スポーツ中に多い怪我やスポーツ障害について解説しています。
こちらのページでは、「スポーツ外傷」について解説していきます。
スポーツ外傷とは、スポーツ中の強い外力が加わって起こる怪我の総称です。
スポーツによって起こりやすいスポーツ外傷は異なりますが、どのスポーツでもスポーツ外傷のリスクは少なからずあります。
スポーツ外傷をゼロにするには難しいですが、予防や応急処置でスポーツ外傷の影響を最小限に留めることができます。
スポーツ外傷とは?
スポーツ外傷とは、スポーツ中に強い外力を受けて起こる怪我の総称です。
強い外力とは、転倒や相手選手との接触、壁や物などへの接触で起こります。
転んで足を捻った、相手選手とぶつかって負傷した、ボールがぶつかって痛めたなどは全てスポーツ外傷になります。
「スポーツ外傷」という名前の怪我がある訳ではなく、このような外力で起こる怪我全般をスポーツ外傷と言います。
その為、骨折や捻挫や脱臼などの総称がスポーツ外傷というイメージです。
スポーツ外傷とスポーツ障害の違い
スポーツ外傷と同じようなもので、スポーツ障害があります。
どちらもスポーツ中に起こる怪我という点では同じですが、怪我の仕方が異なります。
スポーツ外傷とは、スポーツ中に強い外力を受けて起こる怪我です。
これに対してスポーツ障害とは、スポーツ中に度重なる負荷がかかり続けた結果起こる怪我です。
スポーツ障害の解説はこちら
1回の力で起こる怪我がスポーツ外傷で、何回も負担がかかり続けた怪我がスポーツ障害です。
例えば、サッカーで転倒して肩が外れた脱臼はスポーツ外傷になります。
これに対して、サッカーでキック動作を繰り返した結果股関節を痛めるグロインペイン症候群はスポーツ障害に分類されます。
スポーツ外傷の種類
スポーツ外傷の種類は、多くの怪我が含まれます。
大きく括れば、次のようなものがスポーツ外傷になります。
・骨折
・脱臼
・打撲
・捻挫
相手選手とぶつかって骨折、転倒して手を付いたときに肩を脱臼、相手選手の膝が入って打撲、ジャンプの着地で足を捻って捻挫などは全てスポーツ外傷に分類できます。
特に、骨折でも疲労骨折は繰り返しの負荷で起こるので疲労骨折はスポーツ障害に分類できます。
このような怪我は1回の強い外力で起こる怪我なので、防ぎようがないと言えばないです。
ただ、同じ負荷がかかっても怪我をする人としない人がいます。
バランスを崩して着地をするにしても、足首の柔軟性次第で捻挫をする場合としない場合があります。
同じ負荷でも股関節の筋力や体幹の筋力次第では、バランスを崩さない人と崩す人がいます。
このようなことが、直接ではないですが間接的にスポーツ外傷の予防となります。
怪我をしにくい人はスポーツ外傷も少ないと言えますが、このようなとっさに働く柔軟性や筋力の差がスポーツ外傷の起こりやすさに関わると言えます。
スポーツ外傷の症状
スポーツ外傷の症状は、その怪我によって異なります。
ただ、急に痛めるという点では同じですので、大まかな症状は似ています。
スポーツ外傷で起こる大まかな症状は次のようなものがあります。
・腫れ
・熱感(熱くなる)
・痛み
・可動域の低下
・変形
・変色
上の4つはほぼどのような怪我でも起こる症状です。
怪我をすればその痛めた部位に炎症反応が起こります。
炎症の症状としては、腫れや熱感、痛みなどが起こります。
骨折や脱臼などであれば、見てわかるような変形も起こります。
捻挫では、見てわかるレベルで変色をして青紫色に代わります。
重症の打撲でも似たような変色があります。
このような症状がある場合は、的確な応急処置が必要です。
スポーツ外傷の応急処置
スポーツ外傷の応急処置としては、RICE処置が有名です。
RICE処置とは、応急処置の頭文字をとったものです。
R(rest)…安静
I(ice)…冷却・アイシング
C(compression)…圧迫
E(elevation)…挙上
応急処置では、炎症反応を最小限に抑えます。
その為に極力動かさずに安静にし、炎症を抑えるべく冷却と圧迫をします。
さらに、余計な血流増加を招かないように心臓よりも高い位置に挙上します。
詳しくはこちらのRICE処置とは?からご確認くださいませ。
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