リスフラン靭帯損傷は、スポーツ中の怪我やヒールでの転倒で起こりやすい怪我です。
フィギュアスケートの羽生結弦選手がこのリスフラン靭帯損傷の怪我で欠場したことで知名度が上がったように思います。
比較的珍しい怪我と言えますが、治りにくくやっかいな怪我と言えます。
そんなリスフラン靭帯損傷の症状・全治・リハビリ方法などを解説していきます。
リスフラン靭帯損傷とは?
リスフラン靭帯損傷とは、足の甲にあるリスフラン靭帯という靭帯の損傷です。
靭帯とは関節を保護する組織で、関節が壊れるところまで動かないようにサポートしてくれるものです。
そのため、靭帯は天然のテーピングとも言えると思います。
この靭帯の強度を超える負荷がかかった場合に、靭帯が損傷します。
軽い負荷であれば、靭帯はその負荷に耐えられるので特に問題はありません。
ただ、あまりにも強い負荷が加わったり、強い負荷が繰り返し加わることに靭帯が耐え切れなくなったりすると靭帯が損傷します。
リスフラン靭帯損傷とは、このような負荷がリスフラン靭帯にかかることによって起こる怪我と言えます。
明大前整形外科クリニックさんのリスフラン靭帯損傷の解説を紹介します。
リスフラン靭帯とは、前足甲部のやや内側を斜めに走る細い靭帯です。多くは強く足を踏ん張った際に靭帯損傷します。
リスフラン靭帯損傷は通常の足関節捻挫と異なり、明らかな受傷機転がないため治療が遅れたり、軽い捻挫だろうと誤解され放置されやすいことが多くあります。
難治性であるため半年以上も痛みが続いたりすることもあり、場合によっては手術療法を選択されることもあります。リスフラン靱帯損傷 | 明大前整形外科クリニック・足関節周辺部に痛み・腫れが生じる。 ・足部のほぼ中央に痛みが生じる。 ・体重をかけると痛い! ・足を動かすと痛い! リスフラン靭帯とは、前足甲部のやや内側を斜めに走る細い靭帯です。多くは強く足を踏ん張った際に靭帯損傷します。 リスフラン靭...
リスフラン靭帯とは?
では、そのリスフラン靭帯はどこにあるのでしょうか?
リスフラン靭帯は簡単に言えば足の甲の靭帯です。
足の甲の中央あたりにある靭帯で、足の指の骨とさらに足首側にある骨の繋ぎ目となっています。
足首の靭帯などは非常に怪我をしやすい靭帯で、それがいわゆる足首の捻挫です。
足首の捻挫ほど頻度は低いですが、リスフラン靭帯損傷はつま先を立てた状態で上から負荷がかかることで起こる怪我です。
ヒールで転倒する時にはこのような体勢になることが多いと考えられます。
また、フィギュアスケートのジャンプでもやはりこのような体勢が多くなると考えられますので、フィギュアスケート選手にも起こりやすいと言えます。
その他、サッカーやラグビーなど自分で勝手に転倒するのではなく、相手選手とぶつかって倒されるなど体勢をコントロール出来なかった転倒でも起こる可能性があります。
リスフラン靭帯損傷の症状
リスフラン靭帯損傷の症状としては、足の甲に強い痛みがあります。
歩けない、足が付けないというくらいの痛みが起こることが多いようです。
また、腫れも起こります。
足の甲の中央あたりに腫れが見られる場合は、リスフラン靭帯損傷の可能性があると言えます。
怪我をした際にも明らかに何か怪我をしてしまったような感覚もあると思いますので、知らぬ間に痛めていたというよりも、明らかに痛めてしまったような怪我と言えます。
リスフラン靭帯損傷の全治(治療期間)
リスフラン靭帯損傷の全治は、時間がかかることが多いと考えられます。
難治性という非常に治りが悪い怪我の一種です。
重症度にもよりますが、リスフラン靭帯損傷の全治は1カ月程度のことが多いようです。
1か月程度で普通に歩けるようになり、スポーツへの復帰と考えると全治まで2~3か月程度はかかる場合もあります。
いずれにしても、数日で復帰できるような怪我ではありませんので、じっくり治す必要がある怪我と言えます。
リスフラン靭帯損傷のリハビリ方法
リスフラン靭帯損傷のリハビリ方法としては、直接的にリスフラン靭帯に何かを働きかけるものは少ないと言えます。
まずは怪我後に体重をかけることが出来ませんでしたので、少しずつ歩行の練習から開始します。
両足に均等に体重をかけられるまでは、地味なリハビリの繰り返しとなります。
また、患部外のトレーニングとして周りの筋力や柔軟性を高めるリハビリも必要です。
リスフラン靭帯損傷の場合は、このリハビリの方が重要といえます。
そもそも、リスフラン靭帯を損傷するような体勢になる場合は足首の柔軟性が必要です。
さらに足首周りの筋力や股関節周りの筋力も必要です。
このような細かな筋力・柔軟性を鍛えるには先に現在の筋力や柔軟性を詳しくチェックします。
その為、必要なリハビリ方法は人によって異なります。
リスフラン靭帯損傷は、パーソナルトレーナーなど専門家に相談することをお勧めします。
パーソナルトレーニングでリハビリをする流れはこちらから
コメント