膝関節捻挫とは?膝関節捻挫のリハビリ方法解説

膝関節捻挫とは?症状・種類・原因・治療・リハビリを解説 怪我のリハビリ

こちらのページでは、膝関節捻挫について解説していきます。

 

膝関節捻挫とは、膝の怪我の総称とも言えますので多くの種類があります。

膝関節捻挫の種類によって全治や症状なども異なりますので、それぞれの症状に合わせた治療やリハビリが必要です。

 

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膝関節捻挫とは?

膝関節捻挫とは?症状・種類・原因・治療・リハビリを解説

膝関節捻挫とは、膝関節に加わったことで起こる怪我のうち骨折や脱臼を除く怪我のことを言います。

骨折や脱臼はレントゲン検査で異常がはっきり見てわかりますが、靱帯の損傷はレントゲン検査では異常が分かりません。

 

その為、レントゲン検査で異常のない膝の怪我が膝関節捻挫とも言えますし、膝の靭帯損傷が膝関節捻挫とも言えます。

 

つまり、膝の怪我の多くはこの膝関節捻挫に分類できます。

膝関節には多くの靱帯がありますので、膝関節捻挫とはかなり範囲の広い症状を指します。

 

膝関節捻挫の種類

膝関節捻挫の種類は多くのものがあります。

膝関節の靱帯は大きく4つあります。

 

また、左右の半月板もあり、この半月板損傷の怪我も膝の怪我では多く起こります。

膝関節捻挫の種類は、大きく次の種類があります。

 

・内側側副靭帯損傷

・前十字靭帯損傷

・外側側副靭帯損傷

・後十字靭帯損傷

・半月板損傷

 

膝関節捻挫で最も多いのが、膝内側側副靭帯損傷です。

この内側側副靭帯は、最も受傷頻度が多い靱帯と言われています。

 

内側側副靭帯は、文字通り膝の内側にある靭帯です。

受傷はしやすいですが、重症度も比較的低いことが多いです。

それでも膝の靱帯損傷は大きな怪我ですので、軽症でも1か月程度かかります。

 

また、前十字靭帯損傷などの大きな怪我も膝関節捻挫に含まれます。

前十字靭帯は断裂すれば全治が6か月以上かかる大きな怪我になります。

 

半月板損傷も全治がかなりかかる場合があります。

半月板は左右に2つありますので、内側半月板損傷と外側半月板損傷の2種類があります。

 

この他、膝の怪我ではジャンパー膝と呼ばれる膝蓋靱帯炎やランナー膝と呼ばれる腸脛靭帯炎などがあります。

これらは、度重なる負担で起こるスポーツ障害に分類される怪我ですので、膝関節捻挫には含まないと言えます。

 

膝の怪我の種類一覧はこちら

 

膝関節捻挫の症状

膝関節捻挫の症状は、どこの靱帯や組織を損傷するかで異なります。

ただ、どの靭帯損傷でも基本的には痛みと腫れが出ます。

痛めた直後は特に痛みも腫れも強いです。

 

また、半月板損傷などではロッキングという特徴的な症状もあります。

ロッキング症状は、膝がロックするように可動域が制限されます。

引っ掛かる感じがするという症状の場合は、このロッキング症状が出ていると言えます。

 

このように膝のどの部位を損傷したのかによって症状は変わります。

ロッキングはかなり特徴的な症状ですが、多くの怪我に共通する症状としては「痛み」「腫れ」「熱感」「可動域制限」などです。

 

膝関節捻挫の原因

膝関節捻挫の原因としては、膝関節にかかる急激な強い負荷です。

膝関節が耐えきれないレベルの負荷がかかり、正常な可動域を超えた場合に靱帯などの組織が損傷します。

 

これが膝関節捻挫の原因です。

 

具体的な動作で言えば、ジャンプでの着地に失敗して膝を捻った、スポーツ中に相手選手と接触して変な体勢で転倒したなどが膝関節捻挫の原因です。

自分のペースで動けるときにはそこまで多く起こるものではありませんが、相手選手との接触などバランスを崩した際に起こりやすい怪我と言えます。

 

