筋挫傷とは?全治・治療方法・リハビリ方法など解説

筋挫傷とは? 怪我のリハビリ

スポーツ中に多い怪我に「筋挫傷」があります。

この筋挫傷という怪我は、名前の定義がどうも曖昧で色々な使われ方をするのが現状と言えます。

 

こちらでは、筋挫傷について全治や治療方法、リハビリ方法、そして肉離れとの違いなどを解説していきます。

 

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筋挫傷とは?

筋挫傷とは?

筋挫傷とは、筋肉を損傷する怪我の一種です。

よく肉離れと混同して使われる用語で、ものによって定義が違っています。

 

中には肉離れとイコールで使われることもありますが、個人的には肉離れと筋挫傷は別物と解釈しています。

 

筋挫傷とは、外部からの強い衝撃により筋肉が損傷する怪我を指します。

 

例えば、サッカーやラグビーなどのコンタクトスポーツで相手選手と接触した際に筋肉の損傷が起こるものを筋挫傷と言います。

他にも、転倒で強く打ち付けて筋肉を損傷する場合も筋挫傷になります。

 

近い意味で打撲という怪我があります。

打撲と筋挫傷はほぼイコールですが、言葉の意味が違います。

 

打撲とは、怪我の種類・怪我の仕方を指す言葉です。

筋挫傷は、打撲などの怪我で起こった現象を指します。

 

つまり、「打撲によって筋挫傷が起こった」という表現が正しい表現と言えます。

打撲の解説はこちらから

 

筋挫傷が起こりやすい筋肉

筋挫傷イメージ

筋挫傷が起こりやすい筋肉は、いくつかあります。

これは肉離れの手前のような症状の場合と、打撲のような症状の場合で変わります。

 

肉離れの手前のような症状であれば、太もも裏のハムストリングス、ふくらはぎの下腿三頭筋、わき腹の腹斜筋、内ももの内転筋などの筋肉で起こりやすいと言えます。

 

打撲のような症状の場合は、太ももの前側の大腿四頭筋、ふくらはぎの筋肉である下腿三頭筋などで起こりやすいと言えます。

 

太もも(大腿部)の筋挫傷

太もも(大腿部)の前側の筋挫傷は、打撲のような症状でよく起こります。

いわゆるももかんと言われる負傷の仕方で、太もも前に強い衝撃が加わって起こる怪我です。

バスケットボールなどの対人競技で起こりやすく、相手選手の膝が太もも前に入るとこの大腿部筋挫傷が起こります。

これは不意打ちで入ることも多く、非常に強い痛みが特徴的な症状です。

 

ふくらはぎ(下腿部)の筋挫傷

ふくらはぎ(下腿部)の筋挫傷も、打撲のような症状で起こります。

これはサッカーなどのスポーツで起こりやすく、ボールを奪いあった時に相手選手に蹴られてよく起こります。

前側のすねにはすね当てがありますが、後ろ側に入ると筋肉に直接衝撃がくるような形になりますので筋挫傷が起こります。

 

この場合も、非常に強い痛みが特徴的な症状です。

 

ハムストリングス(太もも裏)の筋挫傷

ハムストリングスは太もも裏の筋肉です。

このハムストリングスも筋挫傷を起こしやすい筋肉と言えます。

 

ハムストリングスは打撲のような筋挫傷の可能性は非常に低いですが、肉離れのような骨挫傷は起こりやすい筋肉です。

ハムストリングス肉離れは非常に多い怪我です。

 

肉離れの手前の症状という意味では、ハムストリングスは筋挫傷になりやすい筋肉と言えます。

ハムストリングスの肉離れの解説はこちら。

 

筋挫傷の症状

筋挫傷の症状としては、打撲のような症状であればかなり強い痛みを伴います。

筋挫傷は骨折や靭帯損傷などの怪我と比べれば、軽い怪我と言えます。

 

しかし、受傷直後の痛みとしては軽症の怪我とは思えないほどの強い痛みが出ることが多いです。

 

ただ、筋挫傷と思ったら実は骨折だったという可能性もありますので、筋挫傷と決めつけずに念のため病院を受診しておくことをお勧めします。

 

筋挫傷と肉離れの違い

筋挫傷と肉離れはよく混同される言葉です。

筋挫傷と肉離れは違いますが、こちらも先ほどの打撲と似たことが言えます。

 

肉離れは怪我の種類、怪我の仕方を指します。

肉離れとは筋肉が過度に引き伸ばされたことによって起こる怪我で、筋肉がそのストレスに耐え切れずに損傷します。

 

その為、肉離れによって筋挫傷が起こったとも言えますが、筋挫傷は肉離れではなくぶつけるなどの外力によって起こる怪我を指して使われることが多いです。

 

つまり、「打撲によって筋挫傷が起こった」はよく使われますが、「肉離れによって筋挫傷が起こった」はそれに比べると少ない表現です。

 

筋挫傷は主にぶつける、転倒で起こる筋肉の損傷と覚えた方がいいと思います。

ただ、肉離れの手前の症状を「筋挫傷」と表現することも多くあります。

プロ野球選手の怪我で登録抹消のニュースでは、よくこの筋挫傷という言葉が使われますが、大体肉離れの手前の症状を指しています。

 

ややこしいですが、「筋挫傷は基本的には打撲による筋肉の損傷を指すが、肉離れの手前の症状でも使われる」くらいのイメージが現状に合った理解と言えそうです。

 

