2016年、サッカープレミアリーグであり得ないことが起ころうとしています。
首位にいるのは、マンチェスターユナイテッドでもマンチェスターシティーでもチェルシーでもなく、「レスター・シティ」です。
開幕前に「優勝予想はレスター」と言ったら大爆笑されたと思いますが、今は神扱いされると思います(笑)
そんなミラクル・レスターでスタメンの座を勝ち取っているのが、何を隠そう日本代表FW岡崎慎司選手です。
加入当初はスタメンを勝ち取れず、試合の最後に逃げ切る為に最後ボール追っかけて的な使われ方をされたり、出番が無さ過ぎて日本代表でも出番が減ったりしていましたが、今ではプレミアリーグ得点王を争うジェイミー・バーディー選手の完全な相棒になっています。
奇跡の優勝チームのスタメンに日本人選手がいるなんて、さらに奇跡!
その岡崎慎司選手はニューカッスル戦でオーバーヘッドシュートを決めて英紙の一面を飾るなど大活躍ですが、どちらかと言うと脇役的な役割です。
あくまでゴールを量産するのはバーディといった感じでゴールの数ではバーディよりもはるかに少ないですが、海外メディアの評価はかなり高いようです。
そんな岡崎慎司選手のゴールやアシストには表れないところでの貢献を、調べてみました。
岡崎慎司選手の走行距離とスプリント回数はプレミアリーグ屈指?
最近サッカー選手の評価の1つに、1試合での走行距離が使われています。
メッシが全然走ってないとか、ノーゴールながらチームトップの11キロを走ってどうのこうのと言われます。
さて、岡崎慎司選手はどうかと言いますと昨年のドイツ・ブンデスリーガのマインツに居た時のデータしか見つかりませんでしたが、1試合平均で約12キロの走行距離。
これはブンデスリーガでも屈指の数字です。
さらにスプリント数もリーグ屈指とのことです。
具体的なスプリント数を知りたかったのですが、出てくるのはメンヘングラッドバッハ戦でMOM(マン・オブザ・マッチ)に選ばれた時の46回ということだけ。
走行距離もスプリント数もきっと多いということでしょう!(出来れば詳細が知りたい…)
追記:
プレミアリーグ優勝へ王手をかけたスウォンジー戦で、岡崎慎司選手のスプリント回数がプレミアリーグトップとなり、海外で”キングオブスプリント”と高評価です!
岡崎慎司選手のスプリントも走行距離も出来る能力
サッカー選手であれば短距離走も速く、走行距離も長く走れる能力が求められます。
スプリントだけ速かったり、走行距離だけ長くても良い選手とは言えません。
これは、筋肉の線維の種類も影響します。
人間の筋肉は、大きく分けると速筋繊維と遅筋繊維というものがあります。
簡単に言えば、短距離用が速筋繊維・長距離用が遅筋線維です。
この比率は生まれつきのものですので、例えば100メートル走で9秒台を出すような選手は速筋繊維の割合が高いと言われています。
逆に、マラソン選手などは遅筋線維が多いと言われています。
生まれ持っての才能と言えば何だか元も子もないような話ですが、筋肉の線維の割合で言えば生まれつきのものです。
短距離走と長距離走で能力が偏っている人は、この筋線維の割合が偏っている可能性が高いです。
岡崎慎司選手のスプリント回数と走行距離のヒミツとは?
さて、岡崎慎司選手の話に戻すと、恐らく筋繊維の割合はほぼ五分五分ではないのでしょうか?
※ちなみに測定法はアバウトなものが多く、筋肉を切り取って分析が一番分かりやすいけど、痛めてまで測らんでも…ということで、そんなに分析されないようです。
つまり、スプリントの才能も並・走行距離の才能も並ということです。
それでブンデスリーガ屈指レベルで両方をこなすのは、ものすごいことだと思います。
レスターでも凄まじいほど走り、岡崎慎司選手の途中交代数はプレミアリーグ最多だそうですが、
「だって岡崎はずっと走っているから」とチームメイトに言われています。
途中交代最多が不名誉な記録どころか、“勲章”に見える程走っている気がします。
岡崎慎司選手の怪我の少なさ
そして岡崎慎司選手がこれだけ走れる理由でもあり、代表で100キャプを超える理由でもあり、日本代表歴代3位の48ゴールも決められる理由でもある特徴があります。
それはズバリ「怪我での欠場の少なさ」です。
怪我さえなければという選手は多くいます。
逆に怪我さえしなければこうなるというのを示しているのが、岡崎慎司選手だと思います。
岡崎慎司選手の怪我の歴史
これは調べるのがとても大変でした。
何が大変かと言うと、なかなか出てこない!
さらにあんまり記憶にない!
「そういえばこの選手この大会怪我で辞退したよな」というイメージは少なからずあると思います。
香川真司選手がアジアカップの途中で中足骨骨折して離脱したなとか、内田篤人選手が今膝のリハビリで試合出てないなとか…
あれ?岡崎慎司選手の怪我で離脱ってあったかな?
大変でした!
かき集めた結果がこちら
ドイツ・シュツットガルト在籍時
2012年 9月 左足の親指骨折
2012年12月 右膝の靭帯を痛めた(強行出場)
プレミアリーグ レスター・シティ在籍時(現在)
2016年1月 右膝の裏の問題
無いことを証明するのが難しいので、他にもあるかもしれませんが、仮に怪我があっても、騒ぎにならない程度の欠場だったと思います。
こう見ると離脱らしい離脱は2012年のシュツットガルト在籍時の骨折くらいですね。
これも3か月で復帰していることを考えると、期間としては短いです。
右膝の靭帯損傷で強行出場ということは、恐らく内側側副靭帯の微細損傷(1度)だと思います。
南アフリカのワールドカップの時に、今野泰幸選手もこれで強行出場しています。
圧倒的に少ない岡崎慎司選手の長期離脱
こう見ると、下手したら10年間で離脱はわずか3か月?かもしれません。
もちろん、公式発表しない程度の怪我は多々あると思いますので、全く怪我をしない選手ではないと思います。
ただ、公式発表するレベルということは長期離脱が見込まれたり大事な試合での欠場ということなので、岡崎慎司選手の凄さは、長期間離脱しないことが挙げられます。
サッカーの場合は、リーグ戦・カップ戦・代表など様々な試合があるので、片っ端から全部の試合に出るわけにはいきません。
ただ、長期離脱無しでいるからこその代表100キャップであり、100キャップもあるからこその48ゴールだと思います。
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