また、これは膝蓋靱帯炎などのスポーツ障害でも同じですが、膝に過度な負担がかかる動きをしていると膝関節捻挫を起こしやすいと言えます。

特に、「ニーイントウアウト」と呼ばれる、つま先に対して膝が内側に入る状態が最も膝に負担がかかると言われています。

 

このニーイントウアウトは、股関節の筋力不足や柔軟性不足、足首の柔軟性不足などが原因となります。

その為、膝関節捻挫の予防としてはこの股関節や足首のトレーニングやストレッチが有効です。

 

膝関節捻挫の治療方法

膝関節捻挫の治療方法としては、大きく保存療法と手術療法があります。

保存療法とは、手術をしない治療方法のことです。

つまり、大きくは手術をするか否かが選択肢としてあります。

 

重症の場合は手術が検討されますが、基本的には手術をしない保存療法が選択されます。

 

保存療法の場合は、まずは痛みがある程度引くまで安静に固定します。

これは手術後も基本的には同じです。

 

ある程度痛みや腫れが引いてきたら、リハビリを行います。

このリハビリが、膝関節捻挫の再発予防において重要なステップと言えます。

 

膝関節捻挫のリハビリ方法

膝関節捻挫のリハビリ方法としては、膝関節捻挫の原因を取り除くことが必要です。

膝関節捻挫の原因としては、相手選手との接触でバランスを崩したなどある程度不運な要素もあります。

 

ただその場合も、膝に負担がかかりやすい状態か否かで膝関節捻挫をするかどうかが決まります。

その膝に負担がかかる原因が、ニーイントウアウトと呼ばれる動きです。

 

この動きの原因は、股関節の筋力不足と柔軟性、足首(足関節)の柔軟性不足が影響します。

 

これらは、トレーニングやストレッチで改善できます。

股関節には、人間の身体の中でも特に大きい筋肉が付いています。

お尻の筋肉である大殿筋・中殿筋、太ももの筋肉であるハムストリングス・大腿四頭筋・内転筋などは非常に強く大きな筋肉です。

 

これらの強く大きな筋肉が働かなければ、他の弱い組織に過度な負担がかかります。

つまり、この大きな筋力を鍛えてしっかり働かせることで膝関節捻挫のリハビリとなります。

 

同時に、股関節の柔軟性も必要です。

股関節の柔軟性では、ヒップヒンジと呼ばれる股関節をしっかり曲げる動作が特に重要です。

 

この動作は、デスクワークなど座っている時間が長いと硬くなりやすいです。

つまり、スマホやパソコンをよく使う現代の日本人はほぼ例外なく硬いと言えます。

 

また、足首の柔軟性不足も膝に負担をかけます。

足首捻挫の怪我などを繰り返していると、足首の柔軟性は低下しやすいです。

いわゆるヤンキー座りと呼ばれるような、和式トイレのような座り方が出来れば股関節も足首も柔軟性は高いと言えます。

 

ただ、多くの方はこの姿勢をとれません。

このヤンキー座りを出来るようになれば、膝関節捻挫のリハビリとしてはかなり有効です。

この座り方は意識しても練習しても出来るようにはなかなかなりません。

 

どこの関節の柔軟性が低下しているか、どこの筋力が低下しているかを分析して、それに合ったトレーニングやストレッチを行うことで無理なく安全に筋力や柔軟性を付けることができます。

その為、膝関節捻挫のリハビリにはまずは細かい身体のチェックが必要と言えます。

 

パーソナルトレーニングでは、この身体のチェックからストレッチ・トレーニングまで一貫して行えます。

膝関節捻挫を繰り返す方は、パーソナルトレーニングでのリハビリトレーニングがおすすめです!

 

この記事を書いた人
中谷圭太郎

東京の東中野・落合にあるピラティス&コンディショニングスタジオhc-life代表トレーナー。スタジオ経営、パーソナルトレーニングレッスンの傍ら、公式ブログを中心にトレーニングや健康に関する情報を発信中。

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