筋挫傷と打撲の違い

筋挫傷と打撲の違いは、実は大体同じことを言っている場合が多いです。

打撲とは、外部からの強い衝撃によって組織が損傷する怪我です。

そのため、かなり広い意味を表す言葉が打撲です。

 

筋挫傷とは、筋肉を損傷している状態をさす言葉です。

つまり、「打撲によって筋挫傷が起こった」という関係性です。

 

スポーツ選手の怪我で「大腿部打撲」と表現している場合と「大腿部骨挫傷」と表現している場合がありますが、これらはほぼイコールと考えて問題ないと思います。

 

筋挫傷の全治

筋挫傷の全治は、症状によって大きく異なります。

軽症の打撲による筋挫傷であれば、数日で治る場合が多いです。

重症の打撲であれば数週間かかる場合もあります。

 

また、重症の筋挫傷では手術で筋肉内の血腫を除去する場合もあります。

ただこれはかなり稀なケースと言えます。

多くの場合は、RICE処置などを施して治療することが多いです。

 

ただ、筋挫傷という名前で実際は肉離れの手前の症状ということもあります。

その場合は、全治が長くなります。

肉離れの全治とほぼ同じこともありますので、全治1週間~数週間に及ぶこともあります。

肉離れの全治についてはこちらで解説しています。

 

筋挫傷の治療方法

アイシング処置

筋挫傷の治療方法としては、特に応急処置が大切になります。

筋挫傷の応急処置としては、RICE処置が有名です。

 

RICE処置は応急処置の頭文字をとったものです。

R(rest)…安静

I(ice)…冷却(アイシング)

C(compression)…圧迫

E(elevation)…挙上

 

このような応急処置によって、治療するというのが一般的な筋挫傷の治療方法です。

先ほどもありましたが、手術となるケースは稀なケースです。

 

筋挫傷にテーピングは有効?

テーピング

筋挫傷の場合はテーピングも有効な処置の1つです。

ただ、テーピングをすると筋挫傷が治るという訳ではなくあくまでも負担を減らすという役割です。

 

特に受傷直後は動かすと痛みが強いということもあります。

この場合はテーピングをして動きを制限することで痛みが和らぎます。

 

そういった意味ではテーピングは有効ですが、痛みが減ったからと言って治ったわけではないということは知っておくべきです。

テーピングをして強行出場して症状が悪化というパターンも多いですので、治ったと勘違いしないことが大切です。

 

筋挫傷で受診する病院は整形外科かスポーツ整形

筋挫傷の怪我を負った場合は、病院を一応受診しておくと安心です。

筋挫傷ではなく実は骨折だったという可能性も考えられます。

 

筋挫傷の場合は、病院の診療科目は整形外科かスポーツ整形を受診します。

筋肉の損傷具合を見る場合には、MRI検査などの設備があった方がより正確です。

ただMRI検査はどの病院でも受けられるものではありませんので、事前にMRI検査が可能か調べておく必要があります。

 

骨折の有無はレントゲン検査で分かります。

レントゲン検査はどこの病院でも可能ですので、MRI検査が必要でなければ特に病院を慎重に選ばなくても問題ありません。

スポーツ中ではなく日常生活中に筋挫傷を負った場合でも、スポーツ整形の受診で問題ありません。

 

多くの場合は、レントゲンで骨折の有無を確認して問題なければ湿布を処方ということになると思います。

その為、筋挫傷は絶対に病院に行かないといけないような怪我とは言い切れません。

ただ、万が一骨折の可能性もありますので念のため整形外科やスポーツ整形を受診しておく方が安心です。

 

筋挫傷のリハビリ方法

筋挫傷のリハビリは、痛みが軽減してきた頃から開始します。

基本的には最初は安静にしますが、安静にする期間が長すぎることで筋肉が拘縮して治りが悪くなります。

その為、可能な限り早くリハビリを開始することが勧められます。

 

筋挫傷のリハビリとしては、ストレッチや軽い筋力トレーニングが行われます。

特に最初はストレッチが有効です。

 

筋挫傷によって筋肉が委縮していますので、それをしっかり伸ばしていくことで元の状態に近づけていきます。

リハビリには段階があり、最初はストレッチを中心に行い、その後は徐々に負荷をかけてトレーニングを開始します。

 

最終的には、ウォーキング・ジョギング・ランニングと負荷を上げていって怪我前の状態に近づけていきます。

転倒などで起こった結果、日常生活を送れるところまでリハビリ出来ればOKという場合は、特にランニングなどは必要ないと思います。

 

ただ、スポーツ中に起こった怪我で、スポーツへの復帰を目指すリハビリの場合は最終的にはスポーツ動作ができなくてはなりません。

例えば、サッカー選手の場合は同じようにウォーキング・ジョギング・ランニングと強度を上げていき、短距離ダッシュ、切り返し動作、ドリブル、キック動作と負荷を上げながら競技動作に繋げていきます。

 

ここまで行く前にしっかりとストレッチやトレーニングで柔軟性・筋力を回復させておく必要がありますので、リハビリといえどもトレーニングの強度は高くなってくると思います。

 

このように、リハビリは目的によってやる内容も変わっていきます。

怪我のリハビリは、理学療法士やパーソナルトレーナーなどの専門家の元で行うことが、安全で効果的なリハビリとなります。

 

パーソナルトレーニングで怪我のリハビリをする流れはこちらから

 

この記事を書いた人
中谷圭太郎

東京の東中野・落合にあるピラティス&コンディショニングスタジオhc-life代表トレーナー。スタジオ経営、パーソナルトレーニングレッスンの傍ら、公式ブログを中心にトレーニングや健康に関する情報を発信中。

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