体幹トレーニングという言葉はかなり広く知られるようになりました。
体幹が何なのか上手く説明できなくても、何となく体幹トレーニングは身体によさそうというイメージがついていると思います。
確かに体幹トレーニングは効果的なトレーニング方法の1つですが、いつやってもいいものではありません。
特に夜寝る前の運動には注意が必要です。
こちらでは、体幹トレーニングの効果的な時間帯をご紹介します。
体幹トレーニングは寝る前にやると睡眠に悪影響
体幹トレーニングは様々な方法があり、本や雑誌、テレビでも様々な体幹トレーニングが紹介されています。
中には、「寝る前におすすめの体幹トレーニング」などもあります。
寝る前に筋トレなどは良くなさそうなイメージがあると思いますが、体幹トレーニングなら大丈夫なのかな?と思う方もいるかもしれません。
体幹の定義がよくわからないと、そういった体幹トレーニングに関する誤解も生まれやすくなります。
人間の身体に関してはまだまだ分からないことも多く、健康法は人によって真逆のことを言う場合もあります。
そのため、これは個人的な見解になりますが体幹トレーニングを寝る前にやることはお勧めできません。
そもそも寝る前は運動をするべき時間ではありません。
寝る前の運動は睡眠に悪影響を与えます。
人間の体温は日内変動をしていますが、基本的に眠る時は体温が低く活動的な時は体温が高くなります。
そのため、寝る前は当然体温が低くなります。
運動中は筋肉を使いますので、体温が上がります。
体温が上がれば身体は活動する状態にむかい、睡眠に適した状態ではなくなります。
これだけでも、体幹トレーニングを寝る前にすべきではないことが明らかです。
睡眠不足は筋肉の働きを弱めますが、特に姿勢を支える筋肉は睡眠中のレム睡眠で回復します。
レム睡眠が不足すると、姿勢を保持する筋力が低下します。
つまり、睡眠不足で体幹の筋力が低下します。
せっかく体幹をトレーニングしても、それが寝る前で睡眠に悪影響を与えてしまえば逆効果になってしまいます。
寝る前に効果的な運動はストレッチ
寝る前に運動は基本的にしない方がいいですが、しない方がいいのは体温を上げることです。
体温が上がらない程度の、ゆっくりとしたストレッチであれば効果的です。
静的ストレッチと呼ばれる反動を付けないストレッチであれば、寝る前にはお勧めです。
ストレッチの種類一覧はこちら
また、ストレッチポールに寝ることもお勧めです。
とにかく寝る前は体温を上げないことが基本です。
体幹トレーニングは朝もやるべきではない時間帯
寝る前は体幹トレーニングNGな時間帯ですが、もう1つNGな時間帯があります。
それは、起きてすぐの朝です。
朝起きたばかりでは、体温が低い状態です。
そのため、柔軟性も低く動きが悪い状態です。
体幹トレーニングは下手にやれば背骨に対してストレスが加わりますので、体温の低い中でやると背骨への過度なストレスが加わる可能性もあります。
朝はウォーキングなど軽い運動がおすすめです。
部活動の朝練も、あまり強度を上げるべきではないと思います。
体幹トレーニングの効果的な時間帯
では体幹トレーニングはいつやればいいのでしょうか?
先ほどの体温で言えば、日中で一番体温が高い時間帯は17~20時ごろと言われています。
起きる時間などによって個人差がありますが、大体この辺りの時間帯がパフォーマンスの高い時間帯です。
オリンピックで世界記録を争うような競技は、この時間帯に設定されることが多く世界記録がもっとも出る時間と言われています。
体幹トレーニングに限らず、運動はこの時間帯に行うのがベストです。
ただ、これは身体の問題で最も効果的な時間です。
社会生活の中での都合は一切考慮されています。
多くの方が、仕事中や食事中、飲み会中などで体幹トレーニングに時間を割けない時間ではないかと思います。
社会生活の中で時間がとりやすいのが、残念ながら身体の問題で一番避けたい朝と夜ではないかと思います。
それらを総合すると体幹トレーニングは、なるべく朝と夜を避けて行うのがベストと言えます。
寝る前は寝る2時間前までに運動を行えば、よほど高強度でなければ寝る時には体温が下がっているので睡眠への悪影響は心配しなくて大丈夫です。
朝も起きてすぐではなく、30分~1時間後の方が安全に体幹トレーニングを行えます。
体幹トレーニングはやる時間帯に注意!
体幹トレーニングは姿勢の改善や腰痛改善、肩こり改善など様々な効果を得られます。
スポーツの競技力向上を考えても、重要なトレーニングです。
ただ、体幹トレーニングを行う場合は時間帯に注意が必要です。
体幹トレーニングNGの時間帯である朝と寝る前を避けて、なるべく17~20時に近い時間帯で体幹トレーニングを行ってみてください!
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