術のメリットとしては、実際に起こった半月板の損傷を修復できるので、再発のリスクや悪化のリスクは保存療法よりは少ないです。
      ただ、手術後にすぐに動けないのでお仕事を休んだり一時的に現場を離れるリスクがあります。(その期間などは医師にご相談ください)

      保存療法であれば、この休む期間は少ないですが、再発・悪化のリスクは手術よりも高いと言えます。

      ご希望の今まで通り仕事を出来るようにするには、どちらを選択してもしっかりとリハビリを行い、膝やその他の部位に過度な負担のかからない筋力や柔軟性が必要です。

      逆に言えば、そこがしっかり出来れば手術でも保存療法でも現場でのお仕事を今まで通り継続できると思います!

      また、手術に関して不安があればセカンドオピニオンも検討した方がいいかもしれません。
      MRI検査で半月板損傷と診断されたのであれば、その診断が変わる可能性は低いですが、手術をするか否かは医師によって判断が分かれる場合もあります。

      また何かあればコメントくださいませ!

  3. 中谷圭太郎 keitarononaka より:

    コメントありがとうございます。
    外側半月板損傷で切れたとなると損傷の程度としては比較的大きいのではないかと思います。
    「ねもと」が上下どちらの部分を指しているのかがわかりませんが、成功率が2割ということは縫合手術という半月板を縫い合わせる手術ではないかと思います。

    縫合手術は成功率が低いですが、半月板は損傷部分の除去手術を行う場合もあります。
    それでもリハビリをしっかりすれば歩行など問題なくできるケースが多いです。

    手術が成功しても、リハビリをしっかりしないと再発の可能性も高いですので、手術の成否に関わらずリハビリはしっかり行った方がいいと思います。

    また、半月板損傷で手術をするかの判断は医者によっても変わると思います。
    もし不安であれば、セカンドオピニオンなども検討してみると違う見解が聞けるかもしれません。

  4. 中谷圭太郎 keitarononaka より:

    コメントを入れた人のみ名前とアドレスが表示される仕様になっておりますので、公開はされていませんのでご安心くださいませ。
    もし不安でしたらコメントをこちらで削除いたしますが、いかがいたしましょうか?

    何かございましたら、こちらのお問い合わせフォームからご連絡くださいませ。
    https://keitaro-nonaka.com/contact01